アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

昨日作ったたべもの

2012-12-27 14:42:11 | 手作りのたべもの
   昨日の朝も、うっすら雪が積もりました。外は昼間でも0度。先日もらってきた薪材の上にも雪が。せっかく乾いた木なのに、ぬらしてしまいました。

   お昼にはだいぶ溶けましたが北側や日陰はまだこんなです。この雪の下には、9月頃伏せこみをしたマイタケが眠っています。

   ひさびさにほぼ一日、とりたてて用事がなかったので、いろいろな食べ物を作りました。こちらは、こねないで作ったパン。手前の丸いのは、黒ビールのパンです。黒ビールに牛乳、クルミが入っています。細長いのは、ライ麦入り。

    ライ麦入りは普通でしたが、黒ビールのパンは、少しだけほろ苦さが残っていて、味があり、なかなかいい。商品化にむけて、天然酵母に替えて試作したくなりました。

    こちらは久々に作った野菜の塩ケーキ。2年ほど前に、数回作ってイベントで販売しました。好評だったのですが、なんとなく作らなくなっていました。こちらも、春から始まるイベントにだしてみようかな、と思います。

    前にもらったサツマイモを、同じくいただきもののユズと一緒に甘く煮てみました。サツマイモは輪切り、ユズは種だけとって適当な大きさに切り、粗糖と一緒に強火で煮ただけ。先日、ユズの産地の料理として、テレビで紹介していたものです。

    甘酸っぱくて、私の好きな味になりました。でも、残念ながらサツマイモがしゃりしゃりしておいしくなかった。寒すぎて凍みてしまったのかもしれません。ユズのあるうちに、もっとおいしいサツマイモで試してみようと思います。

    そのほか、長いものポタージュ、重ね煮のグラタン、ゆでキャベツとカブの自家製ドレッシング和えも。ドレッシングは、前に作ったタマネギの酢漬けをミキサーにかけて、リンゴのおろしたものと混ぜ、そこにオリーブオイルやハーブ類、蜂蜜などを加えて味を調えたものです。思いのほか、おいしいドレッシングになりました。

    何時間もかけて、ゆっくり料理したのは久しぶりです。ストーブを焚いてぬくもりながらの作業。すべて出来上がる頃には、体が汗ばむほどでした。



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「喜劇 にっぽんのお婆ぁちゃん」

2012-12-24 14:34:00 | 映画とドラマと本と絵画
   先夜、NHKBSプレミアムで、1962年の日本映画、「にっぽんのお婆ぁちゃん」を放映しました。監督は今井正。主演はミヤコ蝶々と北林谷栄です。どちらも実年齢は40代くらいだと思うのですが、かなりの老婆を演じています。

   ほかに、原泉、飯田蝶子、東山千栄子、浦辺粂子といった、若い頃からおばあさんばかり演じてきたような女優や、伴淳三郎、三木のり平、殿山泰司、田村高廣、十朱幸代、市原悦子などなど、当時の有名な俳優たちが続々登場します。

   さて、ふたりの老女は浅草の繁華街で出会います。気があって、一日行動を共にするのですが、しだいに2人は、お互いがこの日を最後に自殺するつもりで街に出てきたことを知ります。

   ふたりは自分の境遇を相手に明かさないまま、一緒に交通の激しい往来に出て、轢死しようとします。でも、すぐに挫折。北林谷栄は老人ホームの住人、ミヤコ蝶々は実は団地に住む息子一家と同居。どちらも同居人とうまくいかなくて死を決意したのですが、結局、ふたりとも住処にもどります。

   北林谷栄は、ホームのお誕生会で、取材に来たテレビの記者にインタビューされ、そのようすをミヤコ蝶々が見て、北林の素性を知ります。そして、気に染まない嫁と争いをくり返しながら暮すよりも、ホームで暮らすほうが幸せだと思い、息子たちに家を出ることを告げます。

