アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

「百年の孤独」という名の焼酎

2011-10-20 11:13:44 | のみもの
  家人がびっくりする値段の焼酎を買ってきました。「百年の孤独」という名の焼酎で、なんと8000円もしたというのです。家人は焼酎を好まないのにどうして買ったかというと、「最高の値段をつけているとおもわれる焼酎を飲めば、焼酎が本当はおいしいのかおいしくないのかわかるはず」というのです。
  
  いささか不満はあるものの、買ってしまったからにはごちゃごちゃ言わないで、飲むしかありません。生のまま、まず鼻に近づけると、いい香りがしてきます。焼酎のいやなところは独特のくさみ、と私は思っていましたが、それがない。口に入れても臭みを感じません。するするっとのどに通ります。水割りにしたあと、お湯割りに。これはかなりいけました。ふくよかです。

  この高い焼酎は、宮崎県の株式会社黒木本店の製造。酒を包んだ紙にはこう書かれています。

  「「百年の孤独」は、大麦製の焼酎を長期間貯蔵し熟成させることによって造り上げた本格焼酎の絶妙なる逸品です。貯蔵される麦焼酎の原酒は、明治十八年創業以来受け継がれてきた百余年の伝統技術により、あくまでも手造りの麹と、選りすぐった大麦のみを原料とし、自社培養による独自の酵母を用い、伝統の仕込みと単式蒸留方式で造り上げています。さらにその原酒を永い間、静かにひっそりと眠り続けさせることにより、まろやかで風味豊かな焼酎へと熟成させていきます」

   自信にあふれた文が綴られています。この会社のHPにはたどり着けなかったのですが、飲んだ人たちのブログにはいくつか出会いました。そこで、驚くべき事実を知りました。

   なんと、このお酒の定価は2500円だというのです! たしかアマゾンでは6900円くらいの値がついていて、よそでは2900円。どういうことなのだろう、名前が一緒でもランクがあるのかな、とおもっていたら、はっきり定価の書いてあるブログにたどり着いたのです。そのブログには、「酒屋か勝手にプレミアをつけて値を上げている」とありました。

   家人が買ったのは、ある小さめのスーパーマーケット。個人商店ではありません。そんなお店でも、定価とこんなに違う商品が売られているなんて、びっくりしました。

   でも、くだんのブログには「定価どおりの味」とありましたが、わたしたちは、「2500円では安い」とおもいます。「8000円は高すぎるけれど、3500円から4000円の値打ちはある」というのがわたしたちの結論です。 

   「百年の孤独」という名は、30年ほど前にはやった南米の作家、ガルシア・マルケスの小説のタイトル。このお酒を紹介したブログにも、「命名はこの小説からとった」とありましたが、「百年」間、受け継いできた伝統を誇る一方、近代的な製法が主流になっている焼酎業界の中では「孤独」を感じざるを得ない立場だ、ということも暗示しているのかな、とちょっと思ったことでした。

  

   



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グリーンママンの朝市に出ます!

2011-10-19 21:13:13 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
  今年7月から、アンティマキも出店を始めた豊田市のグリーンママンの朝市。9月に続いて、10月も出店の予定です。開催日は25日(火曜日)。

 この写真は9月の朝市の様子。スコーンもパンもけっこう早くなくなりました。

 小原地区の西村自然農園の文子さんも出店。おにぎりにつけてあった野菜味噌がおいしかった。

 今度の市には、いつもの穀物クッキーやこねないパン、スコーンのほか、おからのガトーショコラも販売する予定です。稲武の木工作家の工房・ファーストハンドもはじめて出店します。試作中だというカレースプーンも登場するかな。

  グリーンママンの朝市は、原則的に毎月第4火曜日朝10時から12時まで開かれています。
  *日時:10月25日(火)午前10時~12時
  *場所;豊田市寺部町2丁目 守綱寺広間
  *10時30~11時・本堂にて守綱寺主催の読み聞かせ会があります。
   問い合わせ先:koma5nin@docomo.ne.jp(小松さん)


   

 
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ベルギーのビール

2011-10-19 20:49:31 | のみもの
  比較的手に入りやすい場所で買えるおいしいビールは、みんな飲んだと思っていたのですが、まだ知らないビールがありました。

