土曜日から一泊二日で、瀬戸内海に浮かぶ佐木島へ行きました。
土曜日朝8時半の新幹線に乗って、13時少し前に広島の少し手前の三原駅に到着。離島研究会の仲間たちと合流して、三原港まで10分ほど歩きました。佐木島までは、高速船で25分ほど、500円です。1日に30便ほどあります。
佐木島は、1950年代後半には、最大3,600名ほどの人口がありましたが、現在は900名あまりです。人口およそ10万人の三原市の一部です。
佐木島の港では、町内会長や地区長など地域の中心メンバーの方々とボラインティアガイドの方々など10数名の出迎えをいただき、さっそく海岸にそって2キロほどのウォークをしながら、島の様子をうかがいました。
おだやかな瀬戸内海に400メートルの砂浜もあり、自然を楽しむウォークです。すぐ向かいの小佐木島には、立派な瓦屋根が何十軒もつらなって見えていますが、いまは、8戸10人しか住んでいる人がいないと聞き、地方の現状をあらためて認識させられます。
佐木島も、かつて一面のミカン畑だった山も、雑木林になっています。15年近く前にイノシシが泳ぎ着いていらい、数百頭にふえたイノシシにミカン畑などを荒らされるのも悩みのたねです。
しかし、島の人たちはみんな元気です。太平山の登山道を整備したり、伝統のトライアスロンを盛り上げたり、観光客も次第にふえているそうです。タバコがだめになっても、わけぎやメロンの出荷が農家を支えています。もちろん、ミカンやいちじくの出荷もあります。
いろんな島をおとずれて、人口減少や経済環境の変化に苦しみながらも工夫をつみかさねて元気な島を見るたびに、八丈島の今後のヒントをさがしています。
驚いたのは、漁師が1人もいないのに、漁船のような釣り船が80隻もあるとうかがった時です。自分の船で魚を釣り、食べているそうです。
帰りの日曜日は、ちょうど三原市の浮島祭りの日でした。駅前でさまざまなイベントがありました。駅のすぐ横の天主台跡にも立ち寄りました。なんと、新幹線の駅が、本丸の真上を通過してしまっています。
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