アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

バンダルダイの講習会に参加しました。

2024-04-29 14:45:33 | 草木染め
  はじめてのバンダルダイ。きのう、稲武のhibiの庭で講座が開かれ、参加しました。講師は岐阜八百津のてとてびとさん。
ずっと前から試みたかったこの染めは、布の上に草花や葉を散らし、ぐるぐる巻きにして蒸し器で蒸して、草花や葉の色のエキスを布に圧着させるというもの。
 
  用意してくださった材料は、タマネギの皮、黒米、ターメリック、ゴバイシ、お茶の葉、蘇芳、コチニール、クルミ、それからパンジーやフジ、バタフライピー、桜の木のチップなどなどいっぱい。加えて、その辺に咲いているタンポポやアカソの若葉なども材料にして、とにかく好きに布の上に並べます。
 
  この工程が悩むけれど、楽しい。どのような模様になるかあまり気にせず、わたしはとにかくできるだけたくさんの材料を散らしました。一枚目がわたしの。他の参加者の方たちは余白を考えながら美しく配置していました。
半分に折って、棒にぐるぐると巻きつけ、細く切った布でぎゅっと縛り付けます。生春巻きのようなものがいくつもできあがり。
 
  染色用の大鍋にざるを敷いて高さを出し、その上に平たいざるを置いて、巻いた布を並べて蒸しに入ります。ある程度時間をかけて蒸気を当てたあと、布を広げて材料を取り除き、水洗い。そして媒染に入ります。私は鉄媒染で薄いカーキ色にしてみました。アルミ媒染を選んだ方の布は、うっすら黄色に。
 
  どの方の布も、それぞれ面白い美しい模様になりました。全体がピンクになった布はコチニール、黄色くなった布はターメリックを多めに使ったそうです。
 
  タンニン系の材料だと、より色が定着するのだとか。ダメもとでおいた、イチョウの葉やアカソの葉は全く効果なしでしたが、するめのような桜のチップが細い微妙な線を残していて、なかなかいい。
 
  モミジや桜の落ち葉だと少しは色が出そう。どんぐり系の葉だと茶色かな。うまくいけば葉脈もちゃんと浮き出るとか。私の仕立てた布は、最後の写真。一見汚れのように見えますが、濃淡や色の違いに味わいがあります。
 
  このバンダルダイ、どんぐり工房やさくら村などでも、手軽にできそう。葉っぱや草の採取から始めても楽しいと思う。うわあ、早く実験・試作に取り掛かりたい!
 
 
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4月のどんぐり工房定例の草木染め講習会~緑葉染め

2024-04-27 22:41:50 | 草木染め
  今日は、4月のどんぐり工房草木染め講習会でした。
 
  使った材料は、カラスノエンドウ、スギナ、ヨモギ。カラスノエンドウとスギナはひと鍋で、ヨモギは別鍋で。ヨモギは、アシスタントしてくれている松平の野々山さんが採取。あとの二つは出かける前に家の前で刈り取りました。
 
  今の季節の若草から出る色は黄緑色。アルカリ抽出で出します。黄緑といっても、おなじ木綿でも布の織り方や厚さによって、色は異なります。黄緑色にならずに黄色に染まった大きな布は、もしかしたら、木綿以外の化繊が入っていたからかな。白っぽい紬の着物をまるごと染めたかたも。とりあえず黄色になりましたが、私としては茶色のほうがよさそうに思いました。またの機会に染め重ねに来ていただきたい。
 
  先日自宅で煮だしたログウッド。まだ色がでそうだったので、だめもとで煮だしてみました。うっすらとではありますが、赤っぽい色に。媒染したらうすい灰色に。ほんとは驚くような紫、青紫、赤っぽいグレーが出るはずなのに、もうそれは無理でした。着物ご持参の方は、薄鼠色の着物をご自身でもんぺと引っ張りに作り替えたものもお持ちになりました。こちらはログウッドの液に投入。絹は浸透性がよく、他の生地よりはるかに濃いグレーに染まりました。
 
  参加者は4人だけなのに、10人以上の参加があった日のような、たくさんの布が染め上がりました。お持ちになった布全部、今日は染めていただけました。来月は、5月25日。広報では緑葉染めとしましたが、もしかしたら違う材料にするかもしれません。詳細は、どんぐり工房ホームページをご覧ください。
 

 