   すると、息子たちはそれまでさんざん彼女を邪険にしていたのに、ホーム行きをしぶります。「世間から、母親を捨てたように思われるから」ということらしい。ホーム暮しという新しい生活にちょっと希望をもち、寝床に入ったミヤコ蝶々の隣の部屋で、渡辺文雄扮する息子が一人、腕組みして考え込むところで、この映画は終わります。なかなか味のある佳品でした。

   東京オリンピックを目前に控えた60年代前半、高度成長時代に突入する頃の話です。地方から都会に出る人が増え、核家族化が急速にすすみ、それまでの日本の家族の形が、どんどん変わっていかざるを得ないことを、社会派の監督がコミカルに描いています。

   無理して体裁だけ家族の形をとって同居するよりも、他人ばかりだし、揉め事も絶えないけれど、境遇が似ている同士助け合って生きるほうが幸せだよ、というメッセージを送っているようでした。

   この映画は50年も前の作品ですが、つい20年ほど前でも、田舎では、ホームヘルパーに来てもらって同居している舅や姑の面倒を見てもらうことすら、はばかれる風潮がありました。嫁姑の仲はとても悪いのに、家の中に他人が入るのを嫌がるのです。

    ましてや、老人ホームは姥捨て山という認識があり、よほどでないと入所はさせなかったと記憶しています。当時、アメリカでは、宇宙飛行士クラスの親でもホームに入っていると聞き、文化の違いを強く感じたものです。

    だから、そういう時代に制作された映画としては、かなり先進的な考え方を打ち出していたものではないかと思われます。

    いまは、ずいぶん変わり、ヘルパーさんに来てもらうこともホームへの入所も、隠し事ではなくなりました。楽な時代になったな、とおもいます。

    ところで、映画のなかのミヤコ蝶々は65歳、北林谷栄はたしか72歳と言っていました。ふたりともものすごく齢を取って見えるのですが、いまの感覚から行くと、まだ若い。でも、当時の60代、70代はあんな感じだった気もします。

    私の祖母も、私が子どもだったころはたぶん60歳前後。地味な着物を着て、ひっつめ髪にして、控えめな口しか聞かなかった祖母を、私はたいへんな年寄りのように思っていました。

    考えてみれば、昔の老人は貧しい時代が長かったので、働きすぎや栄養不足の人が多かったと思います。平均寿命も短い時代でしたから、年寄りくさく見えて当然だったのかもしれません。

   あれから半世紀。暮らし方も環境もなにもかももっと変わり、家族のあり方も老人の居場所も生き方も、ずいぶん変貌しました。元気で、いつまでも意欲的な年寄りになりたい、と願うこのごろですが、さてどうなることでしょうか。
    

   

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グリーンママン主催の、アンティマキの講習会が終わりました

2012-12-24 11:10:53 | アンティマキの焼き菓子とパン
 12月14日(金)、豊田市街地の高橋交流館で、アンティマキのパンとスコーンの講習会が開かれました。主催は、毎月、守綱寺で朝市を開いているグリーンママンです。

  私にとっては、どんぐり工房以外の場所での講習会は初めて。遅れてはいけないとおもって、朝7時半に出発しました。途中、国道153号線と257号線が交わる稲武交差点で、「-6度」とあり、道中が心配でしたが、8時半過ぎには無事到着できました。

  当日は、グリーンママンのメンバー3人のほか、10人の方たちが参加下さいました。ほとんどの方が、小さな子供さん連れ。にぎやかな会となりました。

   この日作ったのは、こねないパンのうち、甘い小豆のパンと全粒粉のパン、それにハーブのフォカッチャ、黒糖とクルミのスコーンとジャムサンドスコーンです。ジャムサンドスコーンには、紅玉リンゴ、ラフランス、ルバーブの3種類のジャムをはさみました。いずれも自家製です。

   スープは、ニンジンと野菜の豆乳スープ。動物性食品もスープの素も使わないで、蒸し炒めし続けることでコクを出した汁物です。

   勝手の分からないはじめての厨房でしたが、グリーンママンの方たちの助けで、なんとかパンは発酵し、時間通りに終了できました。パンやスコーンのお持ち帰りがたくさんできたので、喜んでいただけて、よかった。

