アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

きょうのハナノキ~その5~

2010-04-26 21:38:07 | アンティマキの場所に生きる動植物

 2週間前(コチラ→)に比べて、花がだいぶ開いてきたようです。

 先週北設楽郡豊根村で雄花のハナノキらしい木を見つけました。背の高い木がずっと上まで真っ赤。目を引きます。緑の葉が一切なくて木全体が真紅に染まっているようで、とても美しい光景でした。車で走っている最中だったので、写真を撮りそびれ、残念です。

 雄花に比べたら、こちらの雌花の木ははるかに花数が少ないようです。でも、赤いところはやっぱり美しい!

 今日は緑を背景にして撮ってみました。


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夏みかんを丸ごと使ったマーマレード

2010-04-26 11:56:08 | 手作りのたべもの
 蒲郡市の知人宅でいただいた夏みかん(関連記事はコチラ→)。やっとマーマレード第一弾ができました! 途切れ途切れに作ったので一週間もかけてしまったけれど、いいものができました!

 今回は大量にあることもあって、とにかく楽にできる方法を探しました。探し当てたのが、「佐藤家の食卓」(コチラ→)。捨てるのはヘタだけ、という方法です。つまり、マーマレード作りでもっともめんどうなみかんの袋から中身を出す手間をいっさいやめて、袋も中身もざっと切るだけで煮てしまうのです! 柚子マーマレードは中身を出しにくいこともあってか、袋ごとつかうと聞いていたので、たぶんいけるだろう、と思ってはじめました。

 まず皮をむきます。むいたら水にちょっとつけてから熱湯で軽く煮て、そのあと千切り、と件のブログにはありましたが、この手間も大変なので、友人Kさんがやっている方法を採りました。フードプロセッサーでこまかく刻むのです。これは楽チン!

 刻んだ皮は水につけます。水を替えながら苦味がほぼなくなるまで放置。私は二晩つけました。苦味はまだすこし残っていましたが、苦みもマーマレードのおいしさのひとつなので、その時点で次の仕事に入りました。

 中身を半分に切ります。参考にしたブログのレシピには種もすべてそのまま煮て、あとで取り出すと書いてありましたが、大量に作るのでそれも面倒です。だから半分に切って、種をとにかく取り出し、お茶袋につめます。種からペクチンが出るので、マーマレード作りには欠かせない材料なのです。

 種を除いた中身を袋ごとかなり大雑把に切ります。そして鍋の中に。蓋をして弱火にかけ、ジュース状になったら強火にします。それから水を切った皮と砂糖を入れるのですが、私はいつもの粗糖を指示に従って、三回に分けて入れました。砂糖の量は全量の半分。すこし少なめです。

 けっこう早めに砂糖をすべて入れてしまったせいか、皮がなかなか柔らかくなりません。もっと間をおけばよかった。それでも次第にとろみがつき、皮も柔らかくなりました。食べてみると、甘さの加減は私好みで、適度なすっぱさと苦みも残っています。なによりコクのあるマーマレードになっています。

 粗糖を使っていることと、暇がなくて数日かけて断続的に煮続けたせいで、色はあまりよくありません。でも十分満足できる仕上がりです。とにかくおいしい。コーヒーを飲みながら、スプーンですくって食べてます。マーマレードがあまり好きでない家人にも、「これはうまい!」と好評です。

 第一弾は約8キロの夏みかんを煮ました。砂糖は半分量の約4キロ。ほぼ12キロの重量です。捨てたところがほとんどないので、とっても得した気分です! マクロビオティクでいう一物全体そのものみたいなこのマーマレード、第二、第三弾も同じ方法でがんばって作ります。
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夏みかんの枝葉でみかん染め

2010-04-26 10:40:44 | 草木染め
 先日蒲郡の竹島を訪れた後うかがった知人宅には、8年ほど前に植えたという夏みかんの木が二本あります。

 毎年たわわに実るのですが、知人家族は誰もその夏みかんは食べないのだそうで、数年前からこの季節になると、いただきにお邪魔しています。

 今年も、みかん箱に6箱以上のものすごくたくさんの量を収穫できました。枝からひとつ実を採るたびに枝がぴんと跳ね返ります。すべての実を採ったあとの木は枝が全部上向きになり、体が軽くなって喜んでいるように見えました。

 さて今年は、夏みかんの実だけでなく、枝葉もいただきました。竹島クラフトセンターで教えてもらったみかん染めをするためです。(関連記事はコチラ→)