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あしたからどんぐり工房で草木染め展を開きます。

2024-04-26 23:51:33 | 草木染め
  今日は一日、どんぐり工房で、明日から始まる草木染め展の準備をしていました。
今回は、私一人ではなく、草木染めにいそしむお二人もお誘いし、3人で。3人とも山里に住んでいるので、名付けて「山里からの贈り物~草木染め3人展」。
 
  一人は、ガラ紡で木綿糸をつむぐ松平地区在住の野々山大輔さん。もうひとりは、長野県阿智村に住む15歳の井上笑穫さん。私たちの醤油の絞り師さん・井上時満さんのお嬢さんです。
 
  アンティマキの展示即売品は、綿・麻・絹のさまざまな織りのスカーフ類、のれん、絹手袋などの製品のほか、大きな布、中くらいの布、半襟になりそうな絹の端切れなどなど。端切れは、きれいな四角い形に切らず、切り取った形もそのまま残しておきました。小さな端切れも集めたらパッチワークや補修の一部として使えるので、あえて。
 
  非売品なのですが、50年前の少々シミの浮き出た白生地の浴衣をマリーゴールドで染めたものと、昔、喪服の下に着ていた白い絹地の着物をログウッドで染めたものも展示しました。
 
  染めは単なるおしゃれのためだけではなく、古い服や布地を蘇らせることのできる方法。それをご覧に入れたくて、出品しました。
 
  野々山さんは使われなくなった昔の布団綿や、ご自分で育てた和綿をガラ紡機械で紡ぎ、草木染め。染めた糸にそれぞれ日本の伝統的な色名をつけています。今回の展示会では、色によって季節を表現。伝統色と二十四節気の勉強になる展示品が並びます。
 
  井上さんは独習した絞りの技法を使って、自家栽培の小豆や周囲の野山で採取したコブナグサ、ドクダミなどで染めた手ぬぐいを展示即売します。彼女は、濃染に豆乳を使い、媒染剤もすべて手作りしています。
 
  染め展は、5月19日日曜日まで。野々山さんは期間中ガラ紡機械の実演をいたします。実演日:4月28日、5月3日、6日、12日、15日、19日 いずれも、①10時~ ②13時~ ③15時~ 私は、上記のうち、6日午後、12日全日、19日午前か午後、在廊の予定ですが、他の日も折を見て工房にまいります。あしたは定例の染め講習の日なので、一日どんぐり工房におります。キッチンか庭にいますので、いらした方はぜひご見学もどうぞ。
 
  なお、5月12日は、オクダキヨミさんといっしょに、「石窯ピザと草木染めを楽しむ会inどんぐり工房」開きます。こちらはまだ若干空席があるので、どうぞお越しください。お申し込みは、ブックマークのアンティマキの問い合わせフォームから。
 
  展示会場には、稲武出身の陶芸家・柄澤あかりさんの作品も並んでいます。
 
 
 
 
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アンティマキの今日の草の庭

2024-04-24 23:58:13 | アンティマキの場所に生きる動植物
  日中は暖かくても、夜になると冷える日が続いています。それでも着実に季節は進み、先日満開だった西洋ナシの花はいまはなく、気がついたら、八重桜が満開になっていました。今年も、塩漬けを作る時期を逸してしまった。
 
  日本茜は発見した数年前よりもさらに群落を広げ、こころなしか茎がたくましくなってきた気がします。それだけ根っこが太くなったということかしら。だとしたら、そのうち掘り起こして染め材料にできるかもしれません。
 
  冬の間に無残にもシカに食い荒らされた灌木類~南天、ビワ、お茶、そしてアジサイ。それでも何とか新芽が出てきました。この新芽まで、食べないでほしい。
 
  このところイノシシが鳴りを潜めているせいか、ウドは元気。早くもセリが伸び始めました。今年も、初夏の草の会(6月8日)には、参加者の皆さんにセリも三つ葉もたくさん採って行っていただけそう。
ワサビは、害獣がきらうのか、無事に春を迎えました。もう3回も、採っては葉ワサビの醤油漬けを作っています。根っこより好きといってもいい。
 
  コゴミを今日は見ることを忘れました。きっともう開いて、食べ時を逸していると思う。ゼンマイも、敷地内にたくさんあるのですが、今年も葉っぱになってから気が付きました。春はあわただしくて、毎年見そびれたり採りそびれたりするものが必ずあります。ともあれ、新緑はきれい。
 
