先日、ときどき一緒に山歩きする友人たちと一緒に、新城市の乳岩峡に行ってきました。
子供のころ住んでいた土地の近くにあるミニ観光地だったこともあって、家族か学校の遠足で訪れたこともあったように記憶していたため、気軽な気持ちで行くことに決めたのですが、前夜遅く、はじめて乳岩峡に行った人のブログを読んで、軽い気分で山歩きできる場所ではないと知り、急に怖くなりました。
長い距離ではないので、私一人ふもとで待っていてもいいなと思って、リュックに本をつめて出発しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/e4/8e8f3b5614b3074800fd649663c6f6ff.jpg)
当日朝まで雨。途中まだときどきぽつぽつと降りはしましたが、駐車場につく頃にはすっかり上がっていました。乳岩峡は国の天然記念物だそうで、あたり一帯が凝灰岩でできた岩山。川底も岩なので、水がとてもきれい。最初に遭遇したモリアオガエルの卵。大きい! そばには、小さなオタマジャクシがたくさん泳いでいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/99/5c01aad026ea9da32d1679e077c0b8f7.jpg)
峡谷に入るなり、景色の美しさにうっとり。岩ばかりの道ですが、意外と滑りません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/a0/8af396457b2d228aec5e86edba546f97.jpg)
大きな流木が2本。アングルが悪いのですが、もう少し遠くから見ると、外国で撮ったCMフィルムにでも出てきそうな光景です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/61/75c7e6c0226398233f2a6cff5abafeae.jpg)
巨岩だらけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/13/4a64784c3f32296442d56e85207795f5.jpg)
石の成分のせいか光の加減か、水が緑色に見えるところがあって、それがとても美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/a0/b9dbb343dcf669f9932c9080c894417f.jpg)
湿気が多いせいか、苔とシダが目立ちます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/82/3d9bacab329dcfb7265b318153dff6b4.jpg)
橋の上から。中央の石は、周りを巡る水でどんどん削られ、この形になったらしい。真ん中のくぼみも水の仕業なのでしょうが、手水鉢に見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/43/dbcd8dc4d4e930f4764e66fd6e8c92ad.jpg)
人間でいえば良性腫瘍ができた木。同行した友人の木の専門家が教えてくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/31/5e4726ddd1dd5264e8e1a21f39b0fa92.jpg)
いよいよ難所に。結構すたすた来れてしまったので、昨夜沸き起こった恐怖をしばらく忘れていましたが、これがブログに「おちたら死ぬ」とあった、怖い場所のはじまりです。写真は横になっています。縦にする方法がわからないので、このまま載せますが、最初の階段からかなりの急角度。でも、まだまだこれは序の口です。ここまで来た以上、引き返すのもなんなので、ともかく前に進むことにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/71/933ba8354b5e244fdd909cd5a9f59894.jpg)
最初はまだ鉄の階段になっていたため、後ろさえ振り向かなければ、なんとか登れました。でも、このあとがすごかった!岩戸岩の間のわずかな隙間にかけられたはしごは、ほぼ直角。友人がニューヨークの高層アパートの非常梯子みたいと評しましたが、ほぼそれです。そういうのが、いくつも角度を変えて続きました。
足を踏み外すのがこわいので、足元を見ながら上りました。するとどうしてもメガネがずり落ちそうになります。それもまた怖い。それでもなんとか決して後ろを振り返らずに、下と前だけ見てひたすら上りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/f2/95c8f503338637d27e4aae7b4ff11ca0.jpg)
やっと頂上に。特にいい景色が見られるわけではなく、すぐに下り始めました。崩れそうな道や細い道、歩きづらい個所など相変わらず多々ありましたが、さきほどの難所のことを思えばなんてことはありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a0/183df00e5a9f5521613df52ea9cc0847.jpg)
しばらくいくと、「通天門」と名付けられた巨石に。門のようにえぐられています。見事な形。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/f2/95c8f503338637d27e4aae7b4ff11ca0.jpg)
洞窟をいくつか見ました。修験者の雨宿りの場所だったかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/2c/ec0c68ff87ec27e1ea8b777decbcee22.jpg)
この右奥上には、鍾乳洞が。急な階段を上らないといけなかったので、わたしは手前で待機しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/38/c29e7c91bff931b85eae03437a926da5.jpg)
乳岩を一巡してもどった場所。看板の図の左手にはしご模様のある個所が難所。梯子の数はこれだけではなくもっとたくさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/fa/4e956ed373a629bb9e92cf8bd1483c17.jpg)