 青々した枝葉をはさみで切ります。最初は普通どおりに鍋に水をいれ煮出しました。

 しばらくすると、みかんの香りがちょっと含まれた青くさいような匂いが漂ってきます。汁は黄みを帯びた茶色っぽい色です。

 布を入れると薄い黄色になりました。期待通りの色です。一枚はアルカリ溶液で媒染し、二枚は酢酸銅液で媒染しました。銅媒染だとすこし黄緑がかった色になりました。

 ここまでは竹島クラフトセンターで見たみかん染めの色が出ただけですが、私はひとつ実験をしてみました。緑葉染めです。

 緑葉染めとは、早春から新緑の季節にだけできる染めで、萌え出たばかりのヨモキ、スギナ、カラスノエンドウ、桑の葉、クズなどから美しい若草色が生まれるのです。一般の草木染めとちがうのは、ソーダ灰、炭酸カリウム、重曹などアルカリ性の薬剤を枝葉に加えて煮出す点です。

 で、やってみました。写真右の3枚が緑葉染めした布です。写真では黄色も黄緑も出ていませんので、違いはほとんど分かりませんが、若干黄緑色が勝っています。どれも美しい色なのに見せられないのは残念です。左端は普通に染めてアルカリ溶液で媒染したものです。

 ほんのわずかの違いですが、一番液より二番液のほうがより緑っぽくなりました。今回はここまでしかできなかったのですが、三番液、四番液ならより緑が出るも知れません。どちらにしても、アルカリ染めのほうが色が濃くなるようです。

 来年も夏みかん狩りができたら、また枝葉をもらってきて、今度はもう少し心して染めてみたいと思います。

   
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皮むき手袋

2010-04-22 16:39:35 | 便利な道具・好きな道具
 皮むき用の手袋を買いました。手のひらの部分がでこぼこになっていて、手で野菜をこすると自然に皮がむける道具です。

 新ジャガイモはかなり簡単にむけます。ゴボウもレンコンもニンジンもダイコンもほとんど皮はむかないで調理するのですが、ジャガイモの皮はむいていました。皮が歯に当たるのが好きではなかったからです。でも、「チエのマクロビオティック料理教室」を主宰するようになってから、本来のマクロビオティックのやり方どおり、皮をむくのをやめるようになりました。

 でもジャガイモは曲面が多いので、きれいに洗うのはけっこう面倒なものです。包丁で向いたほうが早いくらいのときもあります。それにかならず芽が残ります。芽は包丁でそぎ取らなければなりません。

 そんなとき、この道具を見つけました。やってみると、かなりいい。新ジャガイモの芽程度ならほぼ楽に取れます。たわしとちがって、取りたい所だけ除くことができるのが便利です。道具を使っているという実感がありません。しいていえば、手の皮がちょっと厚くなっただけといった感じでしょうか。

ゴボウやレンコンも、わざわざ包丁やたわしをつかわなくても手で洗いながら汚れを取り除けそう。野菜洗いが楽しくなるかもしれません。
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パンジー染め

2010-04-22 15:48:11 | 草木染め
 友人のYさんのブログに、「パンジー山」と題して「6月ぐらいまできれいに咲いてほしいので、ひたすら花がらを摘もう」(コチラ→)とありました。それですぐに彼女に連絡しました。摘んだ「パンジー山」をください、と。草木染めをするためです。

 先日連絡をもらい、紙袋にいっぱいいただいて帰りました。

 さっそく火にかけ、煮出します。30分ほど煮ると紫っぽい液になりました。漉してから、下処理した布を入れます。しばらくおくと、あざやかな緑色になりました!

 煮出した花がらを鍋に戻し、もう一度煮出します。今度は黄色みのすこし入った緑色になりました。どちらも酢酸銅液につけて媒染。すこし乾いてから撮ったのが下の写真です。

 上が一番液、下が二番液で染めた布です。本物はもっともっと鮮やかな緑です。草木染めというとなんとなくくすんだ色がおおいのですが、パンジー染めはまるで化学染料で染めたみたいに派手な色です!

