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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

あしたは守綱寺絵本読み聞かせの会の夏休みお楽しみ会~出店します

2025-07-21 23:25:38 | アンティマキの焼き菓子とパン

  連日の猛暑。と言っても、標高600mの稲武の私宅は、家の中にいて窓を開けている限り、たいして暑さを感じず、いまだ扇風機を一度も回していません。でも、同じ稲武でも他地区では、エアコンを設置している家も増えたとか。温暖化の波はこちらでもまぬかれません。

  さてあした、二か月ぶりに守綱寺のまちかど朝市に出店します。

  お持ちするのは、クッキー類6種類。穀物クッキー4種のほか、ざくざくクッキーとローズマリークッキーを持っていきます。

  スコーンやケーキも作りたかったのですが、昨日はどんぐり工房でのインド藍染め、今日はさくら村での藍の生染めと講座が続き、余力がなくなりました。あすのお楽しみ会は、初の落語も。私も早めに行って「播州皿屋敷」を楽しもうと思います。

  寺部の守綱寺のお楽しみ会は10時半から11時半まで。出店するのは、旭のいのはなの農園、飛騨のあいいろパン工房、そしてアンティマキです。

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ヘルシーメイトの10%オフセール あした納品します。

2025-06-24 23:56:57 | アンティマキの焼き菓子とパン

   年に3回開かれている、ヘルシーメイトの10%オフセール。今日から始まっています。

   アンティマキは、明日午前納品。

   お持ちするのは、シリアルクッキー4種のほか、ざくざくクッキーと味噌ビスコッティ。

   スコーンは2種。自家製甘夏ピールと自家製梅ジャム入り。

   パンは、パラダイス酵母ジュースのパンと、ライ麦酵母で発酵させた酸味のあるパンの2種。

 

    どちらもずっしり重いパンなのですが、とくに、ライ麦酵母で種継ぎしているパンの方は、重い。そして表面は固くて酸味があります。このパン、今年の4月からときどきイベントで販売しているのですが、なかなか好評。甘くて柔らかいのが当たり前の日本のパンに比べたら、固くて酸っぱいこの手のパンは、あまり好まれないだろうなと思っていましたが、意外と「酸っぱいパン好き!」と言ってくださる方がいて、うれしく思っています。明日は、ごくシンプルなパンを。原材料は、有機強力粉、有機ライ麦粉、有機全粒粉と塩のみです。酵母の材料はライ麦粉と水。いたってシンプルなパンなので、このまま焼いてバターをたっぷり塗るとか、チーズやハムを挟んで召し上がっていただくかすると、さらにぐんとおいしくなります。

    明日はまた雨? この一週間で、やっとこたつやストーブと縁が切れました。薪ストーブの掃除も、一昨日終えることができました。今年は、長く焚きました! 昨年の10月の終わりから、5月の終わりころまで、なんと半年以上。煙突、だいぶ詰まっていました💦

 

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本日、守綱寺絵本読み聞かせの会に出店します。

2025-05-27 00:37:39 | アンティマキの焼き菓子とパン

  車で走っていると、崖から垂れ下がるようにして咲く卯の花の白い姿が目立つ季節になりました。唱歌「夏は来ぬ」?は、「卯の花のにおう垣根に~…夏は来ぬ」と続くのですが、気温は低く、きのうは家の中にいたら寒くて、ウールのセーターを出してきて着たほど。醸造中の醤油ダルの入っている小屋の温度も、1日中、20度を越えませんでした。

  さて、本日は、2か月ぶりに、豊田市寺部町守綱寺で開かれる絵本読み聞かせの会に出店します。

  写真は、バナナブレッド。乳製品卵不使用。有機バナナと有機小麦粉が主な材料で、自家製の発酵玄米の玄米甘酒と有機粗糖で、バナナの甘さを助けています。ちょっと柔らかめのケーキです。

