アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

27日土曜日、ヘルシーメイトにて出店します。

2016-02-27 00:44:15 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    毎年3回行われる、自然食品店・ヘルシーメイトの10%割引セールが、今週火曜日からはじまっています。あしたは、岡崎店にてアンティマキが出店。名古屋店にも、商品だけ届くことになっています。

   お持ちするのは、以下の通りです。

  パン~ライ麦パン、玄米ご飯パン、アーモンドとレーズンのパン、ハーブフォカッチャ
  穀物クッキー~カカオニブ、黒糖と生姜粉
  リンゴいっぱいケーキ
  稲武の固いおかき
  おからのガトーショコラ
  黒ビールのケーキ
  米ぬかクッキーごまいり
  スコーン~リンゴジャム、ブルーベリージャム、黒糖とアーモンド、ほうろく屋の菜種油入り
  酒粕クッキー

  以上、16種類。久しぶりにたっぷり作りました。

  昨日夕方、全種類をほぼ用意したころ、雪が急に振り出し、みるみるうちに積もりました。この冬、3度目くらいの雪。水っぽい雪なので、朝にはとけると思うのですが、道中が心配なので、到着が多少遅れるかもしれません。名古屋店への商品到着は昼頃になるかもしれないので、お確かめの上、ご来店ください。
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順子さんの料理教室に参加しました。

2016-02-23 10:37:37 | たべもの
   昨年の春から数回通った、中條順子さんの料理教室。夏ごろいったん休止となったのですが、半年ぶりに再開したので行ってきました。わたしにとっては、9か月ぶりの参加です。

   中條さんは、一昨年まで、西尾市幡豆の自然食レストラン、カフェオーシャンでシェフをなさっていた方。いつ行っても、料理の味付け、見た目、取り合わせともに斬新で、満足のひとときを過ごしました。その彼女が、シェフを引退し、料理教室を開くというので、早速もうしこんだしだいです。

   稲武から2時間かけて、幡豆まで何度か通ったのですが、彼女の料理はやはりおもしろい。といっても、教えてもらった料理の復習はなかなかできませんでしたが、素材の話や取り合わせの妙にいつも感心させられました。

   再開した彼女の教室は、岡崎市の街中。古い建物を改装して、大勢で料理しやすいしつらえになっていました。業務用のコンロ台も流しもいくつかあり、調理台も広々。きもちよく料理できました。

   あちこちにおいてある、調味料の入ったガラス瓶、鍋や食器、お玉などの小ものすべてが、美しい。まだ改装途中ということですが、すでに彼女のセンスがちりばめられていました。
   
   さて、今月のメニューは、「上巳の節句」にちなんだ料理。「上巳」とは、陰暦弥生の最初の巳の日をさし、平安時代ころから始まる宮中の行事。後代、雛の節句として女の子のお祭りにかわりました。順子さんの作ったメニューは、ひな祭りにふさわしい、ヴィーガンのごちそうです。

   順子さんの前にあるのは、ゆば。ゆばの上には蒸した白菜と小松菜が載っています。これをくるくる巻いて、お椀に入れ、精進だしをかけます。精進だしは、干しシイタケ、かんぴょう、煎り大豆、酒、昆布を水に浸してひと煮たちさせたもの。一晩冷蔵庫に寝かせてあります。

   その精進だしの出し殻でできたのが、大根茶巾のあんかけ。こちらにも、精進だしを使います。ひな祭りにちらし寿司はよくつくりますが、この日のお寿司は、箱寿司。それも、おもしろいことに、五合桝にラップをしいて具とご飯を載せ、上から一合桝で押します。ナイスアイデア! それを箱から取り出し4等分。美しい押しずしができました。

   季節の野菜の揚げ物は、タマネギの新芽、大根、ムラサキイモ、コウサイタイ。大根とイモはあらかじめ蒸してあるので、短時間で揚げられました。大根には、玄米茶の元・ぶぶあられをつけています。

   そしてデザートは、道明寺粉、ムラサキイモ、イチゴを使った桜餅。どれも、ほんのりもも色や薄紫色に色づけされているので、はなやかです。もちろん色づけはすべて、野菜が生み出す自然の色を利用しています。