  6月8日に、この草の庭で「草を採り草を食べ草の話を聞く会」を開きます。講師は雑草研究家の前田純さん。あと数名空席があります。詳しくはこちらをどうぞ。(20+) 草を採り草を食べ草の話を聞く会~2024年初夏 | Facebook
ウドの芽の天ぷらが好き。山菜の王といわれるタラの芽よりおいしいと思う。
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足助・北小田の家でSAGYO展示会見学&旭・いちゃりばちょーでーでお昼ごはん

2024-04-23 14:57:43 | 小さな旅
   きのうは、旭地区のさくら村での石窯の会開催の予定でしたが、前日があまりにひどい雨だったので急遽中止に。かわりに、石窯スタッフ4人と子供たち2人で、北小田の家&いちゃりばちょーでーへ。
 
   足助地区の北小田の家では、京都のアパレルメーカーSAGYOの展示会を開催中。昨日が最終日でした。日本の野良着からヒントを得たという服は、着心地よくてびっくり。膝から下がニットでつないであるパンツは、お尻部分が大きくとってあるので、立ったり座ったりが自在にできる。ニットのところはたくし上げられるので、浅い水の中くらいならパンツをぬらさずに歩ける。見た目しっかりしていて重そうなのに、着てみると軽い。襟元はすっきりしたデザインが多いのは、首に手ぬぐいやタオルを巻きやすくするためかしら。
 
   友人が買ったエプロンは幅広の布の途中から太い紐がついている。結んだときに重なる部分を少なくしてごわごわしないようにするため? ポケットは片方の側面にマチがつけてあって、厚みのあるものも入れやすくなっています。商品は、とにかく随所に、働き着として活用しやすいよう、工夫が凝らされています。そして実用に供するだけでなく、十分おしゃれでもあるので、街着としても活躍できます。
 
   主催の北小田の家の荒川偉洋子さんのお話では、日本のアパレルメーカーは、在庫を抱えるとそれが資産になって税金が増額されるから、在庫分はすべて焼却するのが慣例になっているのだそう。こちらのメーカーは、伊勢木綿やそのほか国内で生産された上質の布のうち、大量生産時に余った布を使って国内製造したもの。価格を抑え、在庫は出さず、売り切ることを目指しています。ファッションの国フランスでは、ファストファッションの隆盛に歯止めをかけるため、種々の政策を打ち出していて、たとえば服のお直し専門の会社には優遇措置をはかるなどしているそう。
 
   最近は刺し子だとか古布のパッチワークだとかダーニングだとかを、いいなと思う人たちが増えてきました。古い着物を着るのも徐々にですが、静かな流行になりつつあるみたい。映画「トゥルー・ファクト」では、毎年膨大な衣類が、それも全く手を通していない衣服が捨てられていることを報道していました。もはや、そういう時代は古い、という時代に変わりつつあるのかしら。
 
   それでもまだまだ大方のアパレル産業は、毎年大量の「流行」の服を作り、大量のゴミを出しています。こうした従来の産業のあり方に疑問を呈したSAGYO。メーカーのコンセプトに惚れたという荒川さんは、今秋にもまた販売会を開くそうです。今度は開催直後に見に行きたい。
 
   久しぶりのいちゃりばちょーでーでは、アオサの米粉の平麵のそばをいただきました。前日、イベントで買ったスイーツを食べ過ぎたので、控えめに。でも友人たちの頼んだそばセットや定食がおいしそうで、ちょっと後悔。麺は、米とは思えないおいしさで、毎度のことながら驚きます。
 
   女将の真弓さんは着物の着付けもなさる方。首里織や笄でおつくりになったアクセサリーをいくつも見せていただきました。たぶん、そのうち、こちらで着物イベントが開催されそう。楽しみです。乞うご期待。
 
   若い友人たちとのおしゃべりの中身は学校、子供、香害。どれも関連があり、深刻な話題でしたが、直面する課題に真面目に楽し気に取り組む彼女たちがたのもしく、まだまだ聞き足りないことだらけでした。雨予報だった故に生まれた大事なひととき。楽しゅうございました。
 
 
 
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あした、いなかとまちの文化祭に出店します。

2024-04-20 23:53:36 | アンティマキの焼き菓子とパン

  たしか2年ぶりに、いなかとまちの文化祭に出店します。場所は、豊田市駅前の新とよパーク。とよしばが新しくなった場所のようです。主催はおいでんさんそんセンター。11時から16時まで。

