eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

IDを考える

2005-07-07 13:03:55 | eLearning
ID,「インストラクショナル・デザイン」について、考えつづけています。

*コンテンツ設計なのか、教育設計なのか。

コンテンツを売るというビジネスなら、当然、コンテンツ設計という考え方になるでしょう。しかし、たとえば社内で自社用にコースウエアを制作するのであれば、教育の実施過程をふくむ、教育設計という考え方になります。

教育設計であれば、コースウエア設計とともに、ラーニング・プロセス設計が必要です。

*インストラクションなのか、ラーニングなのか。

一昔前の、CAIとCALも思い出します。「コンピューター・エイデッド・インストラクション」は、「コンピュータ・エイデッド・ラーニング」の考え方へ席をゆずりわたしました。WBTは、eラーニングへ発展しました。トレーニングからラーニングへ、大きな思想的な転換がおこなわれたわけです。

「インストラクション」は、教室の集合教育をベースにした教える側の概念です。個別学習、自学自習を基本とし、ラーニングをベースにするeラーニングにそぐわない概念とも思われます。

岡本教授(教育システム情報学会会長)をはじめ、教育の専門家の方々がIDを正面から批判されていることからもいろいろ考えさせられます。

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3 コメント

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教育学術は一つ (君島浩)
2005-07-26 18:28:02
岸田さん。お久しぶりです。教育分野のノウハウはすべて教育学術の仲間です。実施ノウハウを設計ノウハウへ変形したり、設計ノウハウを実施ノウハウヘ戻したりします。流派の争いが多いのは、学術分野として成熟していないからだと思います。岡本先生の批判はそれとは別で、矮小なID論を述べている未熟な人を批判しているものと推測します。医療分野での教育論は成熟しています。
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教育学術は一つ (君島浩)
2005-07-26 18:55:10
補足です。例えば伝統的な授業設計も最近のIDも、学習実施経路を固定させるという考えは決して持っていません。私はラーニングとかアクティブなどと旧来のやり方を喧嘩させるのを好みません。選択・組合の仲間です。現実の教育者や教育技法教科書が未熟なのがご不満なのではないですか。それについては新参者だけでなく元々の教育専門家にも罪があると思いますけど。教育原理の教科書は古色蒼然としていますよ。
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一度また (岸田 徹)
2005-08-02 12:50:33
君島さん



お盆がすぎたころ、一度またおめにかかり、いろいろお教え願いたいと思います。



よろしくお願いいたします。
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