   できました! 女性ばかりの教室での雛の膳です。参加なさった方みな、思わず顔がほころびます。箸置きは、順子さんが近くの無住の尼寺でいただいてきたというクチナシの実。昔はこれで菱餅をそめていたそう。細かいところまで心憎い演出ぶりでした。

   お寿司は、味のメリハリがはっきりしていて、ゆば巻きのお椀は優しい味で、大根茶巾はいろんな味が楽しめて、揚げ物はさくさくしていて、どれもこれもおしいかった! お客を呼んで、このメニューでもてなしたくなりました。

   教室は毎月、ほぼ一週間ずつ、同じメニューで開催されます。
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醤油の分配

2016-02-20 14:27:02 | 稲武醤友クラブ
    一昨年からはじめた醤油作りグループの名前が決まりました。「稲武醤友クラブ」。「しょうゆうくらぶ」と読みます。

    さて、名前が決まってからはじめての仕事が2月5日の醤油絞り(コチラ)。その後、10日ほど寝かせ、一升瓶に入れなおす作業を16日に行いました。醤友クラブ2度目の仕事です。
 
    まず、右の桶から、左の桶に静かに移し替えます。静かに入れないと、底にたまったおりがまざって醤油全体が濁るからです。

    8分目ほど入れてから、しゃもじでそっと一升瓶に入れていきます。クラブのメンバーは4人。各自持参した一升瓶に、1から7までの数字を書いた紙を貼り、1の瓶から順に入れていきます。

    瓶入れ作業は外で始めたのですが、昼頃から雪がちらついてきたのですが、重い桶を移動するのは大変なので、ひとりは傘を持って立ち、作業を続行。1時間以上かかって、すべての瓶に入れ終わりました。

     こちらが、私の取り分の一升瓶7本。ほかに、4合瓶2本ほど入手できました。80リットルの樽で、29から30本近くの醤油ができました。1年分としてはまだ不足ではありますが、かなりの量、今年はまかなえそうです。

     今年の醤油仕込みは、4月19日と決まりました。あまりに暖かくなってからでは麹の温度が高くなりすぎて心配なのですが、例年の稲武の温度であれば、まだ大丈夫のように思います。

    1週間前、うちの敷地内で梅の花が咲いているのを見つけました。いつもは、たしか3月中ごろ過ぎにしかさかないはず。早すぎる開花です。4月の中ごろが初夏の気温だったりしたら大丈夫だろうかと、ちょっとだけですが、心配しています。
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映画「大鹿村騒動記」

2016-02-10 16:08:14 | 映画とドラマと本と絵画
  昨夜、NHKBSで放映していたものです。タイトルは知っていたし、昔、原田芳雄のファンだったので、彼の出演した最後の映画だし、とりあえずちょっとだけ見て見ようと思ってみ始めたら、意外に面白くて、最後まで見てしまいました。

  大鹿村は一度だけ訪れたことのある信州の山奥の村。観光バスに乗っていったのですが、運転手さんが道中、一車線のくねくねの道を、今にも止まらんばかりに慎重に運転していたのを覚えています。片側は険しい山、反対側は切り立った深い谷。到着した村役場も、山のふもとにあって、周りに店らしいものが何もなかったようにおもいます。

  さて、このへき地の村では、300年続いた田舎歌舞伎があります。主人公の原田芳雄は、この芝居の立役者。どうやら毎年同じ芝居を打つようで、「出世景清」の景清が彼の役柄。リニアモーターカーの敷設に賛成するか反対するかで、村が両論割れている中、芝居にしか興味のない食堂の親父です。

  その村に、18年前、駆け落ちした二人の男女が帰ってきます。大楠道代と岸部一徳。女は原田芳雄の元妻。一徳は彼の親友だった男、つまり、原田は親友に妻を奪われ、芝居以外に人生の憂さを晴らすものがなくなった状態にいるのです。

    二人が帰ってきた理由は、大楠道代が認知症になり、一徳の手に負えなくなったから。村中が、この三人を巡って、あれこれ興味本位の憶測と詮索、ちょっかいをしながら、最後はなんだかわからないけど、まるくおさまるみたいだ、と思わせる終わり方をします。コメディタッチ。

