アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

森のようちえん・森のたまごで草木染め

2022-10-31 00:34:40 | 草木染め

   今週半ば、今年二回目の森のたまご園地での草木染め講習を終えました。

   一回目の10月初旬とはうってかわって寒い朝となったこの日の園地。澄み切った青空の下、朝の会が始まります。

   こちらでの染めは、火をおこすことから始まります。鍋は真っ黒になるけれど、火力は強く、意外に早く煮だしできます。

   この日の染め材料は、シラカシの茎葉。園内のあちこちに生えている大木から、枝葉を採取しました。

   地上にはどんぐりがあちこちに落ちています。

   縞々パンツの細長いどんぐりがシラカシの実。

   このシラカシの茎葉を刻んで煮だした液に布を浸けたら、こんな色になりました。 濃いめのベージュです。 栗の皮と似た色。

   液に浸けたところでお昼ごはん。 やまのぶのことりのお弁当を頂きました。 玄米に添えられたゴボウ麹がおいしかった。

   媒染には、いつものアルミ溶液、酢酸銅溶液、鉄溶液のほか、消石灰の上澄み液も使ってみました。 栗の皮やイガを煮だしたときと似た色が出たので、栗染めと同じ媒染をしてみたかったからです。

   すると、出ました! いったん鉄溶液に入れてグレーになった布を、消石灰の上澄み液に入れたら、こんな鮮やかな茶色になりました! 

   模様がくっきり出ました。

   この日染めたのは、一回目と同様、生成りのエコバッグとオーガニックの五本指ソックス。

   並べると、かわいい。 右のツートンカラーのソックスは、鉄媒染と消石灰の媒染で、こんな色になりました。 思い思いに作った模様が、どれもおもしろい。

   こちらは、地元の方が育ててワタを取り、さらに紡いだガラ紡の糸。 右は鉄媒染、左は鉄媒染のあと消石灰の媒染をしたもの。

   煮だしている間、液に布を浸けている間、参加者や園児、スタッフたちと園内の山道を歩きました。 さまざまの広葉樹や常緑樹が生い茂る園地。 見飽きません。 参加者のお一人が見つけたこの葉っぱ。 まるで美しいレース編みみたいです。 葉脈だけをきれいに残して食べたのはだれ?

   この日も、森の中で、気持ちの良い秋の一日を過ごせました。 こどもたちは、大人でもひるむような急な斜面を駆け上ったりかけ下りたり。 ときどき染め液の中を覗きにくる子もいれば、焚火のそばでずっとあれこれいじっている子もいます。 森のたまご園内での染め講習、この日もゆっくり楽しませていただきました。

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豊田市石野地区清通寺隣にて「かみたきみのおまつり」開催。出店します。

2022-10-22 00:13:06 | アンティマキの焼き菓子とパン

   本日午後3時半から、豊田市石野地区清通寺隣の駐車場にて、「かみたきみのおまつり」が開かれます。

  パンデミック直前の2019年秋に開催して以来、3年ぶりの開催です。

   クッキー類は、穀物クッキー5種、ざくざくクッキー、味噌ビスコッティ、スパイスクッキー、辛味スパイスのクラッカーを。

   パンは、米粉と玄米酵素粒の入ったバンズと、栗の渋皮煮入りのライ麦パン。

   武骨なライ麦パンに渋皮煮がよくあいます。

   ほかに、渋皮煮とクルミを入れたマフィンも作りました。

   イベントは午後3時半から6時まで。太鼓やオリジナル盆踊りもあるそう。秋の夕暮れをごいっしょに過ごしませんか?

   朝夕だいぶ寒くなった稲武。稲武に比べたら、石野は市街地とさほど変わらない気温と思いますが、夕方は多少冷えこみそう。暖かかくしてお出かけください。

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森の幼稚園・森のたまごの園地で草木染め講習をしました。

2022-10-13 22:44:22 | 草木染め

  昨年に続き、豊田の森の幼稚園・もりのたまごの主催で、草木染め講習会を開きました。場所は、幼稚園の園地である山の中。昨年は園地の中で採取したサカキと竹の葉を使いましたが、今年の染め材料は先月試し染めしたヤシャブシ。ターザンロープと子供たちが呼んでいるロープのかかっている背の高い木です。