もどってきました。行くときは気付かなかったけれど、注意書きの看板には、「転落事故あり」とありました。いまさらながらぞっとしました。身の危険を感じながら進む、という経験をしたのは、もしかしたら初めてかもしれません。すれ違った若い人たちの格好は、ガウチョパンツにサンダルといった女性もいて、びっくり。注意書きを読んでいる人はいないようでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/55/8810380e38863c92024cc36a9eb9bd65.jpg)
さて、はらぺこのおなかを抱えて向かったのは、奥三河蒸留所。この春開業したアロマの製油所です。こちらは杉やヒノキなど、この土地で採れる精油を蒸留するために建てられたところで、レストランや売店を併設しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/6e/6053d3c014caacc0d22e983a4ed71da5.jpg)
奥三河の食材を使ったランチ。ハーブ入りのポトフと五穀米を注文。ごはんの上にふりかけてある赤い粉は、ローズソルトだそうです。暖かいスープと優しい味が身にしみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/84/4009bb1bc9e78de905e68d41f0e504d6.jpg)
エルダーフラワーとルバーブのコーディアル。右はソーダ割り、左はホットです。心配していた甘すぎ、ということはなく、薫り高いのみもので、のどもうるおせました。売店にはさまざまなコーディアルも売られていました。最近受講したハーブ講座でコーディアルの作り方を学んだところ。家にある桑とカキドオシで作ろうと思いつつ果たせないでいます。葉が固くならないうちに作ろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/56/73e6d49bb1135fea45bbf6bfac1fbcf7.jpg)
食後は、室内用エアスプレーづくりを体験。私が選んだ精油は、スコッチパインとレモンユーカリです。針葉樹の香りにほんの少しレモンの香りが混じった、心地よいスプレーができました。売店では、目薬の木とジュニパーベリー茶を購入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b1/ae0a19a770e92545d27f678e7fa5a4fa.jpg)
蒸留所の横に流れている川は板敷川という名前。その名の通り、川底は全面板のような岩で、藻も飛び出た岩も砂州もありません。岩の上を流れているので、水はとてもきれい。橋の上から見ると、対岸まで歩いて行けそうです。水遊びに最適に見えますが、危ないのかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/8b/8d752db4d6758d1eea031208c1f15445.jpg)
川のすぐそばを飯田線が走っています。子供のころよく利用した路線です。山間ばかりを走り続ける飯田線。いつかまた乗ってみたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/3b/6513b3f6840af44e6994c3f862e68d4e.jpg)
この日一日履き続けたのは、五本指靴。ファイブフィンガーズです。購入してしばらくたつのですが、小指がどうもうまくはいらず、敬遠していましたが、4月に鳳来寺奥の院散策をした時にこの靴を履いて行ったら、難路にしっかり足が吸い付くような感じで歩け、普通の運動靴では無理だったかもしれないと思いました。だから今回も、濡れると嫌だなとは思いましたが、あえてこの靴を選びました。選んでよかった! 急な梯子は、この靴でなかったらもっと怖い思いをしたことでしょう。ありがたいことでした。
この日、夕飯を食べようとしたら、右手の指がぎこちなくなり、箸が持てなくなりました。たぶん、階段の手すりをしっかり持ちすぎたせいだと思います。ああ、すごい経験したのだな、といまさらながらおもいました。
子供のころ住んでいた土地の近くにあるミニ観光地だったこともあって、家族か学校の遠足で訪れたこともあったように記憶していたため、気軽な気持ちで行くことに決めたのですが、前夜遅く、はじめて乳岩峡に行った人のブログを読んで、軽い気分で山歩きできる場所ではないと知り、急に怖くなりました。
長い距離ではないので、私一人ふもとで待っていてもいいなと思って、リュックに本をつめて出発しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/e4/8e8f3b5614b3074800fd649663c6f6ff.jpg)
当日朝まで雨。途中まだときどきぽつぽつと降りはしましたが、駐車場につく頃にはすっかり上がっていました。乳岩峡は国の天然記念物だそうで、あたり一帯が凝灰岩でできた岩山。川底も岩なので、水がとてもきれい。最初に遭遇したモリアオガエルの卵。大きい! そばには、小さなオタマジャクシがたくさん泳いでいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/99/5c01aad026ea9da32d1679e077c0b8f7.jpg)
峡谷に入るなり、景色の美しさにうっとり。岩ばかりの道ですが、意外と滑りません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/a0/8af396457b2d228aec5e86edba546f97.jpg)
大きな流木が2本。アングルが悪いのですが、もう少し遠くから見ると、外国で撮ったCMフィルムにでも出てきそうな光景です。
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巨岩だらけ。
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石の成分のせいか光の加減か、水が緑色に見えるところがあって、それがとても美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/a0/b9dbb343dcf669f9932c9080c894417f.jpg)
湿気が多いせいか、苔とシダが目立ちます。
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橋の上から。中央の石は、周りを巡る水でどんどん削られ、この形になったらしい。真ん中のくぼみも水の仕業なのでしょうが、手水鉢に見えます。