   随所に、田舎ならではのセリフがそれとなく出てきて、ついわらいました。たとえば、大雨のおり、村人の車が遭難します。その車をみた村人が、車のナンバーを見ただけで、運転手が誰かすぐわかったり。田舎の人情を、それとなくさらりと描いているところが好感を持てました。

    若いころは日本映画もよく見ていましたが、アメリカ映画がとりわけおもしろいものになってからは、ほとんど見る気がなくなりました。たまに、テレビで放映しているのをちらっと見ることがありますが、後ろ姿や沈黙が意味もなく続くのを見ると、たいてい辟易してチャンネルをかえてしまいます。

    ごくたまに惹かれる映画に出会うこともありますが、ほんとにたま。面白い外国映画がやまほどあるので、頑張って日本映画を発掘する気にはなれないでいます。

    今回はあたり。やればできるじゃん、とおもいました。とり方も色も編集もセリフも、普通によかった。見ていていらいらすることなく、時々クスッと素直に笑うことができました。

    



  
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映画「真昼の決闘」

2016-02-10 14:39:26 | 映画とドラマと本と絵画
  たいへん有名な映画なので、見たかもしれないな、と思いつつ借りました。でも、どうやら記憶になかったので、みそびれたらしい。

  想像していたのは、真昼間西部の町でのガンマン同士の対決だったのですが、対決は対決でも、かなり地味な映画です。ほとんど議論劇。舞台でも上演できそうな話でした。

  主人公の保安官は数年前にある男を逮捕。彼は冷酷無比な悪者で、町中の人を恐怖に陥れていた存在でした。保安官も活躍と町の男たちの協力で逮捕にこぎつけることができ、いずれこの男は絞首刑になって消えると、みな思っていたのですが、なんと、ほんの数年で釈放されてしまいます。

   釈放されたこの悪漢が最初に標的にするのは、この保安官。当人も町の人たちもそれがわかっているので、これまで平和だった町が戦々恐々となります。

   退職を間近に控えた保安官に、街から逃げることを勧める人が大半。以前のように保安官と一緒に悪漢あと戦おうという人は皆無です。多くは、二人の決闘に巻き込まれたくないと考え、保安官を追い出しにかかろうとします。一方、保安官がいなくなったら、もとのように無法者の街になる可能性が強いので、なんとか協力して悪漢を追い出そうと主張する向きも。双方が議論する様子が、おもしろかった。

   人物像がはっきりしていて、逆境に置かれた人たちが、詭弁を弄して何とか自己正当化を試みたり、正直に怖さを表明したりするところが、丁寧に描かれているな、とおもいました。

   最後は結局一人で悪漢に立ち向かう主人公。そしてラスト。こういう場面、いつだってあるな、と、すっきりしない気持ちのまま見終わりました。
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今年の醤油絞り

2016-02-09 14:30:27 | 手作りのたべもの
    昨年4月に仕込んだ私たちの醤油。先日、絞り師の井上時満さん(コチラ)に、はじめて私宅に来ていただいて、醤油絞りをしていただきました。

    稲武のメンバーだけで醤油の樽を管理するようになって今回2回目。前回は樽半分の仕込みでしたが、今回は1樽約80リットルをほぼ10か月、面倒を見てきました。   

    南信州にお住いの井上さんが醤油絞りの道具を携えて、私宅に。荷物をすべて裏庭に運んだあと、わたしたちのもろみをみていただきました。2回目ですが、この瞬間はドキドキ。   

    「おお、いいね」といわれてほっ。でも、かびはいくつか浮いています。

     カビとカビでないものとの区別がつかず、一喜一憂していたのですが、梅雨時にわっと広がったカビは、そのあとたるを外に置くよいうになってからかなり消滅。なんとかこの日までもちこたえました。

