アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

セカンドスクールの草木染め講習会

2015-03-31 00:14:09 | 草木染め
    豊田都市農山村交流ネットワーク主催のセカンドスクールがきょうから始まりました。このセカンドスクールのキャッチコピーは、「3日間・山の子供になる」というもの。ここ数年、毎年ほぼ二回、豊田市の山間地域それぞれ個別の企画で実施しています。

    稲武地区は、今回22名の小学生たちが参加。第一日目のきょう、まず最初にどんぐり工房に集まり、草木染めに臨みました。
 
    染めるのはバンダナとエコバッグ。最初に、ひもや輪ゴム、割り箸、ビー玉などで、簡単な模様漬けをおこないます。染め材料には、クリのイガと鬼皮、それに稲武で採取したカリヤスの葉を使いました。

    クリからはベージュと茶色、グレー、カリヤスからは黄色系が生まれます。

     子供たちは3年生から6年生。みな豊田市街地からきたそうです。

     彼らは今日から3日間、親元を離れ、この山里で暮らします。すでに、何度もこの企画に参加している子も多いとか。みな、楽しそうです。

     男の子も、染め液に入れた布の色の変化に声をあげて感心。とくに、クリで染めた布を鉄溶液に入れたあと、消石灰の上澄み液に入れると、とたんに茶色に変わるのを見て、みんな嘆声を発しました!

     こちらはカリヤス染め。

     最後の水洗いに入る前に、ビー玉や割り箸、輪ゴムをとります。特にビー玉は、輪ゴムで根元をきつく巻きすぎて、なかなかとれません。

     カリヤスのアルミ媒染。さえた黄色になりました。

     自分の作品を手にして、記念写真。

     こののち、彼らはどんぐり工房で夕食を作り、ホテル岡田屋で宿泊。あしたは、3,4人に分かれて数軒の家で、民泊します。お客様としてではなく、それぞれの田舎の家の子供として過ごすのがこの企画のコンセプト。積極的に家事も手伝うことになっているそう。

      きょうも、染め講習が終わった後、彼らは夕飯の支度にはやくかかりたがり、きそって、お米の選別をしていました。命令されてやるのではなく、やりたくてやっているときの子供の顔は明るい。きっとたのもしい子になって、明後日は帰路につくことでしょう。
 
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マンガ「天智と天武」

2015-03-29 21:45:59 | 映画とドラマと本と絵画
     「天智と天武」も歴史もの。ただいま、6巻まででています。

      大海人皇子(のちの天武天皇)は、中大兄皇子(のちの天智天皇)とは同腹の兄弟。しかし、中大兄皇子のほうは天皇の、大海人皇子は、母と蘇我入鹿の密通の末に生まれた子、ということになっています。

      昔の教科書では天皇の地位を危うくする悪人のように描かれていた蘇我氏は、実はそうではなくて、天皇を補佐し、開明的な政策を進めてきた一族だったと、なにかで読んだばかり。このマンガも、そうした古代史の研究の成果を踏まえて描かれているようです。

      本書では、大化の改新で中大兄皇子を助けた中臣鎌足は、実は百済の皇子だということになっています。真偽はともかく、当時の朝鮮半島の情勢は、たぶん日本の政治に深くかかわっていたはずなので、ありうる話かもしれません。

      第6巻では、中大兄皇子が大軍を率いて百済救援に向かい、白村江で戦って大敗を喫するはなしが中心になっています。

      横道にそれますが、わたしたちの子供のころは、この、白村江の戦いに、日本は勝ったと習いました。大人になって、白村江で実は日本は負けたと知って、子供のころ抱いた疑問が解けました。戦いに勝ったのに、なぜそののち日本は朝鮮半島で力を持たなかったのか、とおもったのです。ついでにいうと、任那日本府も、当時はあったことになっていました。

     ともあれ、なぜ彼は、負けるとわかっていた戦にいどんだのか。大海人皇子に対する複雑な気持ちが、彼をここまで追い詰めたように描かれています。

      古代史のことをほとんど知らないので、とりあえずマンガで補おうと、読み続けています。
       
       
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冬越しした藍染め

2015-03-29 17:09:09 | 草木染め
   ようやく梅がちらほら咲き出しました。寒い冬だったように思うのですが、開花は昨年より少し早い気がします。

   冬じゅうほったらかしにしてあった染めの作業場を少し片づけました。昨秋、古いシーツその他、どうなってもいい布類を、インド藍の残りの染め液につけました。そのまま。結局、液の中で冬越しさせてしまいました。

   忘れていたわけではありませんが、ほとんど凍っていたので、そのままに。藍液の入っている蓋付きの大バケツをあけると、白かった衣類がみな、きれいに染まっていました!