   でも、帰宅してから荷物を整理していて、スープに入れるニンジンを、半分しか使わなかったことに気がつきました。ニンジンスープではなくて、ただの野菜スープでした。やはり、ちょっとあわてていたようです。来てくださった方、ごめんなさい。あれこれ、加減して作ってみてくださいね。

    ところで、2枚の写真に写っているペットボトルには、自宅で私が入れていった水道水が入っています。稲武地区の中でもおいしいといわれている野入地区にある浄水場から、家の水は来ているので、市街地の水と飲み比べてもらおうと思って持っていったのです。そして、スープとパンの仕込にも使うつもりで。

    で、飲み比べてみました、やはり、違う。交流館の水はカルキ臭が口に残りました。ただし、私が持っていった水は前夜からの汲みおきなので、正確な比較はできていません。あしからず。
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「平清盛」最終回

2012-12-23 18:59:10 | 映画とドラマと本と絵画
  いま、NHKの大河ドラマ「平清盛」(先日紹介しました。コチラ→)最終回を見ました。感動しました。力がはいっている! この回だけでも、話が分かります。8時から総合テレビで、10時からBSで放映します。おすすめです。
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NHK大河ドラマ「平清盛」のこと

2012-12-22 16:22:54 | 映画とドラマと本と絵画
   今年1月、清盛のことをあまり知らないので、いい機会だと思って、大河ドラマを見はじめました。はじめは退屈で、何度ももうやめようと思ったのですが、我慢して見続けました。明日最終回を迎えますが、いまは、見てよかったと思っています。

   平清盛といえば、平家一族の繁栄の元を築き、武士のくせに貴族の真似をして高位に上り詰め、贅沢三昧の暮らしをして、最後は罰が当ってあっち死にした人物、と普通は描かれます。「平家にあらずんば人にあらず」ということばが、彼と一族のおごりを象徴しています。

   ようするに、「平家物語」に描かれた清盛像、平家像が、そのまま私たちの印象になっています。平家一族を滅ぼして幕府を開いた源頼朝に比べたら、きわめてマイナスのイメージが強い。その清盛を、どんな風に大河ドラマの主人公たるにふさわしい英雄に造形するのだろう、という興味で見続けました。

   最近の日本映画特有の撮り方で、終始淡い色彩で描き、人物が変な方向を向いてしゃべるし、魅力的な俳優、演技力のある俳優がほとんど出てこないし、家族愛や友情の描き方が薄っぺら・・・などなど気に入らないことはたくさんありましたが、しだいに、いままでの日本の時代劇では打ち破れなかったタブーを、このドラマは破っているところにおもしろさを感じるようになりました。

   最大の見ものは、天皇・上皇・親王などの皇族や貴族のなまなましい争闘を描いていること。争いを描くということは、関わる人物の人間的な汚さ、悪さも描くということです。ドラマでは、清盛は白河上皇の落胤とされているのですが、この、伊藤四郎扮する白河上皇の気味悪さがすごい。ドラマの中では、天皇家とは言わないで「王家」と呼んでいますが、とにかく、皇族をこんなに人間的に描いたドラマは、いままでなかったのではないかしら。

   落ち目になり始めた藤原摂関家も不気味。おしろいを塗りたくって歯をおはぐろで染め、暗い室内でにっと笑う姿は妖怪めいています。あえて、そういう、貴族社会の気味悪さを描き、振興の武士たちの、荒っぽいけれど率直で行動的な姿と対比させているようでした。

   清盛は、神戸港の前身となる大輪田の泊の工事を進め、300年近く途絶えていた中国との貿易を再開します。ついで、福原への遷都を強行。貴族や寺社の旧勢力におされがちな京都との決別をはかります。

   こうした彼の仕事は、貴族がまとめたらしいとされる「平家物語」の中では、無視、あるいは蛮行と決め付けられているようですが、ドラマでは、武士を中心とする新しい国づくりのための、もろもろの準備とされています。