     去年のもろみよりだいぶ濃厚な感じにしあがっています。水分が、夏の暑さで飛んだみたい。いいことのようです。もろみに、竈にかけたおお釜の湯をいれ、溶かします。

    その液を醤油袋に流し入れます。

     何袋も流し入れ、流し入れるたびに丁寧に袋を醤油船の底に寝かせます。

     そして、出ました! 反対側から醤油が垂れてきます。はじめちょびちょび、だんだんジャージャー。

    なめました。塩が立っていない! Mちゃん。おいしくてやめられないようです。

     垂れはじめとそのあとでは、だんだん味が変わります。ほぼ15分おきくらいに採取してなめくらべてみました。塩気の立ち方、かおり、こくなどが異なって感じられるのがおもしろい。

    テーブル左の背の高い瓶には、信州麻績村で作られた醤油が、その左の低いほうの瓶には、西尾で醸造された麹おお目の醤油が入っています。みんな一緒になめくらべしてみました。

    稲武の醤油メンバー~名付けて稲武醤友クラブ~以外にも、この日は友人たちを呼び、生醤油を味わってもらいました。

     お昼ご飯は醤油にあう、主食とおかずを用意。まず、ご飯はぬかくどで炊き、おにぎりに。醤油をつけて海苔で巻きました。おにぎりの向こう側にあるお皿の上は、友人作のローストディア。捕獲も自分たちです。臭みが全くなくて、おいしかった。ほかには、搗きたての玄米餅に大杉豆腐、ゴボウチップスなどなど。

   こんにゃくはメンバーの一人の手作り。草木灰を使っています。いつも彼女のこんにゃくはおいしいのですが、この日はことのほか、上出来でした。

   絞り終わった後の袋の中からは、こんなに搾りかすが出ます。たべると、味噌としょうゆの中間のような味がします。漬物や振りかけにして使えるそうで、ただいま、ストーブの下で干しているところです。 
   下の写真は、絞り袋。いい色しています。醤油染めといったところ。よく洗って脱水機にかけます。

    さて、これで、今年の醤油絞りがおわりました。生きている麹だからこそ、毎年の天候、設置場所、天地返しの時期や回数、そのほかもろもろの事情によって微妙に味の違いが生まれるようです。

    絞り師さんの、醸造や麹にまつわる話は興味のつきないものでしたが、ともすれば、ほかの仕事で中断されてしまいました。それが、今回は惜しかった。来年はもっと彼の傍らに陣取って、ちゃんと話を聞きたいなとおもっています。


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映画「邂逅めぐりあい」

2016-02-02 17:55:50 | 映画とドラマと本と絵画
   こういう映画が見たかった! 究極のラブロマンス。

   見始めた途端、昔見たようだ、とおもったのですが、ほとんど覚えていませんでした。覚えていなくてよかった。二度楽しめました。

    1939年のアメリカ映画。原題は「love affair」。そのものずばりのタイトルです。主演はシャルル・ボワイエ。いま、検索してみたら、同じ監督が1957年にこの映画をリメイクしています。日本のタイトルは「めぐり逢い」。ケーリー・グラントとデボラ・カーの主演です。物語はほぼ同じだそうなので、昔見たのはこちらだったのかもしれません。
  
    英国貴族でプレイボーイのミシェルは、アメリカの大富豪の令嬢との結婚のため渡航。航海の途中知り合った女性と恋に落ち、二人ともそれぞれの婚約者とわかれる決意をします。そして、女性の提案に応じて、半年後の再会を約束します。

    なぜ半年も待つかというと、婚約者と別れた二人は、この半年の間に自活の道を拓く必要があったから。これまで働いたことのないミシェルは、画家として、女性は歌手として成功。約束の日、二人はそれぞれアンパイアステートビルの最上階に向かう。ところが・・・

     ここまではあっけないくらいすんなりすすむのですが、そこから観客ははらはら。ハッピーエンドとわかっていながら、どこでどのように幸いに転じるのか、気をもみました。こういうのが快感。

     前に見たとおもわれる戦後の映画より、こちらのほうが、シャルル・ボワイエののなよなよした感じと役柄がにあっているように思いました。

     ともあれ、いい気持ちでした。昔見た、古い映画、たとえば「舞踏会の手帖」とか「ミモザ館」とか「イヴのすべて」とか、ああいうのもみな、見直したくなりました。

   
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