  ステージはびっしり詰まっています。にぎやかになるみたい。アンティマキのブースはステージのすぐ近くです。

  お持ちするのは、穀物クッキー4種のほか、レモン果汁入りクッキー、米粉の味噌ビスコッティ、洋風おこしも少しだけ。パンは、ライ麦パンとこねずに仕込んだフォカッチャ。今回は、ローズマリーに黒こしょうを加えました。スコーンは甘夏ピール入り。ケーキは、米粉のパンデピスのマフィンにしました。グルテンフリーです。

  和紡の里おぎゅうのガラ紡糸で編んだ、使いやすいタワシも持っていきます。古い木綿の布団綿をアップサイクルした糸なので、環境に優しく手にも優しい。アクリルたわしとそん色ない耐久性があります。ぜひお手に取ってご覧ください。

  稲武はさくらが終わり、枝垂れ桃が満開。小さな草もかわいい花をつけ始め、春爛漫・・・といいたいところですが、夜はまだまだ寒くて、今も薪ストーブをつけています。市街地に下りるときは、何枚でも脱げるような恰好をしていかないと困るので、いつも着るものに迷います。明日は市街地もぐんと気温が下がるようです。どうぞ暖かくしてお越しください。

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海の近い町蒲郡へ、甘夏みかんをもらいにいきました。

2024-04-19 09:42:29 | 小さな旅
   山歩きの翌日は蒲郡へ。目的は、知人の家の甘夏ミカン。毎年この時期になるとお邪魔して、たくさんの甘夏と金柑をいただきます。
 
   今年はことのほか大きく育っているようで、一個が重い。お庭の金柑もたわわに実っていて、黄色がまぶしい。採りながら口に入れてはさわやかさに感動しました。みずみずしくておいしい。
 
   この輝くような色の柑橘類を知人から分けていただくようになって、もうかれこれ十数年がたちます。彼からいただくこれらの果物は、私の焼き菓子類にはなくてはならない存在になりました。
 
   甘夏は、ジャムとシロップ漬けとピールに。ジャムはまるごと使って、クッキーやケーキ、シュトレンの大事なわき役に、シロップ漬けはパンにもタルトにも入れられるし、ピールはそのままお茶受けにも。
 
   金柑はとにかく丸ごと粗糖と水で煮てしまいます。種を取ることも、へたをとることもほぼしません。そのまま食べたり、種を取ってお菓子に入れたり、こちらも冷凍しておけばずっと利用できる重宝な副材料になります。
 
    年に一度の蒲郡。この日のお昼は、竹島公園近くの山よしへ。天ぷら釜揚げうどんをいただきました。こしの強い、いいうどんです。同行した友人は、あさりうどんを。今だけの特別メニューだそうです。
 
    知人宅に寄った後はサンヨネへ。放牧豚のこま切れ肉というのを見つけて購入。トリイソースも買いました。いいのがいろいろあって、飽きない。ただ、質のいい豚肉のかたまり肉が見当たらなかったのが、残念。
 
    最後は、HIRAYAでお茶を。この場所には、洋品・雑貨店、カレー屋、カフェの3店舗があり、互いに協力し合いながら営業しているそう。昔はガレージで、宝のようなゴミのような古道具が山と積まれている店がその片隅にありました。今は、改装しておしゃれな店舗に変身。その店内でコーヒーを飲んだのですが、これが、今まで飲んだことのない味で、フルーティーというかなんというか複雑な味があって、それがおいしかった。
 
    年中行事になったこの甘夏ミカンをいただくための蒲郡行き、来年もまた、例年通りに甘夏が元気に育ち、わたしも無事に遠方までの運転ができることを願うばかりです。
 
 
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王滝渓谷を歩きました。

2024-04-19 09:37:14 | 小さな旅
   先日は、二か月ぶりの山歩き。王滝渓谷を訪れました。展望台~梟ケ城までは、階段が続き、動悸激しく、腿もがくがく。若い人たちについて行けるか心配でしたが、みんな私に合わせてゆっくり歩いてくれたため、なんとか展望台に辿り着きました。
展望台に至る直前の場所に、桜が! 稲武でももう散り始めているときなのに満開なので、ソメイヨシノじゃなさそう。葉っぱが適度についている桜もいい。
 
  
 