   ドラマのナレーターは源頼朝。彼は、父義朝の遺志を継いで武士の世をつくるべく努力するのですが、その遺志は、父の盟友・清盛の志でもあった、と理解しています。だから、清盛が都から離れた福原に遷都しようとしたのをまねるように、頼朝も、鎌倉に武士の都の造営を計画します。源氏と平家が最初から敵同士と考えるのは史実にも反するし、現実的ではありません。

   最終回を明日に控えたきょう、49回目のドラマを見ました。清盛が、若いときから競り合っていた後白河法皇と、久しぶりにすごろくをする場面で、私は胸が熱くなりました。

   法皇は、1年間の幽閉生活から開放され、ふたたび「治天の君」に返り咲いたばかり。一方、清盛のほうは、関東で頼朝が挙兵し、清盛の孫が南都を焼き払ったことで、上から下まで平家を見限るようになり、一族の将来に不安を抱きはじめたころ。この2人の対面シーンです。   

   最後のすごろくは清盛の勝利に終わります。勝った方が負けた方に自分のしたいことをさせることができるこの勝負、清盛の法皇への頼みは、「すごろく遊びはこれでやめてくれ」というものでした。

    「すごろく遊び」に象徴されたのは、ふたりの人生上の勝負そのもの。この言葉を聞いたときの法皇の表情がよかった! 彼は静かに嬉しそうな笑みを浮かべます。そしてついで、悲しげな顔に。

   庶民の中に好んで交わり、「梁塵秘抄」を編んだこの人物は、清盛が好敵手であったことをつくづくわかっていて、楽しんでいたのだな、と思わせる表情でした。「おもしろかったなあ」と。

   そして、その後の悲しそうな顔は、戦う相手がいなくなる寂しさをあらわしているのでしょうが、実は清盛が目指した新しい世はすぐそこまでやってきていて、皇族や貴族の隆盛した時代の終りを予感しているかのようにも見えました。

   さて、長々と書きましたが、つい最近、この「平清盛」が大河ドラマ始まって以来の低い視聴率だと聞いて、びっくりしました。なんと10%以下だったとか。とてもおもしろかった、とはいいがたいのですが、私には、せめて20%くらいは取れそうなドラマだと思えるのですが。

   好まれなかった理由は、「華やかなところがないから」だとか。これにも驚きました。私は逆に、このドラマで、武士たちがほころびた衣服を着ていたり、天皇がはだしだったり、御所がいかにも寒々しげだったりするのが、リアリティがあっていいなと思っていたのに。

   ところでこのドラマは、もうじき総集編が放映されます。これまでにない清盛像にちょっと興味をもたれた方、ご覧になることをお勧めします。この清盛の造形が中世の歴史学者の間で定説かどうかは知りませんが、いままでの、清盛をただの悪役とする造形よりもずっと納得の行く描き方でした。

           

    
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三河湾のタコ

2012-12-22 12:06:55 | たべもの
   先日蒲郡に行ったとき、西尾への道中にある海鮮市場の外で、小さな産直の店を見つけました。そのお店に、三河湾で獲れた小さめのタコの、塩茹でしたのを売っていたので買ってきました。

   塩と少しの酢だけで茹でたタコは、1パック500円。2パック買いました。買ってきた翌日、まずそのまま切って食べてみました。新鮮でおいしい! タコ好きの家人は、何もつけずに切った端から平らげていました。

   どうびんや足の先はおでんに。細い足は細かく切って、たこ焼きにしました。

   10年以上前に買ったこの簡単なタコ焼き器、まだ3回くらいしか使っていません。久しぶりなので、焼き方もよく覚えていないくらい。ネギの切り方が大きすぎました。でも、だんだん思い出し、最後は何とか丸い形に。タコも生地もおいしくて、満足しました。

