アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

グレープシードオイル・ピーナッツ

2010-02-25 10:44:17 | たべもの
 ナッツは、くるみでもカシューナッツでも落花生でもアーモンドでもなんでもけっこう好きです。ついついやめられなくなります。

 子供のころはいまほどナッツが出回っていなくて、簡単に手に入るのはせいぜいバターピーナッツくらいでした。それも、ピーナッツだけだとたぶん高かったからなのでしょう、めったにおやつには出てこなくて、たまに、酒のつまみに買ってあった「柿の種」のなかに入っているわずかなバターピーナッツを探してはつまんでいたものです。

 大人になって好きなだけ食べられるようになってからは、殻つきの落花生やほかのナッツ類、スナック菓子も出回り始めたので、昔ほどバターピーナッツに執着がなくなりました。

 一度、殻つき落花生の皮をむいてからバターで炒めて、自家製のバターピーナッツを作ったことがあります。バターの香りがして、とてもおいしくできました。それまでに食べていたバターピーナッツが、いささか脂くさいものだったということに、そのとき気がつきました。以来、市販のバターピーナッツをあえて買おうという気持が失せました。
 そういうわけで、この「グレープシードオイル使用 釜煎り落花生」は、久々に買った「油で煎ったピーナッツ」です。バターではなくてほかの油で煎ったピーナッツというものを初めて食べました。

 一般のバターピーナッツを作るときのバターの使い方と、この落花生を作るときのグレープシードオイルの使い方が同じかどうか分かりませんが、塩(酵素塩)と油の調和の具合がとてもよく、いくらでも食べてしまいそうになり、無理してやめました。

 ただの落花生もじわじわ感じるおいしさがありますが、こういう、よい油で煎ってうまい塩で味付けした落花生も、やっぱりなかなかいいものだなと、あらためて思いました。 
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食べたのだれ?

2010-02-22 10:28:27 | アンティマキの場所に生きる動植物
 先日「芽」を発見した芽キャベツ(→こちら)を見に行ったら。またすこし生長していました。うれしくなって葉にさわろうとして気が付きました。葉が食べられているのです!

 写真の右、下から二枚目の葉っぱです。ほかにも何枚か食べられています。3株あって3株とも。地面に葉っぱの切れ端も落ちていました。

 葉を食べるヤツといったら虫! でもまだ虫の出る季節には早すぎます。それに虫なら食べかけの葉っぱが落ちているはずはありません。ではいったい、食べたのはだれ?

 考えられるのはタヌキ、キツネ、ウサギ。それと鳥。でも鳥にしては食べすぎ。

 以前、近所の飼いウサギが逃げて、うちの畑のニンジンの葉とチャービルの葉を全部食べてしまいました。ウサギなら野菜を好んで食べそうです。でもたくさんは食べてないから、断定はできません。なにかを食べたあと、口直しに芽キャベツの葉の生齧りをした、という感じです。いったいだれだろう?

 葉をちょっとちぎって食べてみました。苦みがあると思ったのですが、苦いどころかほのかに甘みがあっておいしい。この味なら、雪が積もっていても少々遠回りでもきっとまた来るにちがいありません。これ以上の被害を受けないよう、木酢液でも撒いてみることにします。

 
 
 
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しっかりしたカイワレ

2010-02-19 14:16:44 | たべもの
 カイワレ大根くらい、トレイに脱脂綿か何か敷いて水をいれ、種をまけば簡単にできるはず、とずっと思っていながら、いまだに実行できないでいます。

 で、ときどきスーパーで買うのですが、早く食べないとすぐしおれてしまい、生きのよくないもやしみたいなカイワレをしかたなくむしゃむしゃ食べていました。

 そんなわけで、自然食品店でも期待しないままカイワレを買いました。ところが、購入して二日目に食べたのですが、しゃきっとしています。それに緑が濃い!