    藍染めをするには、ハイドロとソーダ灰などを入れて調整してやらないと、青色が出ません。だから、たぶんちゃんとした色にはならないだろうとおもいつつ、ダメもとで入れた布ばかり。それがこんなに美しい青になっていました。

    ずっと昔、柿渋で染めた座布団カバーです。汚れが目立ち、薄ぎたなくなっていました。よみがえりました!

    こちらは木綿の古シーツや絹の端切れ類。いつか裂き織りができるようになったら、その材料にしたいとおもって染めてみたのです。青だけでなく、グレーもいくつか。うれしい。

    今年は、何度も雪は降りましたが、何日も融けないような大雪には結局いたらずに終わりました。そのおかげかどうか、はじめてローズマリーが冬越ししました。

     3年ほど前、友人にもらった苗なのですが、1年目は秋に鉢上げして家の中で越年。次の年は、ローズマリーを囲うようにして竹をさし、半透明のビニールシートかけてやりました。この冬は、そうしてやる暇がなくて裸のまま冬に突入。どうなるかなあと心配しながら。とうとうなにもしてやらずに春を迎えました。こころなしか、たくましくなったように見えます。来冬は、きっともう大丈夫なのでしょう。

     ところで、どんぐり工房の草木染め講習会は、冬の間開店休業の状態でしたが、4月からほぼ予定通り、行います。4月はたぶん、春の若草を使って黄緑色を染めだす予定です。
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マンガ「応天の門」

2015-03-24 15:05:30 | 映画とドラマと本と絵画
   近頃はちょっとした教養は、ほとんどマンガと映画とドラマに頼るようになりました。広く浅くいろいろ知りたいので、便利です。

   この「応天の門」もその一つ。平安時代に実際に起きた事件、応天門の変にまつわるサスペンス仕立てのお話です。

   中心人物は、のちに藤原時平の讒言によって失脚する菅原道真。少年時代の彼とかかわるのは、「伊勢物語」の主人公と目される在原業平です。

    藤原氏が次々にほかの一族をおい落とし、権力を拡大していく頃のこと。業平と御后候補の高子との密通をうかがわせる「伊勢物語」の1シーンも登場します。彼女の兄たちは無粋で暴力的。高子は閨閥政治の道具として表面だけ大事にされています。業平は恋人というより風流を解して彼女の境遇を理解し守ってくれる友人として描かれているようです。

    ほとんどわかっていないことだらけで、かなりの脚色が施されているはずですが、下地は「伴大納言絵詞」はじめ、種々の史料に基づいているらしいので、読み始めました。まだやっと2巻目がでたばかりです。監修は東大の史料編纂所の所員が担当しているそうです。

    大河ドラマは、ほとんど戦国時代か明治維新の話ばかり。古代は上古であろうが中古であろうが、めったにドラマにも映画にもされません。とくに奈良時代から平安中期は、天皇家と藤原摂関家、そして他の公家たちの争闘が激しかったから描いたらおもしろい時代のはずなのに、どうもタブー視されている気がします。歴史好き、ドラマ好きとしては不満。でも、近頃は漫画家たちが勉強して歴史の裏面を描くようになってくれたので、重宝しています。
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ほんわか里山交流まつりに出店します。

2015-03-18 00:27:23 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   今年も、豊田市山間部でひらかれる、ほんわか里山交流まつりに出店します。場所は、旭地区の笹戸温泉。

   イノシシソーセージ、五平餅、アユの塩焼き、甘酒、オーガニックコーヒー、焼き菓子にパン、田舎汁、つきたてもちなどのおいしそうな食べ物の店が軒を連ねる一方、この地域の伝統的な踊り・棒の手やうちはやし、アフリカンダンスの披露、近くの田舎道ウォーキング、薪割り体験などイベントも盛りだくさん。

   アンティマキは、Miki-Co-Laboと一緒のブースで販売します。持っていくのものはまだ決めていませんが、最近発売したイングリッシュマフィンと酒粕クッキー、ココア入りのグラノーラは、できればぜひ持っていきたいと思っています。