  スコーンはカカオニブ入り。いつもより多めにカカオニブを入れ、粗糖もちょっとだけ+。苦みと甘みの程よいスコーンになりました。

  穀物クッキーは、4種。そのほかに、ざくざくクッキーとみそビスコッティもお持ちします。

  読み聞かせの会は、10時半から11時。どなたでもご参加いただけます。私は10時半過ぎ到着をめどに出発します。飛騨のあいいろパン工房さんはたぶん10時ころには到着しているかと思います。わたしは、こちらの野菜サンドとスパイス入りの黒パンを予約。楽しみです。旭のいのはな農園さんも、たぶん11時前には来られるとおもいます。                                            

  では、お待ちしています。

 

 

 

 

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草を採り草を食べ草の話を聞く会~2025年春の部を開きました

2025-05-17 14:51:18 | アンティマキの場所に生きる動植物

  先週日曜日、快晴の下、毎年恒例の草の会を開きました。

  講師は雑草料理研究家の前田純さん。毎年春と秋に稲武にお越しいただいて会を開くようになって、もう7,8年がたちます。草を摘む場所は、私宅の「草の庭」。先月彼に来て調べたところ、46種の草が育っていました。草は、自分の住みやすいところでしか育たない。肥料も何もやっていないので、好みがはっきり分かれます。彼に来ていただくようになった初期のころは、今ほどセリはなく、ヨシが多かったと記憶しています。クズやカナムグラもはびこっていました。そして種類は半分くらい。旺盛で強い草がはびこっていました。それが、木の成長具合や伐採によって日の当たり具合が変わり、湿り気も変わってきたのでしょう。全体に日陰に育つ植物が多いのですが、田んぼの畔などに繁茂する草も増えてきました。

  今回も、遠くは蟹江町や小牧から、定員を超える参加者が集まってくださり、草を摘んで草を食べることへの関心の度合いが増していることを窺えました。

  草の庭の奥の方。前方奥にあった何本かの杉の木を数年前に皆伐したので、明るくなったこともあって、上方にある田んぼの植物がいくつか入ってきました。右手奥には、葉の大きさが通常の5倍ほどありそうなスミレや、2倍はありそうな太さの日本アカネが見つかりました。

  いつまでたっても区別のつかない、2種類の草。手前がスイバで向こう側がギシギシ。スイバは欧州ではソレルというハーブで、普通にサラダにして食べられるそう。酸味があって柔らかい。

  昼ご飯用だけでなく、お持ち帰りいただく草も、たっぷり採っていただきました。

   食べてもほぼ味のしないか本科の植物にはシリカがけっこう含まれているのだとか。シリカ水を作るのは簡単だそうです。やってみよう。

  ハウスポニーに移動し、採取してきた草と、前田さんが持ってきてくださった草を並べました。緑が豊か!

   お昼ご飯は、米粉入りのピザと、ニンニク塩麴とバターと白みそで味付けした野菜スープ。それに野菜サラダ。各自、それぞれに好きな草をたっぷりトッピングして召し上がっていただきました。

  山ウドの葉の部分も加えて、たっぷり盛っていただきました。

  石窯担当のキヨミさんに焼いてもらいます。

  焼きあがったらスープと一緒に昼ご飯です。

  ピザには、どの草かわかるよう、それぞれバラバラに分けて載せた方も。私はいつもごちゃまぜ。

  参加者の方たちにお渡ししたお土産2種。上の写真は、セイタカアワダチソウ入りゼッポリーニ。

   こちらは、春の若草いろいろ~ヒメジョオン?、ヨモギ、カラスノエンドウなどにサンショウの葉を忍ばせ安全に、た、エディブルグラスクッキー。

  前田さんは、この3月、初の著書を上梓したところ。「食べられる雑草図鑑」(扶桑社)です。アマゾンでの売り上げが上位1位になったとか。見やすい本です。薄くて軽いので、リュックに忍ばせて山歩きできます。草の、これまで秘められていた力の数々を、安全に、そして楽しく試すにはもってこいのガイドブックだと思います。

