アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ヘルシーメイト販促セールに出店します。

2017-10-25 00:55:14 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   年3回の、ヘルシーメイト10%販促セール。秋のセールは、昨日から始まっています。

   アンティマキの出店は今週末の28日土曜日。今回も、多種類の品をお持ちします。

   きのうから準備を少しずつ始めました。上の写真は、昨秋、長野県天龍村で収穫されたタカキビの粉。この村に移住した友人にもらったもので、もったいなくてつかわないまま、冷蔵庫に眠っていました。おもいついて使った焼き菓子は、ほうろく菜種油の雑穀いろいろビスケット。豆乳を使わず、オートミルクと玄米粉と小麦粉を主に、いつもなにか穀物を入れているク焼き菓子です。これまでに入れた穀物は、大麦粉、コーンミール、デュラム小麦セモリナ。今回は、このタカキビ粉入りの香ばしいビスケットとなりました。

   クッキー類はほかに、黒糖と生姜粉入りの穀物クッキー。バターと卵入りです。最近発売したばかりですが、好評をいただいているアニスシード入りのオートミールのビスケット、ブルーチーズのクッキーもおもちします。こちらは今回、ブルーチーズが少しおお目。だから塩気が強いのですが、ビールやワインのおともに最適です!

    ケーキ類は、おからのガトーショコラ、黒ビールケーキ、ブルーベリー入りの豆腐ケーキ、イチジクのワインケーキ。もしかしたら、このうち3種類くらいしかおもちできないかもしれませんが、いちおう、作る予定でいます。

    今日作った、黒ビールケーキ。使った黒ビールはえびすの黒です。

    スコーンは、ルバーブのジャム入り。甘ずっぱくておいしいジャムは自家製です。Paysan MIKIのルバーブを使いました。

    パン類は、カンパーニュ(1/2サイズ)、卵乳製品不使用のクリームパン、全くこねずに作る玄米ご飯パンと甘いアズキのパンの計4種。こちらも、3種類くらいしか作れないかもしれませんが、ひとまず製造の予定をしています。

    セール期間中は、さまざまなお店や業者が店頭や店内で販売します。稲武の友人、きよさんの作る草木灰のこんにゃくは、今回初登場。

     岡崎本社店での販売は24日でしたが、名古屋焼山店では29日に登場します。固さが適度でうまみがあって、醤油につけても味噌につけてもおいしい。ぜひご賞味いただきたいこんにゃくです。コンフィチュールのArtisan MIKIは、27日に岡崎本社店で、29日に名古屋焼山店で販売します。

     販売に立つのも、お客様とお話ができて楽しいのですが、ほかの業者さんやお店の方とお話しできるのも、この販促の楽しみな点。勿論試食ができるのも。今回、私が出店する28日の岡崎店では、中西妙さんのライスコロッケがいただけます。

     心配なのは、台風22号。前回と同じコースを辿るかもしれないとの予報もあるようなので、気になります。

     ところで、きよさんのこんにゃくは、11月25日のまちといなかの文化祭、12月16日のStreet Park Market でも、奥三河Three trees+のブースでご購入いただけます。

    
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アメリカ映画「マイノリティ・レポート」

2017-10-22 17:07:19 | 映画とドラマと本と絵画
  トム・クルーズ主演のアメリカ映画。2002年公開。フィリップ・K/ディックの同名のSF小説が原作。

殺人予知システムができてから、犯罪率ゼロになった世界が舞台。そのシステムは、超能力者たち数人の脳に現れる夢のような映像?をもとに組み立てられています。

  主人公は敏腕の刑事。その殺人予知システムの指令通りに、犯罪を犯す前に犯人(になると目されている人物)をとらえるのが仕事です。彼自身、妻子を殺された過去があり、人一倍犯罪者を憎んでいます。その憎悪が、さらに彼をシステムの命令通りの犯人(予備軍)逮捕に駆り立てます。

   しかし、ある日突然、超能力者たちは彼を殺人者だと名指しします。そして今度は追われる身に。次第に彼は、この予知システムの裏に隠れている秘密を知ることになります。

   映画の中の犯罪のない社会は、徹頭徹尾管理された社会でもあり、常に絶対的な力を持つ政府の目が光っています。いつ、どんなことで挙げられるかわからない社会。ドキドキしました。近頃は、近未来SFの映画なのに、SFとは思えないリアリティを強く感じることがおおいのですが、この映画もその一つ。それだけ、脚本も映像もよく描かれている、ということだとおもいます。おすすめ。