 いつものとちがうなとおもって、パッケージを見たら目に飛び込んできた言葉がこれ、「化学肥料やめちゃいました」。

 さらに続けて、「化学肥料は一切使わず、天日塩と地下水のミネラル分で栽培しました」とあります。うかつな話ですが、ただの水道水をやっているだけではそうそういいカイワレはできないことに気がつきませんでした。だから一般のカイワレはたぶん水の中に化学肥料を入れているのでしょう。

 このカイワレは、化学肥料をやめる代わりに水の中のミネラル分を大事にしたということだとおもいます。販売しているのは「サラダコスモ」。種は有機認定を受けているものを使っているそうです。カイワレのほか、ブロッコリーやそば、そのほか何種類ものスプラウトを扱っており、種の販売もしています。

 稲武にはおいしい水があちこちで湧き出ています。その湧き水を使って、スプラウト栽培したらいいものができそう。またひとつ、やりたい事が増えました。  
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純粋なチョコレート

2010-02-19 13:51:28 | たべもの
 チョコレートはすきなのですが、なんとなくヌチャッとするあの食感がいまひとつ気に入りません。カカオと砂糖だけならあの食感はないはずだから、たぶん乳化剤などの添加物のせいなのだろうとおもっていました。

 でも、乳化剤の入っていないチョコレートなど、見かけたことがありません。滑らかさを出すにはどうしても必要なのだろうとおもい、少なくとも乳化剤以外の添加物は入っていないチョコレートを選ぶよう、心がけてきました。
 
 ところが、あったのです!

 健康フーズ株式会社が出している「DANDY CACAO85」。「乳化剤・香料を使用せず、カカオマス85%を使用したビターチョコレート」です。

 原材料はカカオマスと甜菜糖だけ。南アフリカのガーナで栽培し、現地で自然乾燥させたカカオを使っています。

 カカオが多いので少々固い気はしますが、かめないほどではありません。自然な苦味と程よい甘さが口中に広がり、あの、口にへばりつくような食感はまったくなく、「チョコレートはおいしいなあ」としみじみ思える一品です。

 先日、菓子材料店からカカオマスを取り寄せました。チョコレートではなく、原材料のカカオマスを使ったブラウニーを開発したいと思ったからです。考えてみれば、そのカカオマスに砂糖を入れて練り上げたら、チョコレートができるはず。まず、それから作ってみることにします。
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柿の木坂

2010-02-18 15:25:49 | アンティマキの場所に生きる動植物
 私宅のある場所は以前、なだらかな柿畑だったそうです。柿と言っても甘柿ではなく、蜂屋柿という名の、おおぶりの渋柿です。何十年も前の隣の集落の子供たちは、国道を通らず、山道を抜けてこの柿畑に沿った坂道を下り、稲武の中心地にある小学校に通ったものだと聞いています。

 当時の子供たちの一人だった男性が、「ここを通るほうが近道だったからなあ。熟した柿を取ってよく食べたもんだ。持ち主のおばあさんによう追いかけられた」と語りました。その人から、当時この坂を「柿の木坂」と呼んでいたと聞かされました。

 畑を整地し造成したあとも、柿の木は何本か残してあり、私が引っ越したときには全部で5本の大きな木が健在でした。樹齢500年くらいだ、と人づてに聞きました。

 それらの木には毎年たくさんの柿が成り、干し柿を作って二階に干したこともありましたが、ある年、干し柿を狙って猿が現れました。その後、何度となく柿の木の先端の、人間では取れないほどの高いところにある熟柿を食べている猿の軍団を見かけるようになりました。

 猿に狙われるのもいやだったし、大きすぎる老木のせいで庭が日陰になっているのもうっとうしくて、少々惜しかったのですが、思い切って5本とも切ることにしました。4年ほど前のことです。
  
 ただ、一本だけはすこし高いところで切り、あとは切りやすいところで切ってもらう事にしました。

 高いところで切った一本はすぐに枝がたくさん伸び、一昨年には一個、昨年は三個の実をつけました。その木以外はおびただしいコケが付いたり、キノコが生えたりしてまったく生き返る様子がないままに時がたちました。

 昨年秋、伐採した柿の木のうちで、坂道に近いところにある一本の木のそばに、まるで柿の木の一部みたいに生えていた桑の木を、根元からばっさり取り除いてやりました。

 先日、ふと見ると、柿の木から新しい枝がでているのに気がつきました。枯れた柿の木を栄養源にして生えてきた別の木かもしれないと、よくよく見てみました。でも、近くにある桑でもヌルデでもありません。どう見ても柿の枝です。生き返ったのです!