  ベルギーのロッシュフォート8°。大麦麦芽とホップだけの本格ビールです。期待通り、おいしい。ただし、アルコール度数は9度以上10度未満。香りもコクもありますが、けっこうきつい。ワインよりアルコール度数が高いから当然なのでしょう。はじめて飲んだり食べたりしたものがおいしいと、とてもうれしい。今夜もそうでした。
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イタリアビールとスイスビール

2011-10-15 16:38:17 | のみもの
   この夏、イタリアに滞在していたチエ流マクロビオティック料理教室の講師のチエさんが、お土産にイタリアのビールを持ってきてくれました。

   イタリアといえばワイン。ビールは初めてです。beerはbirra。麦畑の中で、ネクタイを締め、帽子をかぶったひげのおじさんが、こぼれそうなほどたっぷり注いだビールジョッキに口をつけている絵が描かれています。味は淡白。とくに印象的な味ではありませんが、まずくはありません。

一緒にもらったのが、スイスのビール。これは大阪で購入したもの。スイス産も初めてです。

   一番左のビールはおいしかった。麦芽、ホップに酵母が入っています。ラベルには、家族総出で麦刈りをしている様子が描かれています。一家の主婦らしい女性はノースリーブ。女の子はキャミソール。男性2人が使っている道具は稲刈鎌らしい。柄が長くて立ったまま作業ができる道具のようです。
 
   真ん中は、クリ入りのビール。珍しいビールです。ラベルには、男性2人がビールを飲みながら談笑しているそばで、赤いスカーフとエプロンをつけた若い女性がクリを拾っているところが描かれています。こちらはクリのせいなのか、少し臭みを感じました。

   右のビールのラベルもおもしろい。アルプスの山々が見える湖のそばで、民族衣装を着た若い男性3人がなにやら語らっているところ。男たちの右には牛、左には犬がいて、遠くではヤギが何頭も草を食んでいます。

   どれも、上手とはいえない絵なのですが、家や衣装、風景がおもしろい。子供が描いた絵なのかもしれません。裏のラベルに何か書いてあるのかもしれませんが、3本ともドイツ語なので、まったくお手上げです。このメーカーのほかのビールのラベルも、ぜひ見てみたいものです。

   
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原木栽培のマイタケが採れた!

2011-10-12 09:51:56 | 林と畑と庭づくり
   9月の中ごろ、知り合いのFさんが、「そろそろマイタケが出るころだよ。20日がめどかな」とおっしゃいました。昨年の夏ごろ、私は彼からマイタケの種を譲ってもらい、自宅の敷地内に「伏せこみ」をしたのです(コチラ→)。
   彼にそういわれたものの、私は、うちのマイタケがちゃんと出るとは信じられませんでした。というのは、「伏せこみ」をした直後、そのあたりをイノシシに掘り返され、広い穴ができていたからです。きっとそのおりに、植えたばかりのマイタケの種もどこかに散らばって、くさってしまったのではないかと疑っていたからです。

   忙しさも手伝って、20日ころ見にいくこともなく過ぎたのですが、一週間くらいたったころ、たまたま通りかかったので、思い出して覗いてみると、実生のトチの木の根元に、あったのです! それも大きな株が二つ! ちょっと育ちすぎでしたが、腐らず立派なきのこになっています。

   手で折って持ち帰りました。
  
    香りがすばらしい。林の中で育った原木マイタケは、天然マイタケとほぼ同じものといっていいのではないかとおもいます。弱弱しくなくて、しっかりしたきのこです。

    ごみを取り除いて、まず焼きました。炭火がいいのでしょうが用意できなかったので、ガスで。いいにおいです。

    残りは、翌日、炊き込みご飯、汁物、てんぷらにしました。てんぷらはかなりおいしかった。でも、どの料理も、一日目ほど香りませんでした。

    ともあれ、消えうせていたと思っていたマイタケ、ちゃんと無事生きていてくれてうれしい! たぶんこれから数年、出てきてくれるはず。きのこになっているところを、他の動物に食べられないよう、今度こそはいい時期に見に行かなくちゃ。

   ところでFさんは、ご自分のブログで今年採れたジャンボマイタケを紹介しています(コチラ→)。なんと4キロ以上あったとのこと! 一見の価値ある写真です。 


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本日ヨーグルトスコーン販売します!