#アンティマキ

#田舎暮らし

#雑草料理研究家前田純

#食べられる雑草図鑑

#草の庭

 

 

 

  

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「色とたわむれる~草木染め三人展」始まりました。

2025-05-08 01:55:37 | 草木染め

  どんぐり工房で、4月29日から5月18日まで、「色とたわむれる~草木染め三人展」を開催しています。

   松平在住の野々山大輔さん(和紡の里おぎゅう)

   平戸橋在住の岡村ゆかりさん(紫もくれん刺繍工房)

   稲武在住の村田牧子(草木染めと焼き菓子・パンの工房アンティマキ)

   以上三人の展示会です。

  野々山さんは、昨年同様、木綿の布団綿から引いたガラ紡糸を草木染めした、色とりどりの糸玉を出品。それぞれに日本の色名をつけ、どんな植物から生まれた色なのかを、写真とともに展示しているのがうれしい。

  期間中、クロスウィービングとドリームキャッチャーのワークショップも実施しています。

  私も先日WSに参加。手前二つが私の作品です。簡単な手仕事なのですが、没頭できて楽しかった。彼のワークショップは14日で最終です。

  岡村ゆかりさんは、刺繍糸を草木染して、バッグや小物を制作しています。細かい手刺繍が美しい。

   柔道着の生地に刺繍して作ったバッグ。丈夫でおしゃれ。

  染めに使った木の実なども展示しています。

  私のほうは、スカーフ類中心に染めたものをいろいろ展示しました。昨年、友人たちと蚕紗(蚕の糞)で染めた絹のスカーフも販売しています。桑の葉染めとの微妙な色の違いを見ていただけたらと思います。

  どんぐり工房は、木曜日定休日。9時から夕方5時まで開いています。期間中、折を見て私が在廊していますが、日時は決めていません。染めについてのご質問などありましたら、工房のスタッフにお問い合わせください。

 

 

 

   

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あした、福蔵寺ご縁市に出店します。

2025-05-02 23:27:35 | アンティマキの焼き菓子とパン

  あした、5月3日は豊田市旭地区の福蔵寺ご縁市。しばらく前までは年に3回開いていましたが、諸事情により、昨年から年一回の開催となりました。街中のイベントとは異なり、ゆるやかでのんびりできる、山里のお寺のイベントです。

   お持ちするのは穀物クッキー3種、ざくざくクッキー、レモン果汁のクッキーのほか、新作の豆腐ドーナツも。米粉とバナナが入っていて、アニスシードでちょっと異国の味に。揚げたてにシナモンシュガーをまぶしました。

   パンは、パラダイス酵母ジュースのパンと、ライ麦酵母のパン。ライ麦酵母の方は、これまで2回のイベントで販売しましたが、意外と好評だったので、今回は、プレーンで作ってみました。酸っぱいパン。好きな人も結構いらして、そういう方に届くとうれしい。

  福蔵寺は、旭地区大田町にあります。シャトルカー?も運行していますので、お寺近くで駐車できないときはご利用ください。  

  ステージでは、合唱団こだま、大喜利、落語そのほかお楽しみがいっぱい。中でも私が楽しみにしているのは、あすかさんの民謡です。久々に聞けるのがうれしい。

   

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いなかとまちの文化祭、本日出店します

2025-04-26 00:11:49 | アンティマキの焼き菓子とパン

  いなかとまちの文化祭、今年は豊田市博物館の広場にて、初開催。11時から午後4時までです。

  お持ちするのは、穀物クッキー4種、ざくざくクッキー、みそビスコッティ、米粉入りのレモン果汁のクッキー。パンは、ライ麦酵母のレーズン入りパンとパラダイスリンゴジュース酵母のパン。

   写真は、前に焼いたチーズ入りです。チーズ入りもレーズン入りも、生地の酸っぱさと相まって、なかなかいい。ライ麦酵母をもとの種をもらって、もう4か月くらいたっています。ずっと種継ぎして今に至るのですが、どんどん酸っぱさが増して酵母が強くなっている気がします。そろそろ、酵母を減らして、粉の配合も変えて、いろいろな黒っぽいパン作りをしてみたいと思っています。