  
  
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アメリカ映画「ヘイトフルエイト」

2017-10-09 15:51:48 | 映画とドラマと本と絵画
   クェンティン・タランティーノが脚本・監督を務めた、2015年の公開のアメリカ映画。これまでのタランティーノの作品とはいささか趣をことにした映画です。

   舞台は真冬の荒野。時代設定は、南北戦争終結直後くらい。北軍の兵士だった主人公の黒人は、賞金稼ぎとして名高い男。彼は雪の中を、お尋ね者の死体を引きずりながらさまよっている。そこにやってきた一代の馬車に、彼は同乗を迫り、むりやり乗り込む。この馬車のなかと、途中休憩するためによった洋裁店(兼カフェ?)で、話はほとんど終始します。

    主人公が出会う、すさんだ男たちと女ひとり。主人公と彼らのやりとりが、実におもしろかった。そして深い。戦争中主人公と戦った南軍の将軍、南部の保安官、得体のしれない会計士(?)たち一味。ひとりとしていい人はおらず、相当の悪人なのですが、会話の切れ味がすごい。

    誰もが差別主義者(北軍の元兵士すらも)で、わるもの。救いがたい人たちばかりなのですが、そうならざるを得ない切迫した状況が垣間見え、「こういう人たちを簡単に非難することはだれにもできないのだぞ」と、監督にいわれているような気がしました。

    結構長い映画でしたが、終始緊張がつづきました。映像もすばらしいし、最後の終わり方も秀逸でした。
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中国ドラマ「武則天」

2017-10-09 15:16:01 | 映画とドラマと本と絵画
   全80巻の中国ドラマ「武則天」。中国三大悪女の一人、則天武后の半生を描いています。

   奈良時代以前の唐代の話。太宗の寵姫となった武眉娘(のちの武則天)は、太宗の死後、彼の息子の高宗の后となり、その後、病弱の高宗のかわりに垂簾政治をおこなって政治を操り、のちには中国唯一の女帝として即位しました。

   演じるのは、ファン・ビンビン。はじめて見た役者なのですが、美しくて知的であるけれど茶目っ気もあるというヒロインにぴったり。横目でちらっと止めて、鼻でふんと笑った時の顔、可愛かった! 彼女や後宮の女性たちの着る衣装の、色やコーディネイト、デザインは絢爛豪華で見飽きなかった。調度類もすばらしかった。

   15,6歳で入宮し、後宮の女同士の争いに巻き込まれて何度もひどい目にあい、不遇をかこつ彼女。自ら手を下さないといつ殺されるかわからないことを学びます。この経緯が、納得いくようにきちんと描かれています。悪女であることにはかわりないのかもしれませんが、根っからの悪人ではなく、そうせざるを得なかったという描き方がしてあります。毎度ハラハラのしどおしでした。脚本がいい。

   ところで、まえに見た「項羽と劉邦」も、今見ている「紅楼夢」も、この「武則天」も、なぜだか毎回の終わり方がへん。突然切れるのです。余裕がなくて、いきなり。「もうそろそろ終わりだろうな」と、普通なら気持ちの準備をする時間があるのですが、中国ドラマは、ほんとにいきなりなのです。なかなか慣れません。



   

   

   
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あしたはまちかど朝市!

2017-10-09 11:49:53 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   あしたは毎週火曜日に、旭地区のいのはな農園のさとみさんが開いているまちかど朝市です。旭の新鮮な野菜やお米、すぎん工房の焼き菓子などを販売します。アンティマキは、第二火曜日だけ参加しています。

   朝10時~は、東山町の個人宅、11時~寺部町の守綱寺。そのあとは、親子劇場の事務局にまいります。守綱寺では、読み聞かせの会を10時半から開催。どなたでもご参加いただけます。

   明日お持ちするものは、バンズ、甘夏ピールとライ麦のスコーン、ブルーチーズのクッキー、アニスシードとオートミールのビスケット、黒糖と生姜粉のクッキー、玄米粉と塩麹のクッキーです。

   バンズは初お目見えの小さなパン。玄米粉入りです。ビスケットは先日のオンリーワンまつりで新発売。アニスシードの香りがほんのり口中に漂い、ざくざくしたおいしいクッキーです。

   東山町のほうにお越しになりたい方は、アンティマキの問い合わせメールにて場所をおたずねください。ただし、パソコンからしか通じませんので、お問い合わせは朝8時半までにおねがいいたします。
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アンティマキの場所の秋

