アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

冬の衣類はオレンジ洗剤で

2009-12-21 15:43:16 | アンティマキ風自然的生活
 ここ十年以上、クリーニング屋に衣類を出すことはほとんどありません。セーター類はもちろん、絹のブラウス、コート、スーツ、ダウンジャケットまで、(コスモドライ)を使っています。

この洗剤はオレンジオイルの洗剤で、石油を使っていないので環境に悪影響をあたえないもの。人に勧められて使い始めたのですが、とってもいい! 私はカシミアの入ったウールのコートも、この洗剤で洗っています。

 使い方は簡単です。洗面台かたらいに水をため、洗剤を入れてすこしかき混ぜます。そこにたたんだ衣類を入れ、20~30分ほどおいておきます。時間が来たら洗剤の入った水を捨て、また水をためて、たたんだままの衣類を入れて吸水させ、脱水します。そして乾かして終わり。

 アイロンをしっかりかければクリーニングに出したのと同じ仕上がりになります。とくに汚れている箇所は、原液を歯ブラシにつけてごしごしこすります。

 洗剤としてはちょっと高めですが、クリーニングに出すことを考えれば、費用は格安ですみます。それに、いいかげんなクリーニングに出すより、きれいになります。手間も簡単だし、なにより、気軽に洗えます。

 ほんの何回か着ただけの冬物をクリーニングに出すのはもったいないけれど、うちで手軽にできるので、一冬何度も洗えます。

 こちらでは、地元の農協でいつでも販売しているので、簡単に入手できます。

 

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渡れない歩道橋~名古屋市矢場町で~

2009-12-15 21:59:56 | 道端観察記録
 久しぶりに名古屋に出かけました。都会がいやで田舎にやってきたのに、ときたま訪れると、街は新鮮に映ります。あちこちきょろきょろしながら歩いていたら、トマソン的風景を見つけました。

 閉鎖して長いときが経っているらしく、階段には落ち葉がたくさん積もっていました。場所は、名古屋の繁華街栄から南に下った矢場町にある、100m道路の中央分離帯あたりです。周りには歩道橋はなく、なぜ、この歩道橋を閉鎖したのか、ざっと見たところ、納得できる理由はわかりません。
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川は橋?~岐阜県恵那市で~

2009-12-15 21:42:38 | 道端観察記録
 隣県、岐阜県恵那市の旧岩村地区に、こんな石碑が建っています。

 「川はみんなの命をつなぐ橋」とあります。川が橋? 橋だとしたら、なが~い橋です。そんなの橋といえるのでしょうか? 


 石碑のすぐそばに、「一級河川岩村川」の標識もあります。国道257号線沿いにあるちいさな待避所で見つけました。石碑の向こうに「命をつなぐ橋」が流れています。
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フライドグリーントマト

2009-12-15 21:35:25 | 手作りのたべもの
 十五年ほど前に見たアメリカ映画「フライドグリーントマト」のなかで、ヒロイン二人の経営するレストランの名物料理が、フライドグリーントマト。映画を見た後、実家の畑で採った未熟の青いトマトに、小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて、とんかつのように揚げてみました。

 青臭さがなくなって、意外なおいしさに驚いたのですが、ほんとのフライドグリーントマトはどうやって作るのか、長い間、気になっていました。

 検索してみたところ、途中まではほんものの作り方がわかりました(「フライドグリーントマト」)。

 グリーントマトはトマトの種類だそうですが、日本では一般には栽培されていないとかで、未熟の青いトマトを用います。私が使ったトマトは、「青いトマトのジャム」を作ったときに使ったのと同じ、隣町設楽町名倉のルネサンストマト。

 まず輪切りにします。厚さは1センチから1センチ5ミリほど。種を取って、塩をし、10分ほど置いてから水気を拭きます。
 
 そのあとが、想像を超えていました。軽く塩を振ってから、トマトの表面に満遍なく蜂蜜を塗るのです。穴の中にも。そしてそのあと、「蜂蜜パン粉ミックスの材料をよく混ぜたものを、トマトの穴につめ、切り口にもできるだけたっぷりとつける」とあります。

 「蜂蜜パン粉ミックスの材料」なるものはわかりません。上記サイトに「参照」とありましたが、詳しく書いてあるらしい「シネマ厨房の鍵貸します」というタイトルの本は絶版。仕方ないので、薄力粉と強力粉、それにベイキングパウダーを適宜入れて「パン用粉」みたいなものをつくり、穴につめて、切り口にもしっかりこの粉をつけました。