   スコーンは久しぶりに、カカオニブ入り。私のスコーンを好きな友人の息子さんが、この春親元を離れて遠くの学校に入ったのですが、彼から、お母さんに「カカオニブ入りのスコーンを作って送ってくれ」と注文があったそう。で、私も久々に作りたくなりました。

   ケーキは、甘夏入り。紅茶も入ったちょっとホロ苦みのあるパウンドケーキです。先日の暮らしの学校の甘夏ミカン講座で作ったこのケーキ、なかなか好評だったので、今回初めて販売することにしました。

   博物館は、広々した庭も魅力。その庭で、初の開催です。美術館、博物館を巡りながら、ついでにこちらへも。お待ちしています。

   

   

 

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本日、「カモミッラ8周年イベント 清崎EXPO2025」に出店します。

2025-04-06 00:19:24 | アンティマキの焼き菓子とパン

  設楽町清崎の旧街道沿いで開かれる毎年恒例のイベントに出店します。イタリアンモザイクの工房「カモミッラ」がこの場所に移り住んでから始まった春と冬のイベント。丸一日、ライブが続き、古民家の室内では様々なワークショップが楽しめて、出店するお店は食べ物、アジアン雑貨、木工製品そのほか、いろいろ。とにかくにぎやかです。

   お持ちするのは、シリアルクッキー4種とざくざくクッキーのほか、リンゴのスコーン、甘酒入りのバナナブレッド。

   パンは、パラダイス酵母ジュースのパンのほか、種継ぎしたライ麦酵母と小麦粉と塩だけの酸味のあるパン。酸っぱいパンがお好きな方どうぞ。バターやチーズによく合います。ずっしり重いパンです。

   先月末、知人にもらったミモザ。庭先のアケビの蔓をとってきて、リースにしました。3個だけですが、店頭に並べます。

   こちらはやっと梅が五分咲き。でも、そろそろ桜のつぼみも膨らんできました。日中は暖かな春の日差しが心地いいのですが、夜はまだまだ寒い。設楽の清崎は、こちらよりずっと標高の低い土地なので、きっと道中、さまざまな花が見られるのでしょう。それも楽しみです。

   駐車は、道の駅したらの第二駐車場におとめください。稲武方面に向かって歩いて、5分足らずで、旧街道に出ます。雲行きが怪しいかもしれませんが、きっと、たぶん居心地いいように主催の方たちが工夫なさっていると思います。皆さんのお越しをお待ちしています。時間は、10時から午後4時まで。

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映画「清作の妻」

2025-03-30 22:28:28 | 映画とドラマと本と絵画

  若尾文子主演の、1965年の映画。清作の妻 (1965年の映画) - Wikipedia

  時は明治。日露戦争開戦前夜。貧乏で村から夜逃げした一家は、都会のあばら家で暮らしている。一人娘のヒロインお兼は、呉服屋のご隠居の妾になって、一家は何とか糊口をしのいでいます。

  殿山泰司ふんするご隠居は、妾にも遺産を残して突然死します。父親の病死を機に、母とお兼は村へ帰りますが、妾だったというだけで村八分に。そこへ、「模範兵」として表彰された?青年、清作(田村高広)が村に戻ってきます。彼は恩賞金?で鐘を作り、丘の上につるして毎朝叩き、村人たちを起こします。真面目過ぎて敬遠される彼は、村人が毛嫌いするお兼にも誠実に接します。

  惹かれあうようになった二人は夫婦に。でも、清作の家族は大反対。母の死後ひとりとなったお兼の住む小屋で暮らし始めます。

  日露戦争がはじまり、清作は出征。一人になったお兼は周囲の白眼視と寂しさに耐えられない。清作は負傷して病院で治療を受けたあと、いったん帰郷を許されます。しかし、彼はすぐに戦場に戻らねばならない。そこで、お兼がとった行動は・・・・

