アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

梅のこと

2012-07-22 10:13:25 | 手作りのたべもの
    友人から梅をもらったので、梅干を漬けました。

    2つのかめにほぼ3キロずつ、一方は普通の自然塩、もう一方は粒状のゲラントの塩で漬けてみました。漬物に粒の塩を使うのは初めてで、うまく溶けるかどうか心配だったのですが、普通の塩が溶ける時間と大して変わらない時間で、ちゃんと溶けて、梅酢が上がってきました。白梅酢を取って、来年春、八重桜の塩漬けに使おうと思っています。

   ところで、実は私の家には5本ほどの梅があるのですが、これまでほとんど実を採ったことがありません。どの木も、斜面に生えていたり草原の中に立っていたりするので採りにくいのです。結局、いつもだれかがくださるので、面倒な梅採り作業をせずにすませていたのです。

   今年は、木の生育がいつにもまして旺盛で、目を凝らすと実が無数になっていました。こんなにできているのを見るのは初めてです。今年こそは自分の家の梅で梅干を漬けてみようと、6月の終わりころだったか、台風が来る前に青い実をたくさんとりました。しばらくおいておけば熟すと思ったからです。ところが、まだ早過ぎました。おいておくとだんだん腐ってくるばかり。あわてて全部梅シロップにしました。

   そのあと、友人から梅が届き、梅干作りは終わり。でも、木にはまだ実が残っています。先日の夕方、草の上に落ちた実のうち、よさそうなものだけを拾い集めたら、こんなにありました。

   木の下には熟し過ぎた梅がたくさん落ちています。もったいない。

   枝にはまだ残っています。

   落ちた実で梅ネクターを作りました。この間、西村農園で教えてもらった、ジャム製造途中の飲み物です。

   つくり方は簡単。梅の実を2回ほどゆでこぼます。このとき、熱いうちにざるにあけないでゆで汁が冷めるまで待つのがコツだそう。冷めてからざるにあけ、漉します。ゆで汁は殺菌作用があるので、布巾やタワシを洗うのに使いました。

   梅はかなり大胆に漉しました。鍋に、漉した梅を入れ、しばらく火にかけて水分を飛ばします。トロッとしてきたら、粗糖を梅の7割くらい入れて木べらで混ぜながらゆっくり火を入れます。

   ジャム状になるまで火にかければジャムに、途中でやめればネクターの元になります。コップに好きなだけ元を入れ、冷たい水を注げば出来上がり。スプーンを添えて、かき混ぜながら飲みます。この飲み物、こどもにも大人にも好評です。

   来年こそは、冬のうちに梅の枝の剪定をして収穫しやすいように整え、実を無駄にしないようにしたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする