島津忠夫訳・注『新版 百人一首』(角川文庫、2008年7月15日 新版 第15版)
正月が近づいてきました。百人一首の季節です。
でも、最近は、どのくらいの人たちが百人一首のカルタ取りを楽しんでいるのでしょうか。わたしの親の世代では、かなり一般的だったのでしょう。父は、下の句の一文字がよまれただけで上の句の札をとることができるもの、二文字でとることができるものなどを全部暗記し、すぐに手がでていました。こどものわれわれは、全部読みあげ終わっても上の句がまったくわからないものがあったりします。
高校生のころ、うちの本棚にあった『小倉百人一首』をみつけて、ときどき眺めていましたが、ほとんど身につかなかった。
久しぶりに、文庫本を手に入れて、読みました。はじめてみる気がする歌もたくさんあります。かつて、日本の文化の基幹の部分に歌があったことを、少し感じ取ることができます。
和歌はいいですね。俳句も。古代の歌垣の伝統も、地方にはわずかに残っているようです。
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