2017-10-08 17:21:28 | アンティマキの場所に生きる動植物
雪割草ガーデンと名付けた私宅の野原。先月末に草刈りしたところが枯れて、そのまま茶色になっています。もう、夏のように、新たな草の芽は出てこないようです。楽ですが、なにかさびしい。昨日今日と日中は結構暑いのですが、夜は室内の温度はほぼ15度くらい。常温のままではパンが発酵しない季節になりました。

   遠景の山は、人工林と竹林なので、色は変わっていません。

   さて、ガーデンとはいいながら、この場所には栽培した花はほとんどありません。このサクラタデだけは、よそでもらって植えたもの。うちのあちこちにかってに増えました。だから半自生のような花です。

    ミゾソバ。花の形も葉の形もかわいい。色は白っぽいのと赤っぽいのとがありますが、雑草研究家の前田純さんによると、場所によるのだそう。

    イヌタデ。先日の雑草の会で食べました。癖のない味。ご飯に入れたものは、プチプチしていい食感でした。

    ノギクかヨメナ。とても似ているのだそう。この花も好きで、できたら刈り残したい。

    今年はアケビの成り年なのか、ずいぶんたくさんできました。でも、遠すぎて、とりづらいなとおもっているうちに、なにものかに中身をほとんど食べられてしまいました。たぶん、鳥。

     こちらはソバの花。十数年前、一回だけこのあたりに蒔いたソバが、毎年こぼれ種で育ち、いまでは結構広い群落を作っています。一年草のはずなのに、なぜか年々強く太くなっている気がします。そんなこと、あるのだろうか。

     あと一月もすれば紅葉がはじまり、11月下旬には、なつのうち、我が物顔に所かまわず侵出していたクズもカナムグラも、急に萎れて枯れ始めます。今年こそ、秋冬のうちに伸びっぱなしになっているこれらのつる草を刈ってやろう。

     先々週の朝、ソバの茂みに、ノウサギがじっとたたずんでいるのを、窓越しに見つけましたが、あれから一度も見ていません。そういえば、このところ、ニホンカモシカやタヌキ、サルの姿も見ていません。イノシシやシカの爪痕も発見していませんが、今年の冬の彼らの動向、気になります。

     
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オンリーワンまつりに出店します。

2017-10-05 14:52:24 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
  明後日土曜日、7日に、トヨタ自動車元町工場近くにある社会福祉法人・オンリーワンのお祭りが開かれます。昨年に引き続き、アンティマキも出店いたします。

   出店するお店は、Cafe Musu.B、いとカフェ、おそら、バンバン堂などの食べ物屋さん、ノーマ農園、生活クラブなどの野菜や食材店など。前から食べてみたかった、Risoパンも出店します。ワークショップも、子供絵画造形教室・はらっぱ、チ吉キ堂、トコ積み木、ひつじ工房、森のたまごなどいろいろ。にぎやかなおまつりです。

   お持ちするのは、穀物クッキー2種。玄米粉と塩麹のクッキー、黒砂糖と生姜粉のクッキー(写真上)、ブルーチーズのクッキー(写真下)。

    初お目見えは、アニスシード入りのザクザククッキー。アニスシードのほんのりした甘味がやさしいクッキーです。玄米粉、オートミールも入っています。

    スコーンは何にするか未定ですが、パンは、なんちゃってクリームパンとカンパーニュを焼くつもり。ケーキはできたら、先日来試作を続けたアニスシード入りのワインケーキを焼きたいなと思っています。

    おまつりの会場は、道路に面したmateini会場と本部会場に分かれます。わたしがいるのは、本部のほう。朝10時半開場、午後2時半までです。

    場所:豊田市柿本町5-31-2
    問合せ先:オンリーワン ℡0565280567 当日問合せ:0565271981
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イタリア料理店「ドルチェヴィータ」での講習会 初級コース終了

2017-10-05 00:05:42 | たべもの
   この春から3回続いた、豊田市街地のイタリア料理の店・ドルチェヴィータでの料理講習会。今日で終わりました。

   店主の永倉智さん自らが教えてくれるイタリア料理の基本の数々。毎回手際の良さと工夫の面白さ、おいしさに目をみはるばかり。でも、家で作れたのはわずかでした。ブログに書きそびれていましたが、最後なので、
復習を兼ねて、きょう教えていただいた料理を紹介します。