  清作を再び見送るための宴会の席上、乃木大将の203高地での惨敗について取沙汰されていました。明治のころはまだ軍部の悪口を言っても許されていたのでしょう。一方、「死んで来い!」と言い放つ村人も。太平洋戦争のころならともかく、日露戦争時にすでに「死にに行け」などと言っていたのでしょうか。ちょっと気になりました。

  反戦映画なのですが、元妾というだけで村八分のように扱ったり、ひどい障がい者になったにもかかわらず、清作を徴兵忌避者のように糾弾したりする村人たちが、私には頑迷で狭量で、映画が終わったあとも、しばらくいやな気分になりました。

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映画「キクとイサム」

2025-03-28 01:13:36 | 映画とドラマと本と絵画

  今井正監督の1959年の作品。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%A0

  終戦直後、進駐軍の兵隊たちを相手に、街にはパンパンと呼ばれる娼婦たちがたむろしていました。その彼女たちが身ごもり、産んだ混血児たちは、日本の社会で奇異の目で見られ、差別されていました。アメリカ白人との間でできた子でさえ、ひどい差別を受けていた時代、ましてやアメリカ黒人との間に生まれた子への差別は、相当なものだったろうと思われます。

  この映画の主人公、キクとイサムは、ともに黒人とのハーフ。当時は混血児と呼ばれていましたが、映画の中のセリフには「混ざりっこ」という言葉が使われていました。二人の父親は別なのですが、母親が結核を患って病死。東北の寒村に住む年老いた祖母のもとに引き取られ、村の小学校に通っています。キクは体格が並外れて大きくスポーツ万能。彼女をからかう男の子たちに負けじと立ち向かいます。

  北林谷栄ふんする祖母は、野菜を作って街に売りに出て、ほそぼそと現金収入を得ています。家の藁ぶき屋根は傾いているようで、どこもかしこもぼろぼろ。着ているものも、ぼろで、常食しているのは稗飯を湯漬けにしたものらしい。

  祖母の悩みは、二人の将来。イサムの方は、アメリカの金持ち?夫婦に養子としてもらわれることになるのですが、キクはその当てがない。「手に職をつけるようがんばれ」と女教師に諭されるのですが、彼女はキクの絶望的にしか思えない将来をおもうと、口ごもりがちに。

  キクもイサムも、普通の小学生から抜擢されたのだそうですが、それにしては演技がうまい。とくにキク役の女の子は、タップもできるし、歌も歌える。磨けば相当芸達者になりそうなのに、その後彼女がどうなったかは、ウェブ上ではわかりませんでした。イサムのほうは、70歳のときに、新聞「赤旗」のインタビューに答えたという記事を見つけました。彼は映画出演の後、事情があって関東から関西に転校したのだそうですが、彼が転校する前、学校側がこの「キクとイサム」を全校生徒に見せたそう。そのおかげで、彼は一度もいじめにあわずに済んだそうです。大人がちゃんと手当てすれば、子供は普通に接することができるのだなとおもいました。

  当時まだ40代だったという北林谷栄は、80代の老婆を演じるために、何本?も歯を抜いたそうです。そのせいで、ものすごく老婆に見える。70年代か80年代ころ「楢山節考」という映画で、坂本スミ子が前歯を折るシーンがあり、ほんとに折ったと知って驚きましたが、実はもう先例があったのだと知りました。

  ところで、このころの日本映画は、録音が悪いのか、フィルムが古いからなのか、ものすごく聞き取りにくい。おまけに東北弁らしい方言と相まって、さらにわかりにくい。この映画、実をいうと半分以上、聞き取れなかった。さほど複雑な筋ではないので、大体想像して理解しました。日本映画にも、ぜひぜひ字幕を付けてほしい。

  おまけ。「キャスト紹介」を開けたら、三国連太郎の写真の下に「滝田修」とありました。間違いです。今井正の紹介も簡単すぎでした。

 

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