 いまの季節は、ヨモギやスギナ、カラスノエンドウなどの若草から美しい緑色を染め出せます。ただし、いずれも煮出す時にソーダ灰、炭酸カリウム、重曹などを水に加えてアルカリ水にして煮出します。アルカリ性の薬剤が植物が持っている緑色の成分を引き出すらしいのです。

 ところが、このパンジー染めはちがうのです! アルカリ水にしなくても十分美しい緑色になるのです。

 パンジー染めは、数年前豊田市街地にある手作り工房「ちゃるま」で教えてもらいました。でも、パンジーの花は、咲いているときは摘んだらかわいそうと思い込んでいたので、適当な時期に摘むことができず、ほんの数回しか染めたことがないのです。

 花がらを摘むと長いこと咲き続けるとは、知らなかった。いいことを知りました。庭先にパンジーをたくさん咲かせている知人宅に寄ったら、おしえてあげよう! そして花がらをもらってくることにします。
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山の麓のドイツパンのお店~ベッケライ ミンデン~

2010-04-20 15:24:14 | たべもの
 以前名古屋に住む知人が、「近くにおいしいドイツパンの店があるから」と、いろいろ取り合わせてパンを買ってきてくれました。そのパンがどれもおいしくて、とくにライ麦の入ったドイツパンは食べるほどに味があり、またそのうち買ってきてもらおうと思っていました。

 ところが2年ほど前だったか、その知人が「残念なことにあのパン屋は引っ越してしまったの。愛知の山奥のほうだと聞いたけど、もしかしたらあなたの町の近くじゃないのかしら」と言いました。

 そのすこし前、人づてに、北設楽郡豊根村にドイツで修業した人がドイツパンの店を開いた、と聞いていました。二つの話はもしかしたら重なるかな、とおもったら重なりました!名前が同じだったのです。

 はじめて訪れたとき、おもわず「私もこんなところに引っ越したかった!」とおおきな独り言を言ってしまいました。店の敷地は車道の左側にあり、この道はあと数百メートルで行き止まり。道の右側には川が流れています。
 
 写真では分かりにくいのですが、お店はすこし高台にあり、車道から左に折れて細い私道を上がっていきます。店の右が古い民家を改装した住居になっているようで、日当たりがよく、裏も右隣も山です。隣家は左に一軒あるだけ。それもだいぶ離れています。辺りはとても静かで、のどかです。

 「ベッケライ ミンデン」とはご主人がドイツのミンデン市で修業したからつけた名だとか。私はいつも、ライ麦パンを数種、あるだけ頼んでおきます。この日、手に入れたのは下の四種類。

 手前左がバルヌス、右はバイエリッシュ、後ろ左はミンデナーランド、右がメアコーン。どれもワインやベルギー、ドイツのビールに合いそうですが、とりわけ私が好きなのはミンデナーランド。しおりには「ミンデン市民がこよなく愛するライ麦が75%入ったパン」とあります。とっておきのオリーブ油と塩につけて食べました。

 バルヌスはくるみやひまわりの種が入ったライ麦65%のパン。もっちりしています。メアコーンも亜麻仁、オート麦、ゴマが入っていて香ばしい味です。ラム酒漬けレーズンがたくさん入ったバイエリッシュは、お菓子のように食べ過ぎてしまいそう。

 どれも深い味わいのあるパンです。こんな本格的なドイツパンを、山伝いの道を通って買いにいけるとは、幸せです。

 このお店については、「三河の山里便り」に詳しく紹介されています。

 *ベッケライ ミンデン 
  ℡」0536-85-1234
 愛知県北設楽郡豊根村上黒川字柿平22

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どんぐり工房で草木染め~「歩かまい稲武ウォーキング」の日に開催

2010-04-20 15:21:37 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
 どんぐり工房では、毎月第四日曜日に草木染め講習を開いています。5月の講習会は、数年前から毎年春開催される「歩かまい稲武ウォーキング」大会の日に、デモンストレーションとして行われます。

 講習会の内容は以下の通りです。

*日時:5月23日(日)午前10時~午後3時
*場所:どんぐり工房(稲武地区・どんぐり温泉前)
*講習料:2000円(布代別)
*定員:20名(先着順)
*申し込み・お問い合わせ:どんぐり工房 電話0565-83-3838
■布は、当方でスカーフ、エコバッグ、バンダナ、風呂敷などを用意していますが、持込も可能です。その場合はあらじめ準備が必要ですので、お問い合わせください。

 5月は若草や若葉が萌え出すころ。ヨモギやスギナやカラスノエンドウなどをアルカリ水で煮出すことで、黄緑や薄い緑色を生み出します。この季節にしか出せない色を楽しんでください。