   関西に住んでいたときは、もっと小さな鉄製のタコ焼き器を電熱器にかけて、よく作ったものでした。でも、当時は粉の配合は我流。どちらかというと固めでした。

   今回は、粉の配合をネットで検索。いままでで一番上手にできました。選んだレシピは、強力粉と中力粉を75gずつ。だし汁600ccに卵1個を割りほぐして混ぜたなかに入れます。だまができますが、ほうっておくと次第に消え、とてもゆるい生地になります。これ、なかなかいけます。

   ずっと昔、京都の上京あたりの居酒屋にたまたま入ったことがあります。はじめてのお店でした。まだ開店したばかりの時間で、板前さんは仕込みに追われているようでした。何を頼もうか決めかねているとき、おかみさんが、「今茹で上がったばかりのタコはいかがですか」とおそらく京都弁で勧めてくれました。

   茹でたてのタコを食べたのはこのときがはじめて。いままで食べたことのないうまさでした。そのおり、おかみさんだったか板前さんだったかに生タコの処理法を教えてもらい、何度か、錦市場で手ごろな値段の生タコを見つけたときに買って来て、がんばって洗ったものです。

   こちらにきてからはそんな機会もなくなったのですが、三河湾で獲れた小さなタコを食べて、昔食べた茹でたてタコのうまさを思い出しました。今度蒲郡に行ったら、またあの店に寄りたいと思っています。でも、タコにも旬があったら、水揚げされていないかもしれませんが。

   
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蒲郡と西尾へ行ってきました

2012-12-21 23:07:14 | 小さな旅
   毎年2回、私は友人と蒲郡の知人宅に出かけます。秋の終りか初冬にはレモングラスと月桂樹をいただくために、そして春には夏みかんをいただくためにうかがっています。

   今年も今週の日曜日、レモングラスと月桂樹をいただきに行ってきました。

   レモングラスは、ハーブティーに使います。私は、いろいろなハーブをブレンドして飲むのが好きなのですが、このレモングラスは、何と合わせる場合にも欠かせないハーブです。だから、毎年ちゃんと採取させてもらえるのは、ほんとうにありがたい。

   月桂樹は家にもあるのですが、知人宅の月桂樹は種類が違うのか、香りがとても高い。葉をちぎらなくても、いい匂いがします。

   ミカン農家でもある知人宅ではいま、ミカンの収穫に追われていました。お土産にミカンもたくさんいただいて、今度は西尾市の旧幡豆町へ。

    途中、「海鮮市場」というノボリを見つけたので、寄ってみました。

    広い倉庫のような建物には、明太子やしらす干し、生ワカメに冷凍魚、そのほか魚貝類の加工品が並んでいます。ある店先で、選別していないしらす干しが600g1000円で売っているのを見つけました。たしか、スーパーでは100g安くて300円くらい。小分けして冷凍できるので、2パック購入しました。寄って良かった。

    続いて市場の外では、干しアミエビを、大きめのビニール袋一杯分700円で販売。こちらもゲット。お好み焼きやかき揚げに使おうと思ったのですが、九州ではお雑煮の出しにするのだとか。それもおいしそうなので、この正月にやってみようとおもいます。

    幡豆では、このところ蒲郡に行くたびに寄るカフェオーシャンへ。
   
    海のまん前にあるこのレストランは、外から見ても中に入ってもおしゃれで気持ちのいい建物です。

    この日は、ランチプレートを注文。揚げごぼうが添えられた野菜の豆乳シチューと、サトイモのクリームコロッケ風、ダイコンのカツがメインディッシュ。いつもながら、どれもおいしくてさわやかな食べ物ばかりでした。デザート代わりに頼んだ自家製豆乳入り甘酒も咽喉にすっと通りました。

    カフェで落ち合った名古屋の友人は生パスタを注文したので、味見させてもらいました。こちらもソースがよく絡まっていておいしかった。暖かい日射しを浴びてゆっくり過ごした後は一路西へ。西尾の友人の家を目指しました。

    友人はナシ農園を経営しています。彼女の作る幸水も豊水もおいしい。今年は彼女のナシでジャムを作りました。そのジャムをはさんだスコーンを、「和梨スコーン」という名で秋の名古屋ビーガングルメ祭りで販売したら好評でした。