 木全体を調べると、三箇所にわたって数本の新しい枝がでていました。日当たりをよくしてやったため、すくすく伸び始めたのだろうと思います。

 この木に実が成るのはずっと先のことでしょうが、春にはきっと何枚かの若葉をつけるはずです。何年か先、もしかしたら「柿の木坂」のシンボルツリーとして復活する日がやってくるかもしれません。
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無添加の練り物

2010-02-18 11:49:09 | たべもの
一度だけ、自分でさつまあげを作ったことがあります。たまたまとびうおが手に入ったので、とにかく三枚におろして白身をすり鉢ですり、塩と片栗粉を入れてさらにすり混ぜて、できあがったぼってりしたものをスプーンですくっては、油で揚げたように記憶しています。すり方が足りなかったので、滑らかさに欠けてはいたけれど、市販品では味わえない素朴なうまさがありました。

 さつま揚げとは、魚のすり身にでんぷんと具を入れて油で揚げたもの、と辞書にはあります。でも一般のさつま揚げ、あるいははんぺんのほとんどはたくさんの添加物を入れています。添加物が入っていると、身体に悪いという以前に、あのケミカル味というか妙な後味が気になるのです。自然食品店に置いてある品ならだいたいおいしいことはおいしいのですが、たいていはアミノ酸かなにかひとつは添加物が入っています。だから、おでんの季節にたまに買い求める程度でした。私が一度だけ作ったごく単純なあのさつまあげに匹敵するものには、めったに出会ったことがありませんでした。

 ところが、今日、豊田の自然食品店で見つけました! 完全に無添加の練り製品を。

 買ったのは、「イカ天」「タマネギ天」「ささがきごぼう天」とかまぼこの4品。いずれも主要原料は、「魚肉、馬鈴薯澱粉、砂糖、食塩、魚醤(いわし、食塩)、味醂(米含む)、かつおだし、昆布だし、揚げ油(菜種)」とあり、それぞれの具は魚肉の次に書かれています。

 三種類のさつま揚げをフライパンで焼いて、食べてみました。

 いい味です。練り製品によくあるネチャッとした食感がなく、いやみがありません。私にはすこし甘いけれど、しつこい甘さではありません。タマネギもごぼうもイカも、たくさん入っているのがよく分かります。

 製造しているのは、島根県の別所蒲鉾店。HPを開いて驚きました。材料がすごい! 

 もともと練り製品は、大量に捕れた魚をおいしく、しかもちょっと長めに保存するために生み出された加工法です。昔は近海での漁法が主でしたから、練り製品も当然近海の魚肉が主原料になっていました。でも、いまは遠洋漁業で捕れたタラのすり身がおもな材料だそうです。そのすり身を作るときに最初からリン酸塩などの添加物を入れ、それを冷凍して工場に運ぶのが一般的な製法のようです。

 ところが、こちらの製品は昔のままに、「地元山陰・九州にて水揚げされた新鮮な魚(鯛、鯵、飛魚、かます、キス、さわら等の四季折々に水揚げされた新鮮ないろいろな魚)と国産の無リンのタラを使用して」いるというから、これだけでもうれしくなります。

 そのうえ、砂糖は「 国産ビートグラニュー糖」、塩は「輸入天日塩に国産にがりを加え、平釜でふんわりと炊き上げた塩」、 みりんは「 遺伝子組み換えのものとは無縁の国産本みりん」を使用しています。
 