2011-10-12 09:16:11 | アンティマキの焼き菓子とパン
  きょう、2週間ぶりにヨーグルトスコーンをどんぐり横丁で販売します。

  このスコーンは、ヨーグルトを一晩ガーゼに包んで吊るし、乳清と分けたものを使っています。クリームチーズのような味わいのあるこの脱脂ヨーグルトに、少しだけもとの乳清を足して豆乳と混ぜ、粉類に加えています。ラム酒につけたカレンズのかわいい実がアクセント。甘酸っぱい風味がけっこう癖になります。

  アンティマキのスコーン全体にいえることですが、このまま召し上がっていただくよりも、オーブントースターで数分焼いていただくと、いっそうおいしくなります。とくにこのスコーンは、ぜひとも焼いて食べることをお勧めします。

  このスコーンに使っているヨーグルトは「小岩井生乳100%ヨーグルト」。稲武のお店では手に入らないので、街に出たときにまとめ買いしています。

  余談ですが、脱脂ヨーグルトは、塩を混ぜてミントやタイムなどフレッシュハーブを刻んで入れると、かおり高いクリームチーズとして重宝します。ぜひお試しを。残った液体・乳清はただ飲んでもおいしいけれど、梅シロップなど果物のシロップ漬けやサワー類をちょっと足すと、カルピス風の飲料に変身します。

  ところで、昨年夏ころから改修工事にかかっていたどんぐり温泉が、この10月1日にリニューアルオープンしました。

  新しい温泉にはまだ入っていませんが、1階と2階、それぞれ違うコンセプトの温泉になっていて、露天風呂もかなり広くなって、ゆったり楽しめる場所に変わったようです。早く私も新しい温泉につかってゆっくりしたい! 新しい温泉については、三河の山里便りでくわしく紹介しています。

  稲武は朝夕めっきり寒くなり、コタツを出している家もちらほら。私宅も先夜、薪ストーブに火をつけて暖を取りました。昼夜の気温差が激しいほど、紅葉は美しくなるのだとか。大井平公園のもみじ祭りは10月29日から11月20日まで。今年も美しい景色を見せてくれそうです。紅葉見物をして温泉につかって横丁でお買い物。定番の秋の稲武コースを楽しみにいらしてください!
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こめこなクラブの稲刈り隊

2011-10-10 19:51:39 | こめこなクラブ
   豊田市稲武地区大野瀬町大桑の筒井重之さんのところで、稲刈りが始まりました。こめこなクラブのそもそもの設立目的は、人手のかかるはざ干しを手伝い、筒井さんに少しでも長く米の天日干しを続けてもらうことにあります。

  それで、筒井さん宅の稲刈りが始まった10月初旬から、こめこなクラブのメンバーの、手があいている人が随時助っ人に行きました。

  私が参加できたのは、4日めのこと。朝から秋晴れの上天気で、同乗した3歳のTちゃんはすでに3回目の参加。大桑に向かう車の中で、「私、お山大好き!」と叫ぶほどすっかり山里ファンになっていました。

  大桑のよその田んぼはほとんど刈り取り済み。筒井さんの田んぼはたわわに稲が実っています。

  彼の話では、今年の台風で、近所の家の家では、水につかってそのまま起き上がらずだめになってしまった稲もあるそうです。筒井さんの稲もいっときは倒れたのですが、台風が過ぎた後は元のとおりにまっすぐに。「なぜ、よその田んぼの稲はもとどおりにならなかったの?」の問いに、筒井さんはこう答えました。

  「肥料をやりすぎているからだ」

  田植え前の施肥はむろんのこと、そのあと、一般の農法ではたびたび肥料を施すのがつねだとか。とくに、穂ができてからも、実を多くつけさせるために何度か肥料をまくのだそうです。

  「茎や穂に効く肥料だから、上ばっかり伸びる。か本科の植物だから節がある。肥料をやりすぎると、その節と節の間隔が長くなってぐんぐん伸びるのだが、根は張っていないので、倒れやすくなる」

   筒井さんは、田植え直後に糠をまくだけ。あとはまったく肥料を施しません。「うちのは背は低いけれど、節と節の間隔が短いから倒れにくい」

   だから、今年の秋の大雨や台風にはまったく影響を受けず、筒井さんの田んぼは豊作でした!