   こちらは、先週土曜日に出店した、市街地城址公園でのイベント・ストリート&パークマーケットで撮ったアンティマキのブースの写真です。

    上は三木さんのコーナー。この日は雪こそ降りませんでしたが、朝出発するときは、車の窓ガラスが凍っていてお湯をかけないといけんかったほど寒い日でした。会場についても、冷たい風が吹き、市街地とは思えない寒さでした。おまけに雨も降ってきて、どうなることかと思いましたが、午後には少し晴れてきて、なんとかおてんきはもちました。

    今度の日曜日は、たぶんこんなことはなかろうけれど、まだまだ油断はできません。脱ぎ着しやすい格好で、参加することにします。詳細は以下の通り。

    *日時;3月22日(日)10時~15時
    *場所:旭地区・笹戸温泉
    *駐車:河川敷広場駐車場(会場まで歩いて10分)

    
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Street &Park Market に出店します。

2015-03-10 22:05:15 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   今週末の14日土曜日に、Street &Park Market という名前のマルシェに出店します。

    場所は、豊田市中心街の桜城址公園。公園向かいの蔵と古民家を再生してできたカフェ&スペース、MAMATOKOのオープンに合わせて行われる記念イベントです。時間は10時から午後2時ころまで。

    主催者は豊田市中心街活性化協議会。出店募集要項には、「丁寧にモノづくりを行う人と丁寧に暮らす人が出会う場所 そんな場所になるようなMarketをはじめます」とあります。約40店舗、雑貨や食べ物、そのほか種々のお店が並ぶようです。

    今回、アンティマキはMiki-Co-Labo、それに花の苗を売る「風(ふう)」と一緒に出店します。

    写真は、今朝受け取ったばかりの看板。アンティマキの看板です。描いてくれたのは、こもれび通信のイラストを担当している松井香澄さん。気にいっています。今度のマルシェでは、この看板をかかげます。

    ところで、桜城址公園は、拳母城の物見やぐらだったか何か建物の跡地にできた公園です。何十年も前、高校生だった時に訪れたことがある場所だと記憶しています。豊田の昔の町の名は拳母。その中心地にある場所です。あのあたりが「中心市街地活性化」の対象となるとはおどろき。活性化が必要なのは、山里だけではないようです。

    こちらはただいまの外の様子。あしたは一日雪になりそうです。でも、週末はたぶんお天気は持ち直しそう。早春の一日、どうぞ楽しみにお出かけください。
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明日、グリーンママン守綱寺朝市にでます。

2015-03-09 23:56:45 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   あしたは、豊田市街地の守綱寺で毎月一回開かれるグリーンママンの朝市に出店します。守綱寺の朝市に出るのは1年ぶりです。

   さて、明日持っていくのは、新作の雑穀入りマフィンと酒粕クッキー、スコーンはオートミールスコーンとライ麦+自家製ピール+レーズンのスコーン、穀物クッキーは3種、こねないパンは玄米ご飯パン、それに玄米おかきをたくさん。

    時間は10時から12時まで。場所は、豊田市寺部町の守綱寺大広間。以下は、主催者のグリーンママンのメンバーからのメッセージです。
***
    green maman朝市と東日本大震災に心を寄せる会のご案内です。

春らしい日も増えてきましたね。

暖かい陽射しと共に、私達のカラダもゆるゆると春のカラダに緩んできました。
今月も皆さんのココロとカラダが喜ぶものをご用意してお待ちしております。

☆守綱寺さん主催の読み聞かせ会が本堂にて10時30よりありますので、お子さまとご一緒にお楽しみ下さいね。

とき:3月10日(火)10時~12時位まで
(読み聞かせ会は本堂にて10時30~となります。)

ところ:守綱寺広間

出店者:松本自然農園、いのはな農園、とうふ屋しろ、アンティ・マキ、三州足助みついも屋、pinch of salt(ベジごはん、スィーツ)、kobalele coffee、籠の加藤さん

マイバッグご持参にご協力下さいませ☆

※今月はタキソウ朝市はお休みとさせて頂きます。


◎東日本大震災に心を寄せる会のご案内◎

今月、3月11日は東日本大震災から4年を迎えます。
被災地の現状に思いを馳せる機会を作ることで、私たちの記憶の風化を少しでもなくせたら…と思っています。
ゲストは作手在住の黒田武儀さん。
黒田さんは70年前広島で被爆し、以後今日まで、平和問題、原発問題、環境問題に取り組んでいらっしゃいました。震災後も被災地の方々と交流し、今も福島に通ってらっしゃいます。

日本人にとって、忘れられない70年前の原爆投下、そして4年前の東日本大震災。
風化させない為にも、そして私たちが、子どもたちに未来をバトンタッチする為にも、あの日のあの時間に思いを馳せ、これからの事を共に考える時間を一緒に過ごしませんか?