 フライパンを火にかけ、油を多めに入れます。バターもすこし加え、十分熱くなったらトマトを焼きます。なるべくこんがり焼きあがるよう、油をスプーンでかけてやりながら揚げます。

 焼きあがったらペーパータオルをしいた皿に乗せて、油をきります。

 ソースは、現地ではいろいろ工夫されているのでしょうが、とりあえず、塩で食べてみました。ただのトマトかつより、甘さもすっぱさもきわだって、とてもおいしいものになりました。焼き方がちょっと雑でしたが。
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「大七皆伝」福島の日本酒

2009-12-11 15:10:33 | のみもの
 精米歩合59%なのに、すっきりした味の日本酒を見つけました。福島県の大七酒造株式会社の「大七皆伝」という吟醸酒です。

 この会社は、超扁平精米技術というものを独自に開発していて、その技術によって、「雑味を徹底除去し」ているのだそうです。一般の精米では、米粒を球状に削るため、米の長い部分を削りすぎ、短い部分は削り足らないことになります。この方法では、雑味の原因になる成分を十分取り除けません。なにより、お米がもったいない。

 超扁平精米とは、玄米を球状でなく扁平に削りとっていく方法で、この会社は効果的な精米を可能にする技術を開発したのだそうです。

 だから、精米歩合は低いのにぬかくさくないすっきりした味に仕上がっているのです。納得! 

 いままで、精米歩合が高いお酒のほうがとりあえず口に合う、と思っていたのですが、この技術を知って、なんでも簡単に決め付けてはいけないなと、改めて思ったことでした。
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「酒蔵の忘れもの 熟成酒」

2009-12-11 14:47:05 | のみもの
 数十年前から、日本酒なら純米酒しか飲まなくなりました。それが、純米酒であっても精米歩合にこだわるようになり、45%か50%ならすっきりしているけれど、55%ではぬかくさい、と思うようになりました。もっとも、45%の精米歩合のお酒でも、こくがなくてあっさりしすぎていてがっかりしたこともありますが。

 写真の日本酒は、愛知県常滑市の澤田酒造の「酒造の忘れもの 熟成酒」という名前。精米歩合は55%。720ml2100円。だいたい2000円以上出せば、さほどまずい日本酒にはでくわさないですむ、というのが、最近出した結論なのですが、この酒、開けて口に入れたとたん、後悔しました。「ぬかくさい!」

 翌日ちょっとだけ飲んでみました。料理酒にするには惜しい値段ですから。すると、昨日よりまろやかに感じるではありませんか。さて三日後、また飲んでみました。なんと、さらにコクが出ています。その翌日、色までが変わっていました。黄色みを帯びて、まるでみりんのようです。味もあまくなっていて、昔飲んだことのある「肥後の赤酒」に似ています。

 結局、数日かかって、この酒は満足のうちに飲み終えました。ワインは開けて30分ほどしてから飲めといわれますが、日本酒にも似たようなことがあるのでしょうか? とにかく、面白い体験をさせてくれたお酒でした。

 
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インディアペールエール

2009-12-11 13:41:58 | のみもの
 「インディアペールエール」とは、18世紀のイギリスで、インドへの長い航海に耐えられるよう作られた劣化しにくいビールを指すのだそうです。軽井沢のヤッホーブルーイングという会社のビール「インドの青鬼」で、はじめてこの名を知りました。

 左が「インドの青鬼」。「驚愕の苦味と深いコクで、飲むものを虜にします。魔の味を知ってしまった熱狂的ビールファンのためのビールです」と、缶に表記されています。アルコール度数は7%。

 苦味のある濃いビールが好きなので、ベルギーやオーストリア、ドイツのビールで似たものを飲んだことはありますが、日本産のビールでここまでコクと苦味のあるビールは初めて。おいしい! 値段は280円。この安さでこれほどおいしいビールは知りません。写真右は「軽井沢高原ビールシーズナル」。こちらはまずまず。


 ときどき飲む名古屋の地ビール、金シャチビールでも、「インディアペールエール」を見つけました。金シャチのビールは赤味噌味だけはいただけなかったけれど、あとはどれもおいしく飲んでいます。このインディアペールエールは、なかでもとりわけすぐれていました。写真右。ただし、「インドの青鬼」に比べたら、値段はかなり高い。525円でした。

 
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ピラカンサス染め

2009-12-08 16:40:58 | 草木染め
 秋から冬にかけての草木染めは、この季節独特の色合いをかもし出します。桜の落ち葉に始まり、琵琶の葉、杉の葉、檜の葉、ブルーベリーの小枝、そして、ピラカンサスの枝葉。