  バインダーという小さな稲刈機兼束ね機で、何度も田んぼを回ります。コンバインほど大掛りではありませんが、通り過ぎるだけで稲が束になって出てくるすぐれものです。

  稲束を運ぶのもたいへん。でも、運搬車と筒井さんが呼んでいるキャタピラの車があるので、楽でした。軽トラ一台分400キロの荷物が、この小さな車体に乗せられるのだそうです。

  Tちゃんは、筒井さんとすっかりおともだちに。彼女に言わせれば、この田んぼにはほかのおともだち、つまりカエルもバッタもたくさんいるからうれしいのだそうです。

  筒井さんがイナゴを見つけました。

  彼らは炒め煮にして食べるそうです。霜の降りるころが一番おいしいのだとか。春には、チチ草と彼らが呼ぶおいしい草を教えてもらいましたが、秋はこのイナゴが美味なのだそう。田んぼや畑の周辺で、晩のおかずを簡単に採取できるなんて、たのしい!

  この日は、都合で午前中2時間しかお手伝いできませんでした。はざかけの直前までお手伝いして帰宅。気持ちのいい汗が出るまでにはいたらなかったので、残念なことでした。作業はあと数日続きます。



   
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奥三河Three trees+、ナゴヤ ビーガングルメ祭りに出ました!

2011-10-01 12:10:32 | イベント記録
  先週の日曜、9月25日は、名古屋ではじめて開かれたビーガンの市でした。ビーガンとはベジタリアンのこと。最近、京都・三重などで、ビーガンやオーガニックのマーケットが開かれ、とても面白くていいお店が出店していると聞いていたので、お客としていつか行ってみたいなと思っていました。

  ところが、名古屋在住の友人で、最近いつもイベント出店の折に手伝ってもらっているWさんが見せてくれたチラシで名古屋でも同様のイベントが行われることを知り、お客になるより売る側に立ってみたくなり、さっそく出店の申し込みをしました。私たちのユニットとしては10ヶ月ぶりのイベント参加です。

  出店数は66店舗。これまで私が出たイベント(といってもわずかですが)のなかでは、最も大きなイベントです。ところは、名古屋の鶴舞公園。一度だけ素通りしたことのある大きな公園です。

  その公園にある奏楽堂のちょっとしゃれた古風な建物の前に続く参道のような道の両側に、ずらりとお店が並びました。各店舗の間に隙間はなく、ぎっしり軒を連ねています。

  奥三河Three trees+は、この日のためにテントを新調しました。看板代わりの板も、ブルーに塗りました。

  向かって右が、こころざし工房のゆきえさん、真ん中が私、左が、ユニットの強力な助っ人・Wさんです。

  私たちのテントの左隣は名古屋の有名な自然食レストラン・ピンチ・オブ・ソルトとマフィンがおいしいレディバグ。右隣は、最近知人から話を聞いたばかりの空気パンツのお店です。

  10時からの開催でしたが、ずいぶん早くからお客様があつまり、お昼をピークに本当のお祭りの縁日のような賑わいに。市を覗いてくれた、名古屋に住んでいる若い友人にも応援を頼み、4人で応対。それでも忙しくて、お昼ごはんを食べに行くこともできないありさまでした。京都から駆けつけてくれた友人が、他のお店で買い込んできてくれた玄米すしやスコーン、高野豆腐のカツサンドなどを、お昼もだいぶ過ぎてから交代で食べて、やっとおなかが落ち着きました。

  私は、最近出たイベントのほぼ2倍の数のパンとスコーンとガトーショコラを用意したのですが、昼過ぎの1時半には完売してしまいました。とにかく皆さんに食べて頂きたくて、試食をたっぷり持っていったのですが、それも足らなくなりました。いつものハーブティーのサービスも好評で、「売ってほしい」といってくださった方も。先日の山里学校の草木染めに参加した方々や、どんぐり横丁で私のクッキーを買っている方にお会いできたこともうれしかった。いろいろいいこと尽くめの一日でした。  

  たったひとつ残念だったのは、他のお店をほんの少ししか覗けなかったこと。やっと買ったのがクッキー類。翌日まで残っていた3種類がこれです。左からcosyのごまのりビスコッティ、真ん中はCHANTの七味米粉クラッカー、右はマーズ製作所のごぼうクッキーです。どれもとてもいい味。甘くなくて、こくがあり、じんわりあったかみのある味です。とくにごぼうクッキーはすばらしい。ごぼうが野菜ではなくてナッツのように感じられます。それでいて、ごぼうの味はしっかり残っているのです。