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豊田のもりのようちえん~もりのたまごのこと

2024-04-17 11:05:33 | アンティマキ風自然的生活
  先週中ごろ、もりのたまごの入園式にお招きいただき、はじめて出席しました。
 
  もりのたまごに初めて伺ったのは3年ほど前。草木染め講習の実施が決まり、園に染め材料の物色のため訪れました。そのとき、一番最初に言葉を交わした子供が、この春卒園しました。彼はそのとき、焚火のそばに座り、一心にマッチを擦っていました。そしてマッチの擦り方について、わたしにあれこれ指南してくれたのをよく覚えています。
もりのたまごでは、朝全員に、スタッフが「今日したいこと」を聞きます。こどもたちはそれぞれ一日何をして過ごすか、自分で決めます。たぶん、一日焚火の面倒を見続ける子もいるのでしょう。木を削り続ける子、飽きるまでターザンロープで遊ぶ子も。お弁当をいつ食べるかも自由です。
 
  彼らはそうして、自主性や積極性、判断力や集中力を知らず知らずのうちに養うことができるのだと思います。ときにはケンカするたくましさも、怪我を辞さない勇気も、そして協調性も。
 
  年にほんの数回訪れるだけなのですが、見聞きする子供たちの様子はおもしろい。お母さんたちが綴るたまごのフェイスブックの投稿は、一緒に園で過ごすお母さんたちの、鋭くも優しいまなざしを垣間見ることができて、目頭が熱くなることもしばしば。
   
  こういうところで、3年間過ごした子は、基本のところでしっかり育つ気がします。土にさわって、カナヘビにさわって、反応を感じながら次に進む。いい場所だなとつくづく思います。わたしも、森のようちえんのような場所で育っていたら、こころもからだもいささかひ弱で、友達のできにくかった子供時代を過ごさずにすんだのに、とつくづく思います。
 
  幼少期にどんな育ち方をするかで、その後の人生は大きく変わります。でも今の子たちは、小さい時から習い事やテレビゲーム、スマホいじりに明け暮れ、本来の能力を培う基礎ができないまま、知識だけ詰め込まれ、大人になっている場合が多いように思います。もりのたまごに入園する子の数は、年々減っているそうです。子供が減っているからだけでなく、保護者の方が3年間、もりのたまごで子と一緒に関わり続ける余裕を持てなくなっていることも一因だと聞きます。そういう時代になっていることを、とても残念に思います。
 
  さて、もりのたまごの入園式は、想像通り、楽しく感動的でした。マイクの代わりにチューリップの花をもって話すスタッフ、卒園児のお母さんお父さん、それに園に関わっている人たち。新入園児に渡されたプレゼントには軍手も入っていたそう。
食事会は、みなさんの持ち寄りご飯とスイーツがずらりと並び、おしゃべりしながらおいしくいただきました。
 
  
  もりのたまごのお試し入園の日があるそうです。就園前のお子さんたちだけの日も週に二回設けられているので、ぜひ、お訪ねください。https://www.facebook.com/morinotamago2010/posts/427826049938466
 
 
 
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どんぐり工房で、草木染めと石窯ピザの会を開きます。

2024-04-11 23:02:11 | 草木染め
  初夏の風が心地いい山里の工房で、草木染めとピザを焼く会を開きます。野山や庭で採取した植物を煮だし、スカーフやエコバッグ、手ぬぐいなどを染めながら、工房の庭にあるかわいい石窯で、野草やハーブのたっぷり入ったピザを焼きます。

  1日でふたつの楽しみを味わえる、贅沢な企画です。ぜひご参加ください。
 
*日時:5月12日(土)10時から14時半頃
*場所:稲武どんぐり工房(豊田市稲武地区・どんぐり温泉前)
*参加費:4500円(+施設料頭割り)
*定員:10組(最少催行組数6組)
*染める布:お一人200gまで
(木綿、麻、絹、一部の化繊など持参した布を当日前処理から致します。前処理したスカーフ・エコバッグなどを実費で販売も致します)
*講師:村田牧子(草木染めと焼き菓子・パンの工房アンティマキ主宰)・オクダキヨミ
*申し込み・お問い合わせ:村田牧子facebook メッセンジャー
email: auntie-maki@cb.wakwak.com
 
  ところで、4月27日から5月19日まで、どんぐり工房和室にて、「山里からのおくりもの~草木染め3人展」を開きます。
   3人展は、和紡の里おぎゅう主宰で豊田市松平地区在住の野々山大輔さん、長野県阿南町在住の井上笑穫さんと私の3人の染め作品を展示します。
   新緑の始まる、稲武の最も美しい時。ドライブがてら、どうぞお立ち寄りください。期間中、ガラ紡績機の実演も日時を決めて行います。
 
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