 とくに、ピラカンサスの枝葉は、とげのある枝葉からは想像も付かない、やさしくて、すこし紫色や茶味の入ったピンクが生まれます。



 まず、小枝を細かく切ります。切り口からエキスが出るので、できるだけ細かく。でも、面倒なときは大雑把でもかまいません。時間をかければ色は出てきます。

 そして、ソーダ灰か炭酸カリウムを入れて煮出します。アルカリ水にすると、この季節の、赤い色を持っている植物の、その赤の成分を引き出すことができるのです。

 1時間ほど煮出しました。黒いような茶色のような、はっきりいって美しくない色ですが、結構濃くなりました。火を止め、布でこします。

 このまま放置して一日かそこらたってから染めてもいいのですが、早く染めたい場合は、バケツの液をひしゃくでかい出し、なるべく上方からバケツに流しいれてやります。はじめはなんだかぱっとしない色だったのが、しだいに赤みを帯びた色に変わります。空気に触れると酸化して赤くなるのです。

 液の表面に浮いた泡が、だんだんピンクになっていくのがわかります。じゅうぶん赤くなったと思ったら、終了。布を入れます。
 
 媒染してまたしばらく液につけ、その後よく洗います。こんなすばらしい色になりました! 右は絹、左は麻混紡のレーヨンです。

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Mさんの野菜

2009-12-03 09:44:39 | たべもの
 畑で採ったばかりの大根、にんじん、春菊、小松菜をいただきました。どれも、Mさんが実家の小さな畑で作っているものばかり。


 彼女は数年前、不耕起、無農薬、無化学肥料での栽培をはじめました。肥料は籾殻を炭にしたクンタンとよばれるものと落ち葉だけ。畑には草が、野菜より高くない程度に茂っています。

 草をほとんど抜かないこの畑は、周りの畑の中ではいささか奇異に写るらしく、彼女の家族はともすれば草を抜きたがるのだそうです。

 でも、小さいけれど、暖かい季節は一面緑のこの畑を、私はとても気に入っています。時々訪れて、間引きした菜っぱや芋類、なりものなどいろいろいただいて帰ります。先日はちゃんと結球した白菜をもらいました。いつもらっても、Mさんの野菜は甘くてやわらかいのです。

 写真の大根はおでん大根という種類だそうで、小ぶりなのが特徴。いっとき虫にやられて、「全滅するかもしれない」とあきらめかけていたところが、「虫に勝った!」のだそうです。りっぱな大根に成長しました。

 夕飯はこの大根でスープを作りました。

 大根は厚めのいちょう切りにして、にんにくオリーブオイルでいため、冷凍しておいたひよこ豆、たまねぎ、じゃがいも、乾燥させたシメジ、それにちょっとだけのベーコンと一緒にスープにしました。五分搗き米の残りご飯をバターライスにして、はやりのスープご飯に。固めだよといわれた大根ですが、どうしてどうして味がしみておいしかったあ!小松菜は胡麻和えにしました。

 大根の葉っぱは干葉にして足湯に入れようと思います。残りは干しえびといためたり菜飯にするつもり。

 

 

 
 

 
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かりんのシロップ漬けその後

2009-12-01 13:46:39 | 手作りのたべもの
 かりんをおすそ分けしたCさんが、煮てシロップを作りました。
見た目はとてもきれいな杏色。とろっとしていて、あまくてかおりもあって、おいしい! お湯割り、水割り、ソーダ割り、何でもいけそうです。

 Cさんに聞いた作り方は以下の通り。
 かりんの種とわたを取って砂糖をまぶし、一日おきます。出てきた水は漉して別にとっておきます。残ったかりんに水を入れ、ゆでます。そして、先ほどの別にとっておいた液とゆで汁をあわせます。そしてひたすら煮詰めます。

 こうしてできたあまーい液は、かりんの渋みがみんな抜けて上等! かりんはかすだけになった感じで、おいしくもなんともなかったそうです。
 
 ところで、私のかりんシロップも、風味が出てきました。はちみつ漬けはさっぱりした味で、黒砂糖は独特の香りが面白い。

 三つのシロップ漬けを写真にとってみました。


 写真右はCさんのかりんシロップ、真ん中ははちみつ漬け、左が黒砂糖&米酢です。Cさんのシロップ漬けの美しさは抜群! ほかの二つのびんの上方に出ている泡は、あくだとおもいます。

私のブログを見たSさんが、庭で採れたかりんの実を持ってきて下さいました。


 Cさん式のシロップを作りたいと思っていた矢先でしたので、うれしい。生のまま切るのは面倒なので、今度も蒸してからはじめようと思っています。




 
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