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人間でいえば良性腫瘍ができた木。同行した友人の木の専門家が教えてくれました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/31/5e4726ddd1dd5264e8e1a21f39b0fa92.jpg)
いよいよ難所に。結構すたすた来れてしまったので、昨夜沸き起こった恐怖をしばらく忘れていましたが、これがブログに「おちたら死ぬ」とあった、怖い場所のはじまりです。写真は横になっています。縦にする方法がわからないので、このまま載せますが、最初の階段からかなりの急角度。でも、まだまだこれは序の口です。ここまで来た以上、引き返すのもなんなので、ともかく前に進むことにしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/71/933ba8354b5e244fdd909cd5a9f59894.jpg)
最初はまだ鉄の階段になっていたため、後ろさえ振り向かなければ、なんとか登れました。でも、このあとがすごかった!岩戸岩の間のわずかな隙間にかけられたはしごは、ほぼ直角。友人がニューヨークの高層アパートの非常梯子みたいと評しましたが、ほぼそれです。そういうのが、いくつも角度を変えて続きました。
足を踏み外すのがこわいので、足元を見ながら上りました。するとどうしてもメガネがずり落ちそうになります。それもまた怖い。それでもなんとか決して後ろを振り返らずに、下と前だけ見てひたすら上りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/f2/95c8f503338637d27e4aae7b4ff11ca0.jpg)
やっと頂上に。特にいい景色が見られるわけではなく、すぐに下り始めました。崩れそうな道や細い道、歩きづらい個所など相変わらず多々ありましたが、さきほどの難所のことを思えばなんてことはありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a0/183df00e5a9f5521613df52ea9cc0847.jpg)
しばらくいくと、「通天門」と名付けられた巨石に。門のようにえぐられています。見事な形。
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洞窟をいくつか見ました。修験者の雨宿りの場所だったかも。
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この右奥上には、鍾乳洞が。急な階段を上らないといけなかったので、わたしは手前で待機しました。
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乳岩を一巡してもどった場所。看板の図の左手にはしご模様のある個所が難所。梯子の数はこれだけではなくもっとたくさん。
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もどってきました。行くときは気付かなかったけれど、注意書きの看板には、「転落事故あり」とありました。いまさらながらぞっとしました。身の危険を感じながら進む、という経験をしたのは、もしかしたら初めてかもしれません。すれ違った若い人たちの格好は、ガウチョパンツにサンダルといった女性もいて、びっくり。注意書きを読んでいる人はいないようでした。
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さて、はらぺこのおなかを抱えて向かったのは、奥三河蒸留所。この春開業したアロマの製油所です。こちらは杉やヒノキなど、この土地で採れる精油を蒸留するために建てられたところで、レストランや売店を併設しています。
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奥三河の食材を使ったランチ。ハーブ入りのポトフと五穀米を注文。ごはんの上にふりかけてある赤い粉は、ローズソルトだそうです。暖かいスープと優しい味が身にしみました。
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エルダーフラワーとルバーブのコーディアル。右はソーダ割り、左はホットです。心配していた甘すぎ、ということはなく、薫り高いのみもので、のどもうるおせました。売店にはさまざまなコーディアルも売られていました。最近受講したハーブ講座でコーディアルの作り方を学んだところ。家にある桑とカキドオシで作ろうと思いつつ果たせないでいます。葉が固くならないうちに作ろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/56/73e6d49bb1135fea45bbf6bfac1fbcf7.jpg)
食後は、室内用エアスプレーづくりを体験。私が選んだ精油は、スコッチパインとレモンユーカリです。針葉樹の香りにほんの少しレモンの香りが混じった、心地よいスプレーができました。売店では、目薬の木とジュニパーベリー茶を購入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/b1/ae0a19a770e92545d27f678e7fa5a4fa.jpg)
蒸留所の横に流れている川は板敷川という名前。その名の通り、川底は全面板のような岩で、藻も飛び出た岩も砂州もありません。岩の上を流れているので、水はとてもきれい。橋の上から見ると、対岸まで歩いて行けそうです。水遊びに最適に見えますが、危ないのかな。
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川のすぐそばを飯田線が走っています。子供のころよく利用した路線です。山間ばかりを走り続ける飯田線。いつかまた乗ってみたい。
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この日一日履き続けたのは、五本指靴。ファイブフィンガーズです。購入してしばらくたつのですが、小指がどうもうまくはいらず、敬遠していましたが、4月に鳳来寺奥の院散策をした時にこの靴を履いて行ったら、難路にしっかり足が吸い付くような感じで歩け、普通の運動靴では無理だったかもしれないと思いました。だから今回も、濡れると嫌だなとは思いましたが、あえてこの靴を選びました。選んでよかった! 急な梯子は、この靴でなかったらもっと怖い思いをしたことでしょう。ありがたいことでした。
この日、夕飯を食べようとしたら、右手の指がぎこちなくなり、箸が持てなくなりました。たぶん、階段の手すりをしっかり持ちすぎたせいだと思います。ああ、すごい経験したのだな、といまさらながらおもいました。