  こちらでの染めは、園内で採取した草木を使い、煮だしはかまどで行います。写真は、ヤシャブシの木の枝を切っているところ。

   下の写真が採取したヤシャブシの茎葉。私は、ヤシャブシの青い実しか使ったことがなかったのですが、茎葉でも結構同じような色が出たので、本番で使うことにしました。

   薪で煮だすのは時間がかかりそうとおもいましたが、案外早く沸騰。

   幼稚園のスタッフやおかあさんたちと、この日の参加者みんなで火の面倒を見ました。採取からはじめて、煮だしは竈で。この園での染めだからこそできる貴重な体験です。準備の段階から楽しい。

   園児の一人が青い松葉を持ってきて投入。燃えにくいのではないかと思いましたが、すぐにめらめらと燃えだしました。どうやら彼はこのことを知っていたみたい。園では毎日のように焚火や竈に火をおこして、なにか焼いたり煮たりしているので、マッチをするのもどんな木を入れたらよく燃えるかも、子供たちは熟知しているようです。

   ヤシャブシの色は渋い黄色。結構濃い色が出ました。

   アルミ媒染で薄めの黄色、銅媒染でくっきりした黄色が生まれます。

   鉄媒染で生まれた草色には、全員から歓声が上がりました。

   園内には広葉樹が多く、どんぐりもいっぱい落ちていました。園児たちは、この園内を毎日駆けまわったりよじ登ったり滑り降りたりしています。いい場所。

    できあがりました。両端に干してある糸は、この日参加した地元在住の方のもの。和綿を育て、紡いで糸になさいました。彼は昔この地で盛んだったガラ紡績の復活を目指し、昔と同じ仕組みのガラ紡の機械を手に入れて紡績をはじめています。この日はじめて、紡いだ糸を染色。あざやかな美しい色に染まりつきました。

  参加した皆さんに染めていただいたのは、オーガニックコットンの五本指ソックスとエコバッグ。どれも二つとない素敵な作品になりました。

   もりのたまごでの染め講習は、今月26日火曜日にも行います。この日に使う素材はシラカシ。園内にたくさん生えている広葉樹です。白っぽい木肌が特徴的。ベージュや茶色が生まれます。くわしくは、とよたつながる博のホームページをご覧ください。お申し込みもこちらから。https://toyota-tsunagaru.com/events/241

 

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あした、守綱寺まちかど朝市に出店します。

2022-10-10 16:45:10 | アンティマキの焼き菓子とパン

  あしたは守綱寺の絵本読み聞かせの会。会が終わる11時から、本堂の浜縁でまちかど朝市が開かれます。アンティマキはひと月ぶりに出店。

  お持ちするのは、穀物クッキー5種、タマネギクラッカー、ざくざくクッキー、いとカフェの辛味スパイス入りのクラッカー、オリジナルスパイスのクッキーなどクッキー9種に、スコーンとパン。

   スコーンは、昨日やさしいマルシェに初めてお持ちしたキャラメルリンゴのスコーン。好評だったので、今日また作りました。

   パンは、有機スペルト小麦粒と有機レーズンの入ったまったくこねないで作ったパンを持っていきます。

   守綱寺の読み聞かせの会は10時半から始まります。いつもお寺に着くころにはじまるわらべ歌をきくのが私は楽しみ。小さなお子さんとお母さんたちが、こころおきなく笑ったりはしゃいだりするのを見るのがきもちいい。

   明日は先月に続き、豊田つながる博に参加しているこの会にあらかじめ申し込んでいただいき参加費1000円をお払いくださった方に、アンティマキの焼き菓子500円分と、旭いのはな農園の野菜500円分をお渡しします。

   お申し込みは、豊田つながる博のHPからおねがいします。

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あした、とよしばでやさしいマルシェに出店します。

2022-10-08 23:13:35 | アンティマキの焼き菓子とパン

   またまた直前の告知になりましたが、明日10時から豊田市駅前のとよしばで開かれるやさしいマルシェに出店します。

   主催は、フェアトレードショップアナムの稲熊なつみさんと美と健康サロンBe-jinを主宰する田中真美子さん。

このマルシェのポイントは次の3つ。

*「やさしさの循環」をコンセプトに、人や地球にやさしく、持続可能な社会を自然発生的に創ることを目指します。

*「買い物は投票」の理念のもと、人や地球に優しい取り組みや商品を多くの方に知っていただき、ひとりひとりの行動が、やがて地球規模での環境に影響することを発信します。

*やさしい人、やさしいものとの出会いの場をつくるという趣旨に賛同する出店者が集まり、ここに行けば、価値観の同じ人、ものに出会える場をつくります。
   アンティマキがお持ちするのは、穀物クッキー5種に、ざくざくクッキー、いとカフェさんが作ってくれたオリジナルスパイスをふんだんに入れた香り高いクッキー、同じくいとカフェの辛味スパイス入りクラッカー、タマネギクラッカー、米粉の味噌味ビスコッティ。
   