  今年は、スコーンやパンなど、日持ちがあまりしないものばかり用意したので、前日の準備が大変でしたが、来年は、他のお店の品のように、もう少し日持ちのするビーガン向けのクラッカーやクッキーを開発して、市に臨みたいと思います。




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最上等のあげずし

2011-10-01 10:53:58 | 手作りのたべもの
たった2枚で420円もするので、めったに買ったことのなかったこの油あげ。最近、ちゃんと焼いて食べたらおいしくて、その辺の安物のお肉よりはるかに美味なので、たびたびどんぐり横丁で買うようになりました。

  隣村、長野県根羽村にあるネバーランドで製造販売している大杉あげです。このおあげ、分厚くて、味噌汁に入れるとよく膨らみます。薄っぺらのあげに慣れていると、なんだか別物のように感じると思います。

  この立派なあげを、私と家人が大好きないなりずしにしてみました。

  丸山光代さんの濃縮だしを薄めて、粗糖を少し入れて煮含めた揚げを三つに切って、はしっこの二つに詰めてみました。ひとつに、ご飯がお茶碗いっぱい軽く入ります。具は、ミョウガの酢漬けと新ショウガの酢漬けに、小女子ちりめんです。

  あげが厚いので、ご飯がいっぱい入っていても、物足りない感じがしません。汁けをたっぷり吸い込んだあげのうまみが、じわーっと口の中でほどけていきます。おいしい! こんなぜいたくなあげずしを食べたのは初めて。三つに切ったうちの真ん中の部分は、すし飯をおにぎりのように丸く握ってあげのわっかの中につめました。食べづらかったけれど、これも十分おいしかった。同じあげなので、当たり前ですが。

  今度はもっとたくさん作って、友達にたべさせ、大きさとおいしさに驚く顔を見たい。
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山里学校の秋の草木染め講習終わりました。

2011-10-01 07:45:30 | 草木染め
とよた都市農山村交流ネットワーク主催の山里学校・草木染め講習会の秋の教室は、9月11日に開かれました。

  参加者は7名。いつもより少なめです。この日の染め材料には、オオマツヨイグサとクズを選びました。去年より開催日がひと月も早いので、去年とは違う材料を採取することができました。

  オオマツヨイグサはこれ。月見草とも呼ばれ、雑草の中でもひときわ目立つ花です。でも目立つだけに、セイタカアワダチソウとともに駆逐すべき雑草のひとつとして草刈り機の餌食になっていて、群落は意外と少ないのです。いつも、山里学校の草木染めの折に、染め材料の採取をさせてもらっているFさんの空き地に下見に行って、たまたま群落を見つけたのです。

  花も葉も茎も全部使います。ススキもたくさんあったので採取しました。

  染めている最中の様子。たらいの中は、オオマツヨイグサの染め液です。

  いまあちこちの土手をわがもの顔に占領しているクズは工房近くで入手。西洋で「デビルプランツ」と呼ばれている、繁殖力旺盛な植物です。アルカリ水で煮出し、緑葉染めにしました。春先より緑の色が強い気がします。

  手前のグレーがオオマツヨイグサの鉄媒染。草木染めの本には、赤紫色になるように書いてあるのですが、今までの私の経験では、いつもグレー。今度こそ、本に載っている写真どおりの色になることを期待したのですが、うまくいきませんでした。ただ、うっすら赤を感じるグレーではあります。

  向こう側がクズの銅媒染。下のTシャツは、スタッフの一人がススキで黄色を染めたあと、ちょっと気に入らなかったので、オオマツヨイグサの鉄媒染をしたもの。なかなかいい感じのシャツに変身しました。

  私が染めた手ぬぐい。屏風だたみにしてさらに三角に折り、割り箸をはさんで模様をつけました。手ぬぐいらしい面白い模様に仕上がりました。

  模様付けに使った麻ひもです。参加者たちが丁寧に縛ってくれました。いろんな色があって、きれい。立派なラッピング材料になります。

  当日の参加者のお一人が、ブログでご自分の作品を紹介しています。ご覧ください(コチラ→)。
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