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ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

金子みすず詩集

2011-05-08 20:50:51 | 読書/新聞/映画など
最新刊は、わたしが好きな「大漁」が冒頭におかれています。

相手の存在を尊重する、ひとりひとりがちがうという多様性を尊重する、うえから眺める視線に気が付かない人々をはっとさせる・・・・。

浜では、大漁で大騒ぎ。海の中では、たくさんの鰯のとむらいがある。

金子みすずは、1903年山口県に生まれました。20歳のとき、書店の店番をしながら童謡や詩をかきはじめます。5年ほどで90編の作品を投稿し、詩人の西条八十に「若き童謡詩人中の巨星」と称賛されました。1926年、与謝野晶子と2人だけ、女性としてはじめて童謡詩人会会員にみとめらています。

しかし、夫は、妻と母であることだけを望み、童謡を書くことや童謡の友人との文通を禁じました。

そして、金子みすずは筆を断ちました。

1930年、金子みすずは、夫との生活につかれはてて離婚。

金子みすずの願はただひとつ、娘を自分で育てたいということでした。願いもむなしく、夫が娘をつれにくる1930年3月10日、26歳のわかさでこの世を去りました。

「・・・・・
このみちのさきには、
なにかあろうよ。
みんなでみんなで行こうよ、
このみちをゆこうよ。」

青鞜の女性たちが生きた時代と少しかさなります。
やさしく、壮絶な生き方です。

「・・・・・
このみちのさきには、
なにかあろうよ。
みんなでみんなで行こうよ、
このみちをゆこうよ。」

『金子みすず』(あすなろ書房、2011年4月30日、1500円+税)発売から1週間ほどで、もう4刷です。


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