 さらに、「国内産のいわしを原料とし、九州でじっくり仕込みつくりあげた魚醤油」、「北海道産の昆布を煮出した」「昆布だし」、「日本近海の捕れたてのカツオを使用してかつお節をつくり、そのかつお節を煮出した」「かつおだし」、「圧搾機だけで、石油製品などを使用せずに搾った菜種油」と、どれをとってもよさそうな材料ばかり。

 いままでお目にかかった無添加の練り製品の中では、味も材料も最高です。島根県出雲市にある三代続いた、さして大きくはない蒲鉾屋さんのようですが、いいところを見つけました!
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芽キャベツの芽

2010-02-16 22:07:57 | 林と畑と庭づくり

 昨年の春、庭の一角に畑らしき場所を作りました。畑と言っても、1×0.8mくらいの場所を三箇所ほど決め、周囲をすこし掘って古材や丸太を置いて境を作っただけ。

 耕しもせず畝を作りもせず、雑草は地面すれすれに刈って土の上に敷き、あまりに根の深い雑草は引き抜いて近くに逆さに置きました。

 そこに、ミニトマトやなす、ハーブ類、ズッキーニなど、所狭しと植えたものですから、夏の終わるころにはいろんな野菜が入り乱れて、知らないうちに実が落ちて腐っていることもしばしばでした。肥料には、たまにぬかと炭と灰をまきました。

 秋も半ば過ぎて、ほとんどの野菜が畑からなくなったころ、ホームセンターで芽キャベツの苗を見つけました。キャベツは難しそうですが、芽キャベツならうまくいくかもしれないとおもって、三つ買いました。うまくいけば、秋の終わりに収穫できるかなと期待しました。

 ところが案の定、季節はすぐに冬になり、苗はちっとも生長しません。このまま立ち枯れになるのだろう、と見ていたら、そのうち大雪が何度も降り、日当たりがあまりよくないこの畑は、ふたつきほどほとんど雪に覆われていました。

 ここ数日の陽気で、やっと雪は完全に溶けました。雪にも低温にもめげず、芽キャベツはおいしそうな葉っぱをつけています。でも、先っぽだけはキャベツのようですが、この野菜のどこにも、食べることのできる芽キャベツの姿はありません。

 じっと見ていて思い出しました。芽キャベツはたしか茎にできる、ということを。まさかと思いながら、葉っぱをよけてみました。

 ありました! 小指の爪の半分くらいの大きさのこぶみたいなものが、茎にびっしり付いています。これが、芽キャベツです! 3株ともすべて同じように付いていました。

 2月下旬の今日まで生き延びられたのだから、もうたぶん大丈夫です。春にはきっと新鮮な芽キャベツを食すことができるでしょう。うれしい!
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お茶の木

2010-02-14 14:05:18 | アンティマキの場所に生きる動植物
 昔は、農家ならどこの家でも自家用のお茶の木を栽培していたと言います。そのせいかどうなのか、そんなに昔からあるわけでもないこの家の敷地内にも、お茶の木があちこちにあります。

 といっても、高いほうでせいぜい私の肩あたり。ほとんどが膝か腰辺りの丈しかありません。種が飛んできて実生で生えているのです。

 狭い範囲に何本も育っています。この寒さのなかでも、濃い緑色をしています。生命力がよほど強いようです。

 出たばかりの幼い木です。すぐそばに、かりんの実が埋もれていました。ほとんど枯れかけたようなかりんの木がそばにあるのですが、昨秋、一個だけ実をつけたようです。

 家の前の崖にとくにたくさん生えています。日当たりは悪いけれど、育ちはするようなので、ほかの雑草や潅木を除いてやって、お茶の木の場所にしてやろうと思います。

 近いうちにこのお茶の葉をつんで、寒茶を作ってみるつもりです。

 
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枯れた花も葉も美しい

2010-02-14 13:51:34 | アンティマキの場所に生きる動植物
 昨日今日と久しぶりのいいお天気になったので、庭木に覆いかぶさっている蔓草を払ったり、落ちている小枝を拾ったり、邪魔な潅木を切ったりしました。