    この日は、彼女にこのスコーンを食べてもらいたくて持っていったのです。

    夕暮れ近くだったのですが、ナシ園に案内してもらいました。友人の愛犬は、葉の落ちた木にぽつんとなっている小さな実が大好きだそう。友人が放ると瞬時に食べてしまいました。

    この実、アメリカンチェリーほどの小さな実なのですが、かわいい。ちゃんとナシの肌になっているので、それとわかります。リースの材料になるかもしれないとおもって、少しもらってきました。

  友人の家の広い敷地の中には、広葉樹の林もあります。ほとんどがイチョウ。紅葉のときに来て見たかった。ケヤキもあります。こういう林、大好きです。

    西尾市や隣の安城市は田園地帯。周りに山はなく、ずっと空です。

    久しぶりに見る夕焼け空です。稲武ではいつのまにか日が沈み、ちゃんとした夕焼けをなかなか見られません。

    出発したのは8時半。帰宅したのは午後8時。約12時間の小さな旅でした。    
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クリスマスアップルパイ

2012-12-21 21:48:15 | アンティマキの焼き菓子とパン
   一昨日、みよし市にある聖マーガレット幼稚園に、クリスマス会のためのアップルパイを納品しました。

   といっても、持っていったのは、一人分。写真右のパイの4分の1切れです。その一切れを左のケーキの箱に入れて納品したのです。

    この幼稚園には、9月ごろ、アンティマキのスコーンを240個ほど納品しました(コチラ→)。今回は、卵、乳製品だけでなく、豆乳にもアレルギー反応を起こす一人の園児のために、特別にアップルパイを作りました。

    このアップルパイは、国産中力粉、全粒粉、圧搾菜種油、海塩、ミネラルウォーターで生地を作り、ほんの少しのてんさい糖を加えて煮たリンゴを載せました。油は控えめにしたので、生地は少々固めです。

    幼稚園のクリスマス会では、全員にクリスマスケーキがお土産として配られます。アレルギー症状のある園児にも、みんなと同じケーキを家に持って帰らせる予定だったのだそうですが、小さな子供に自分が食べられないケーキを持たせるのはかわいそうだ、と保母さんたちの意見が一致して、私に依頼が来ました。

    以前、同じ幼稚園に頼まれて私が作ったアップルパイを、この園児がとてもうれしそうに食べたというので、今回もパイを作ってほしいということだったのです。

    最初は、皆と同じように見える白いケーキを考案したいと思ったのですが、マクロビスイーツでも、そういうケーキには豆腐クリームを使っています。大豆がだめなお子さんに、かわりにどんな材料を使ったらいいのかわからなくて、結局、依頼どおりアップルパイを作ってお持ちしました。

   もし、また同じような機会をいただけることがあったら、今度はもっと工夫してみたいな、と思っています。   
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稲武のヨガ教室

2012-12-20 23:26:00 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
今年の夏ごろから月一回開かれているヨガ教室が、先週末の15日、今年の最後の講習会を終えました。

   この教室は、隣の恵那市岩村地区から来てくださっている、横光あゆみさんが講師。稲武交流館の自主講座として活動しています。

   私は先月欠席したので、ふた月ぶりの参加。ふだんほとんど練習していないので、あいかわらず体は硬いまま。でも、終わった後は、肩や足のこりがほぐれているのを感じます。

  今月の8日には、横光さんの紹介で、西村和子氏という、尾張旭市を拠点に長年ヨガの普及に尽力している女性のヨガ教室が岩村地区で開かれたので、友人と参加しました。

  講習が始まってまもなく、全員にストローが配られ、1分間の間に何回呼吸ができるか数えてみるよう指示されました。

  吐いて吸う、を一回と数えます。ヨガのベテランだと1分に1回の呼吸ですむのだそう。私は、2回半でした。でも、講習が終わるちょっと前にもう一度試したときは、1回半呼吸しているうちに1分が立ちました。長い呼吸がつかのまでもできたのは、うれしいことでした。