   まず鶏肉のトマト煮。適当にもも肉を焼いて、トマトや野菜と煮込む。そういうのなら作りますが、こちらの手のかけよう、すごい。でも、こういう煮込み料理は仕事しながらの片手間でしあげてしまうそう。

   何時もと違うのは、鶏の焼き方。上から押さえつけるようにして皮から脂を出し、カリッと焼きます。そして、スープや野菜のソテー~それも3分の1量になるほどいためたもの~を入れて1時間も煮込みます。

   その後、トマトソースを加え、さらに30分。あとからいれるのは、トマトのさわやかさを残したいためだそう。こういいところが家庭料理と違います。

    スープにさらに残り野菜を炒めたものを加えて、ソースに。とても柔らかくておどろくほどの一品が出来上がりました。

    次は豚のロース肉のカツレツ。厚い肉をたたいてひろげ、ハーブパン粉につけて焼いたカツレツです。手順は普通なのですが、焼き方がちがう。様子を見ながら火を引いたり強めたり。気の使い方が半端じゃない。

    できました。

    付け合わせのキノコソテー。ものすごい強火で焼きつけます。水分を飛ばすため。いつもはともすれば蒸し煮になっていたなと、反省。キノコのうまみがしっかり残ったソテーになりました。

    カツレツ、うまい!

    パスタ・アーリオ・オーリオ。オリーブオイルにニンニクと唐辛子を入れて炒めます。ここまではいつもといっしょ。ただし、ニンニクのいため方が丁寧。焦げる寸前で火を止めます。

    すかさず、ゆであがったパスタをゆで汁少々と一緒に投入。ここで、油と水を乳化させ、油でもなく、水でもないトロっとした液体にパスタを絡めます。ゆで汁をソースに入れる、ということはいつもしているのですが、ただなんとなく増量しているようにおもっていました。ここでするべきなのは、乳化だったのです。知らなかった! 乳化することによって、パスタがソースと絡み、おいしくなるのだそうです。

     つるつるっと食べてしまいました。

     サラダは、鶏と野菜のマリネ・マスタードソース和え。野菜はすべて切ってから一種類ずつゆでます。色の薄いタマネギからゆで、最後に火を止めて鶏肉を入れ、熱いスープにひたして火を通す感じ。これで煮すぎずぱさぱさにならずにすみます。ゆで加減がすべて絶妙。たいがい火を通しすぎていたことがよくわかりました。ころ合いが大事。マスタードとマヨネーズをあわせてあるもので和えます。こくがあるのに、さっぱりしていました。

     デザートはシナモンのムース仕立て。生クリームを泡立てたのははじめてだし、ゼラチンを使うのは久しぶり。乳製品や卵を使ったお菓子をほとんど作ったことがないので、興味津々でした。

     こういう味、贅沢! 豚肉料理に鶏料理2種、それにパスタ。昼ご飯には十分すぎる量でしたが、ぺろりと平らげてしまいました。自分の健啖ぶりにびっくり。

     いい材料をふんだんに使って、調理の要所要所を惜しげもなく教えてくださった永倉さん。「企業秘密」なんて言葉は一度も登場せず、「なんでもきいてください」とおっしゃてくださいました。こういう態度、ありがたいしきもちいい!   

     この冬、これまでに習ったいろいろのごちそうを、みんな作ってみたい。でもたぶん、一種類ずつになりそうですが。   
      
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草を採り草を食べ草の話を聞く会第2回目を開きました。

2017-10-02 23:28:30 | アンティマキの場所に生きる動植物
   本日、雑草研究家の前田純さんを招いて、草を採り草を食べ草の話を聞く会の第2回目を催しました。よびかけたのは友人知人たち。すぐに定員いっぱいになりました。雑草に興味のある人がたくさんいることに今回もびっくり。採取地は、私宅の「雪割草ガーデン」です。

   第1回目は5月の終わりころ。4か月もたっているので、庭はかなり様変わりしていました。

   集まったのは、30代40代の女性たち。小さない子供たちも参加しました。みんな草に対して、興味と関心のある方ばかり。でも、名前も食べ方も知らないとためらうのは当然。その辺にある草なのに、今日初めて口にしたという人がほとんどでした。わたしも、右に同じ。