12時15分~ 本堂にて追悼キャンドルの点灯とお勤め※守綱寺陽子ちゃんから別途案内あると思います。

12時45分~13時30分 黒田さんの話

13時30分~14時30分 心を寄せる会

15時まではお時間ありますので、それぞれのお時間に合わせてご参加下さいませ。

   
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肌の話~太白ごま油のこと~

2015-03-01 16:18:39 | アンティマキ風自然的生活
      先日、アンティマキのパンとスコーンの講習会にいらした若い方が、「肌がおきれいですが、どんな美容法を実施しているのですか」と尋ねてくださいました。

      20年ほど前から肌についてほめられはじめ、とくにここ数年前からしきりに「つやつやだね」とか「すべすべしている」とのほめことばにあずかり、にんまりしているのですが、別にとりたてて顔に何かいいことをしているわけではありません。

      しいて言えば、次の三つがちょっと変わっているところでしょうか。
      
      〇洗顔には良質の石鹸を使う。
      〇化粧水は手作り品、クリーム代わりにごま油を使う。
      〇メイクアップ化粧品は、口紅以外使わない。

      洗顔には、奥三河Three trees+のこころざし工房の天然石鹸をつかいます。洗うのは朝だけ。彼女の石鹸はわたしにはどれも気持ちがよく、いろいろ使っています。洗顔後は、柚子の種の焼酎漬けかドクダミの焼酎漬け、どちらもないときは枇杷の葉の焼酎漬けを化粧水代わりにし、そのあとは太白ごま油をほんの少し指につけて顔、首筋、手の甲にべたべた塗ります。これで終了。夜はお湯だけで顔を洗い、そのあとは朝同様の化粧水と油を塗って就寝。

     肌に食用のゴマ油を塗ることに抵抗を感じる方が多いようですが、インドの古典医学・アーユルベーダでもっともよく使うのがこのゴマ油だそう。1年ほど前に、稲武まで来てヨガを教えてくださっている隣町の岐阜県恵那市の横光あゆみさんから教わりました。お聞きしたその日から初めたところ、てきめんに効果が。どのように出たかというと、首筋と手の甲のしわが取れ始めたのです。

     それまで、手製の化粧水をぬったあとはオリーブオイルや椿油、ホホバオイルなど、良質の油をいろいろ塗っていたのですが、ゴマ油ほどの効き目は感じませんでした。これまで使ったどの油よりも安いし、つるつるになります。乾燥肌ではないのですが、それでも冬になると口の周りに白っぽい粉が吹いたようになることが多かった。でも、この冬はそれもまったくないままに過ごすことができました。


     私が化粧をやめたのは25年ほど前。やめた理由は、化粧下手なのでおしろいが浮いてしまいみっともないのと面倒くさくなったから。口紅だけはいまでもつけたくなるのですが、それも稲武外にでかけるときだけ。しかもいったんつけたら一日中つけなおしをしないので、なかなか減りません。だから、私の家の支出項目のうち、最も低いのは美容代だろうとおもいます。美容院に行くこともめったにありませんから。


     もともとニキビなどの吹き出物がほとんど出たことがないので、肌が丈夫だということもあるのでしょうが、下宿でインスタントラーメンばかり食べていたころは、肌に生気がなく、そばかすのようなものがたくさんできていました。30代の半ば、マクロビオティックの食事法を知ってしばらく実践したころは、体調もよくなり肌につやも出てきました。でも、いまのように人様にほめていただくことはなかったとおもいます。

     当時より今のほうがずっと年もとり、食生活も乱れているのですが、肌だけは当時よりきつやつやしています。もちろん小じわもそばかすっぽいのもあるのですが、何よりちがうのが頬の色。化粧をやめてしばらくのちまで、口紅を引くと同じように、ほんの少し頬紅はつけていました。いまは、そういうことを全然していないのに頬がほんのり赤いのです。

     手作り化粧水はだいぶ前から使っていたので、最近変わったことといえば、ゴマ油のみ。太白ごま油は料理には少々高めですが、化粧水としてならかなり安い。肌が気になる方には、ぜひ、太白ごま油の使用をおすすめします。ただし、個人差があるはずだし、もしかしたら何か良くない反応があるかもしれないので、手の甲か何かで試してからお使いください。     
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