  この西村さんは、72歳くらいの方なのですが、お若く見えます。保育園児に「いくつに見える?」と聞いたら、「35歳」といってもらってうれしかった、と話しておられました。園児の母親と同年齢に見えたのは、西村氏のきびきびした身のこなしや、いきいきした表情のせいもたぶんにあるのだろうとおもわれます。

   ちかごろ寒いこともあって、とみに背中を丸めがち。全身が縮こまっているのを感じます。彼女を見習って、わずかでもヨガの真似事を続け、4月からの教室再開を待とうと思います。

   この教室に関するお問い合わせは、豊田市稲武交流館までお問い合わせ下さい。
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フィンランドの教育

2012-12-20 10:41:57 | 映画とドラマと本と絵画
   先日たまたま、NHK総合テレビで放映していた「地球イチバン」で、フィンランドの小学校の授業風景を見ました。

   フィンランドは、世界のこどもたちを対象に行う学力テストで一番の成績を収めているそうです。この学力テスト、名前を忘れましたが、測るのは暗記力ではなく、考える力。その力を養う教育を、フィンランドでは日常的に行っているのだそうです。

   放映したのは、作文の時間でした。教師がまず、ある写真を児童に見せます。中年のおじさんがもう憂げな表情で写っています。その男について、教師が児童に何でも言わせます。

   男の職業、家族、生まれ、気分、思想、シチュエーションなどなど。思いつくまま、児童はどんどん発言します。それを教師は端からボードに書いていきます。

   さて、それは訓練。ひととおり出尽くしたところで、教師はおもむろに封筒を見せます。「これは、魔法の封筒です」といいながら、彼は、子供たちに一枚ずつ封筒の中から小さな紙切れを引かせます。その紙にはそれぞれ別の人物の写真が印刷されています。表情も姿も様ざまなその写真をみて、その人物の物語をつくるよう、教師は命じます。

   彼は何人かの生徒に自分の選んだ写真の人物について、思うところを述べさせます。そして書かせます。

   時間は20分。挙手した一人の生徒が立ち、作文を読み上げました。彼女が選んだのがどんな写真だったか覚えていませんが、彼女はいきなり、こんな調子ではじめました。「嵐の夜、彼は船を出した」文は違っていると思うのですが、とにかく、小学5年生のこどもとは思えない、面白みのある文が続き、きちんと物語が完結します。

   同席した日本人の大人のタレントも、生徒と同様に授業を受け、作文を発表しました。彼も、いちおうちゃんと物語をつくりはしましたが、中身は先に発表した5年生と同程度。わたしだったら、あんな短時間で彼らのような物語はかけないだろうな、と思われました。

   日本の作文教育は、生活作文が中心。私はこの生活作文で小学校の頃、教師からけっこう評価を受けていましたが、自分では、ほんとうに書きたいことを書いたという満足感を持てないでいました。

   締めくくりに、「いろいろあったけれど、みんなで協力したので成功しました」みたいな、道徳的なことを書けば、たいていいい点がもらえると思い当たり、そういう結末になるような題材を選び、筋を運んでいました。要領のいい罰当たりのこどもだったのです。

   おとなになってから、「生活作文の上手なやつは作家にはなれないものだ」と友人から言われ、私がまさにそういうやつだな、とおもったことでした。

   でも、いまだに日本では作文といえば、生活作文が主流です。国語の授業であれば、不道徳なことでもはちゃめちゃなことであっても、文法にあっていて、論理性や文学性が高ければ評価すべきだと思うのですが、そういう指導はほとんどしないようです。知り合いの小中学生に聞くと、成績のいい悪いに関係なく、ほとんどの子供は、作文はきらいだいいます。書ける子でも好きではない、といいます。

   フィンランドのこどもたちの表情は明るかった。心底楽しんで作文の授業を受けていました。自分の想像力や創造性を全開できる機会をあたえられて、楽しくて仕方ない、といった感じでした。感心する一方、日本の教育との違いを目の当りにして、悲観的な気分になりました。



 
   
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