 枯れ草の中に、立ち枯れになっている玉アジサイを見つけました。咲いている花も可憐ですが、花を残したまま枯れている姿も美しい。ドライフラワーとして、私はよく使う植物ですが、いつ見ても飽きない味があります。


 自然薯のつるです。これも、木々の枝から垂れ下がって日に透けている様子は、貝殻みたいで、なかなかおもしろいものです。

 こちらはムクゲです。種がこぼれたあとのがく?ですが、薄茶色の布で作った造花のようです。

 栗の葉っぱ。病気なのか、班点があります。虫が食った痕の形もおもしろい。

 ブルーベリーの落ち葉です。真っ赤に紅葉したブルーべりーの葉は見事なものですが、半分病気になって黒いのか、湿気で黒くなったのかわからないこの病葉(わくらば)も、惹かれる色合いです。

 シソの穂です。地味ですが、楚々とした姿です。

 ちょっと一回りしただけで、自然に出来上がったドライフラワーをたくさん見つけました。街で売られているはなやかなリースにはたぶん絶対使われないような素材ばかりですが、こころ惹かれる色合いと形をとどめています。

 久しく中断しているナチュラルクラフトづくり、すぐにでも再開したくなりました。
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塩の妙味

2010-02-12 16:59:23 | アンティマキの焼き菓子とパン
 たいていの甘いお菓子には塩は入っていません。でも、アンティマキの焼き菓子には全部、塩を入れています。塩味のクラッカーやおかきだけではなく、クッキー、スコーンすべてに加えているのです。
 
 もちろん量はそれぞれちがうのですが、砂糖の量を抑えてもおいしく甘く感じるようにするためには、塩で砂糖の甘みを引きだせるのではないか、と思うからです。ぜんざいにはたくさんの砂糖を入れますね。でもほんの少し塩を入れると、甘みがより引き立つといわれています。それと同じで、入れすぎたら塩気が勝ちますが、ちょうどよい量ならプラスに働く、と思うのです。

 ところで、あす発売予定の「甘いりんごのスコーン」。ほんとは今日発売の予定だったのです。なぜ明日になったかというと、実は塩の量を間違えたからです。

 通常、3gの塩を入れるところを、なんと小さじ3杯も入れてしまったのです。一杯は約5g。となると、私はいつもの5倍も入れたことになります。

 気がついたのは、焼き終わってから端切れを試食したとき。冷ましてラッピングするばかりになっていたのに、がっかりです。とりあえず密閉容器に入れ、家人にわけを話して食べさせました。

 ところが、家人はこういうのです!「辛くはない。いつもよりおいしいくらいだ」

 言われて私もまた食べてみましたが、やはり辛い。家人の舌が今日は変なのでは、と思ったくらいでしたが、何口目かに、いつもとはだいぶちがいますが、とてもおいしい味を感じました。

 なれたわけではありません。そのあとまた辛さを感じたのですから。で、思いました。5倍は多すぎるけれど、今までは、粉と砂糖と塩の割合がアンバランスだったのかもしれない、と。この量でよし、と思って決めたものですが、まだまだ詰めが甘かった。いままでたまに感じた粉っぽさが完全になくなり、塩と粉と砂糖の調和したうまさがありました。

 それで、これからはいままでの2倍、つまり6g入れることに決めました。試してみたら、おいしい! 味わいがより深くなりました。塩について再検討できました。怪我の功名です。

 というわけで、明日発売の甘いりんごのスコーンとブルーベリーのスコーンは、今までとは一味ちがったスコーンになっています。お試しください。
 いま、主に使っている塩はこの三種。水分の入り具合や粒の大きさによって使い分けていますが、まだこの塩がいい!とは決まっていません。いろいろ試しているところです。
 
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