   本日採って使った草は、イノコヅチ、イヌタデ、ギシギシ、カタバミ。それにたくさん咲き誇っている草の花々。

   写真はミゾソバ。かわいい花です。よく摘んで活けてはいましたが、食べようと思ったことはなかった。

    束にすると、雑草でも美しい。

    こちらはイヌタデ。色の濃いのと薄いのがあるのを今日初めて知りました。

    この場所に生えている草は約15~20種だそう。意外に少なくて驚きました。都会の、草刈りをよくする場所は30~40種もあるそう。放棄地のほうが草の種類が豊富だと思っていましたが違いました。

    ほったらかしの土地では、新顔がでかい顔して先住者を追い出すことは少ないみたい。たぶん、草それぞれが自分のいる場所にしっかり根を張って、強く生きているからなのだろうな。

    手前真ん中がギシギシの新芽。ジュンサイのようにぬるっとした食感があります。この草の根っこは、炎症に効くとか。この秋、根を掘って乾かしておこう。その左はイノコヅチ。癖のない味です。

     選別はちょっと大変。葉と花に分け、花のほとんどはサラダのトッピングに。

     炊きあがったご飯の上に、ベニバナボロギクとイヌタデの花を載せ、むらします。ベニバナボロギクは、前田さんの雑草園で栽培されたものです。

     参加者の一人で、私のパンの先生・倉橋知栄さんが食パンを提供してくれました。それで急きょ、ハーブバターならぬ草バターを考案。使った草は沢アザミ。土地によっては野菜としてちゃんと栽培されていたものだそうです。こちらも前田さんの雑草園から。さっとゆでて細かくきざんだものと、すりつぶしたものの両方をそれぞれバターと混ぜてみました。色がきれい。

草のクッキーの生地。最近何度か試作した、アニスシード入りの雑穀クッキーの配合を少し変えてベニバナボロギクを投入。

     クッキーが焼きあがったのは、会の終わるころ。持ち帰っていただいたので、どんな感想を持たれるか心配だったのですが、ただいま、参加者の何人かから「おいしかった!」のメッセージが届き、安心したところ。よかった! うれしい。

      この会では、草の味がストレートにわかるシンプルなメニューが定番。本日の目玉料理は、草入りチヂミです。味噌汁はギシギシ入り。ご飯は五分搗き米のの新生姜入り。サラダにはカタバミなどの柔らかい葉に、秋の野の花をトッピング。お茶は猫じゃらしの実を炒って、イヌタデの葉も一緒にして淹れました。

     前田さんの話では、雑草の、土を浄化する作用はすごいのだそう。草がどれほどの有用の価値を持つかについては、まだまだ分かっていないことが多く、それだけに可能性は無限大。いいものがその辺にわんさと生えていて、しかもただ、とおもうと、うれしくてわくわくします。

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ミノムシ染め①

2017-10-01 00:38:22 | 草木染め
    東栄町の友人宅に、ミノムシ狩りに行ってきました。彼女の農園のブルーベリーの木々についたミノムシ。毎月染め講習会に来ている彼女から、「今年はやけに多い。ただすてるのはもったないので、染色に使えない?」といわれ、ネットで調べてみたら、一行だけ「コチニール、ゴバイシ、ミノムシ・・・など虫を染める場合も草木染めという」といった意味の文を見つけたので、こんな機会は二度となかろうと、一路東栄町へ。

    70本ほどあるブルーベリーの木に、多いところでは10個近くぶら下がっていました。それもずいぶん大きい。当然ですが、「ミノ」はすべてブルーベリーの小枝と葉だけでできています。仕事が細かい。

   よくみると、ミノの作りはいろいろ。見飽きません。

    葉を食べているので、彼らは害虫。たくさんいる木ほど、元気がないように見えます。

    ブルーベリーに接するように育ったびわの木にもぶら下がっていました。

    はじめて中の虫を見ました。結構太い。

    獲れました! かなり重い。

    ミノムシ染めといっても、果たして、中の幼虫だけを煮だすのか、ミノだけを煮だすのか、どちらも一緒に煮だすのか、わかりません。一番楽な方法はこのままつかうこと。

    でも、すぐには染めず、来月のどんぐり工房定例の染めの会で使いたいので、ひとまず蒸しました。ゴバイシの場合と同じ方法です。蒸して干す。

     いちどきにむせなかったので、残りは、蒸したときに色の付いた湯に投入。来週手がすいたら、こちらは煮出して染めてみます。乾燥して取っておくつもりの虫は、かびないよう、雨に当たらないよう、注意しながら干し上げます。

     さて、どんな色になるのか、まったく色が出ないのか、なんともわかりませんが、おって報告します。
  
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