   キャラメルソースで煮たリンゴをシナモンペーストと一緒にくるくる巻いて切り分けたスコーンも持っていきます。写真がとても下手なのですが、ほんとはかわいくておいしそうな出来栄えです。こちらは、リンゴのお菓子の本を参考に作って見ました。ほんのレシピよりずいぶん砂糖を減らしたつもりでしたが、わたしにはまだ甘い。次回はさらに砂糖を減らすつもりですが、カルバドスが効いていて、甘すぎるというほどでなく、なかなかいものができました。
    こちらは、バター卵不使用のドーナッツ。もちキビ入りです。ふわっとした食感はもちキビを入れたおかげだと思います。揚げたてにまぶした甜菜糖の粉糖とチャイミックスがおいしい。
 
    パンは二種類お持ちします。
 
    ひとつは有機のドライイチジクとクルミ入りのライ麦10%のパン。ちょっとリッチです。
    もう一つは、パラダイス酵母ジュースで仕込んだピンクペッパー入りのパン。実はこちら、昨日の夜中に仕込んだときに外に出しっぱなしにしたため、朝になってもほとんど膨らまなかったため、ほぼ一日発酵器に入れ続けたのですが、それでもたいして膨らみませんでした。
 
    夕方、あきらめて分割成型をし、二次発酵に。3時間ほどたっても、だらっとしか膨らまなくて、まるで昔の葬式まんじゅう。放っておくわけにはいかないので、とりあえずクープを入れて粉を振っていつも通り焼いたら・・・なんと、ぷくぷくに窯伸びしているではありませんか! ここまで変化するパンには初めて会いました。もうびっくり。まだ食べていないので、味はわかりませんが、たぶん大丈夫でしょう。冷めたらラッピングして明日お持ちします。
 
    明日出発は8時。設楽町の山百合荘直売所の知人と一緒に参ります。彼は、原木のシイタケ(たぶん乾燥。もしかしたら生もあるかも)、名古屋コーチンのプリンをもって出店します。
 
    お天気は明日の夜までもちそう。とよしば脇のペデストリアンデッキの下が会場です。10時から3時まで。お待ちしています。
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稲武の大きな石窯で遊ぶ会・暮らしの学校1日講座を開きました

2022-10-06 16:28:22 | アンティマキの焼き菓子とパン

  毎年この時期に開催する、岡崎の暮らしの学校の出張講座、稲武の石窯で遊ぶ会。今週日曜日に開きました。

   季節の野菜とハーブと草のピザ。まだまだ暖かいので、酵母の量を通常の三分の1に減らしてもけっこう早く膨らみました。もちもちの生地の出来上がりです。

   具材は、レンコン、チリメンジャコ、ピーマンに、前日窯とピザ担当のキヨミさんが信州の道の駅で仕入れてきた、キノコ2種とマコモダケ、それにいつもどおりセルロース不使用の溶けるチーズとモッツアレッラです。

   写真左の緑の葉っぱは、無農薬有機栽培の野菜を栽培している名倉の三川さんのニンジン葉、うちの敷地内でほぼ野生化したそばの葉と花、キヨミさんの庭のオレガノです。好みでトッピングしていただきました。

   竈では、具だくさんの野菜スープをぐつぐつ煮ました。カボチャやマコモダケも入れて昆布だしを注ぎ、塩、こしょうで味付け。たっぷり入れたニンニクがいい味を出しています。

   石窯に入れて約2分でできあがり。焼き立ては格別の味です。

   スープも好評でした。

   このところ雨が多くて、この日もお天気が危ぶまれましたが、ほぼ快晴に恵まれました。

   パンはいつもよりちょっと小ぶりのライ麦パン。

   午前のうちに二次発酵をはじめ、ランチ終了後焼成。ほぼ30分で焼き上がったのですが、窯の温度がいつもより低めだったので、2個だけ窯に入れっぱなしにしてみました。

    パンのあとに焼いたのは、紅玉と黒砂糖のスコーン。低温焼成を試みたパンはスコーンを焼いている間も入れっぱなし。そののち、片づけている間も焼き続け、結局1時間20分ほどじっくり焼いてみました。

    上記のパンの写真の、一番上の二つがそれ。他のパンより焦げ茶色がまさっています。食べてみたら、うまみが凝縮しているように思え、おいしかった。

    さて、稲武の大きな石窯で遊ぶ会は、年内にシュトレンを焼く会を開きます。おって詳細が決まり次第、告知します。

    

 

 

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