 なお、「歩かまい稲武ウォーキング」については、こちらをごらんください。当日、大会に出場なさった方も、どんぐり工房での草木染めやそのほかのイベントを見学に、ぜひお越しください。
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のど越しのいい甘酒

2010-04-20 10:59:48 | たべもの
 マクロビオティックでは甘酒をよく使います。でも私は、スイーツに入れるとあまり気にならないのですが、そのままだと酒粕くささが気になり、好んで飲むことはほとんどありません。でも甘酒は体を温めるので、薬とおもってたまに飲みます。

 先日、豊田市市街地のデパ地下で蓬莱泉の甘酒を見つけました。

 蓬莱泉は隣町設楽町の醸造元。稲武には吟醸工房があり、そこではここでしか買えないとてもおいしいお酒を造っています。その蓬莱泉の甘酒ならおいしいかもしれないとおもって、720ml入りが1000円もしたのですが、買いました。

 冷たいまま飲んでみました。口当たりの良さにまず驚きました。すっきりしています。私の嫌いな酒粕くささがありません。ショウガをいれなくても臭みがないので、ぐいぐい飲めてしまいます。上等の飲み物です!こんなさわやかな甘酒は初めてです。

 瓶の表示をよく見たら、販売元は蓬莱泉ですが、製造元は新潟県の天領盃酒造株式会社でした。原材料は米こうじ100%。うちで甘酒を造るときは確かご飯を炊いて、そこに米こうじをまぜて発酵させるはず。とすると、この甘酒の造り方は普通とちがうのかもしれません。そのうち調べてみることにします。

 ブログ「佐渡の酒com」に、この甘酒の記事を見つけました。やはり「普通の甘酒とはちがう!」との感想が載っています。
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アケビの生垣作り

2010-04-20 10:57:36 | 林と畑と庭づくり
 引っ越した当時は敷地内で見つけるたびに喜んでいたのに、いまではさほどめずらしいとも思わなくなった植物がたくさんあります。土筆、野生の三つ葉、野蕗、アケビ、ゼンマイ、ゲンノショウコなどなど。

 なかでもアケビは、わざわざ遠くへ探しに行ってはリースに仕立てていたので、敷地内で見つけたときはうれしかった! 

 昔、たびたびお邪魔したお宅に立派なアケビの木がありました。毎年たくさんの実をつけ、よくいただいたものです。実だけでなく、葉っぱも趣があって、蔓の伸びた様子も素敵でした。こちらに来てアケビを見つけたとき、あんなふうにバーゴラか何か建てて育ててみたいと強く思いました。

 でも、私が育てたい場所に移植しても面倒見が悪くていつの間にか消えてしまいました。そこで、今年は作戦を変えました! 彼らの居場所はそのままにして、伸ばす方向を私の意に沿うようにしてやるのです。

 ちょうどうまいこと道の下の低い崖に何本も五つ葉アケビが生えています。そのアケビの蔓を竹の棒に絡ませてやりました。

 こんなふうです。近いうちに、左側にある竹の柵のあたりにも棒を差し、柵側に導いてやろうとおもっています。崖にはアケビだけではなく、スイカズラも元気に蔓を伸ばしていました。初夏には美しい花が咲き、甘い匂いをはなちます。ついでにこの植物も棒に絡ませました。



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ムクゲの林

2010-04-20 10:18:59 | アンティマキの場所に生きる動植物
 数年前知人の家からもらってきたムクゲの木から、無数といえるほどたくさんの実生の苗木が育ちました。

 もともとのムクゲの木は日当たりの悪い斜面にあり、コケが生えたり洞ができたりと、あまり健康な様子ではないのですが、落ちた実のすべてから芽が出たのかと思われるほどの、旺盛な繁殖力です。

 崖に木を植えると根を張って崖を壊すからよくないそうですが、樹間を狭くして根を張りすぎないようにしてやれば、かえって崖の保全によいともきいたことがあります。

 わざわざ木を買って植えるのはめんどうですが、落ちた実が育ってくれてそれが保全に役だつなら願ったりかなったり。おまけにムクゲの花はほんわかしてて、私はけっこう好きです。

 おおもとのムクゲの木の洞を覗いたら、なんと小さなカエルがすんでいました。春とはいえ気温は10度以下の日のこと。冬眠から目覚めたものの外に出たくても出られなくなったのでしょうか。ほんのわずか、足を動かしたなとおもったら、あとはじっとしていました。写真中央の茶色の部分の右側、白っぽいまだら模様がそのカエルです。
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