eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

率先避難

2012-12-29 09:59:55 | 読書/新聞/映画など
率先避難。

津波や大きな災害がくるときに、自分は大丈夫というふうに考える本能があるという。まわりの人たちがのんきにしていればさらに安心する。

きょうのNHKテレビで、子どもたちが素直に危機を感じ取り、多くの生命を救ったという報道があった。子どもたちは、事前に危機の専門家の指導で避難の考え方や道順の訓練をうけていた。自分を守る子どもたちの判断もすばらしかった。

そのなかで、率先避難という言葉もでてきた。誰かが率先避難すると、次第についてくる人がふえて大きな流れになるそうだ。

国債や日本経済の破綻も同じ。ほとんどの人は、それに真剣にそなえようとはしていない。率先避難をしている人たちもいる。自分の判断で自分を守る。自己防衛だ。

グローバル人材

2012-12-06 08:06:40 | 読書/新聞/映画など
日本の翻訳文化。

知識人やビジネスリーダーが外国語を自由につかうことができないという不思議な国日本。

余りにも手厚い翻訳文化。つぎつぎに短時間の間に翻訳本がでてしまう。

翻訳文化は、受信文化であり発信文化ではない。

日本の翻訳文化は、江戸時代にいたるまで綿々と続いてきた漢文のレ点読みに根ざすのかもしれない。漢文を中国語として読まずに、日本語翻訳として読んでしまう。

日本がおいつく立場の時には、この翻訳文化はすごい威力をもっていた。きわめて層があつい知識層をうみだし、ビジネスリーダーの知識量を豊富にした。

しかし、新興国においあげられ、発信する立場になってグローバル人材が必要になったとき、重大な足かせとなっている。

発信するビジネスリーダーは、あるいは、今後のすべてのマネージメント層は、英語や中国語、韓国語などを高度に駆使しなければならないだろう。

人口減少社会、それは日本のことだ。もし、人類の一員と考えるなら、たった40年で人口が倍増する人口激増社会にいる。

インフラの老朽化!

2012-12-04 21:12:46 | 読書/新聞/映画など
これが、人口減少などとともに、今後の日本を苦しめる大きな問題です。

元気よく社会インフラをどんどん整備し、社会生活が充実していった時代が終わり、集中的に建設された社会インフラが、どんどん老朽化し、その維持もままならなくなる時期がせまっている。

道路もトンネルも、そして橋も。マンションなども。

老朽化する橋はきわめて危険であり、その多くを放棄せざるをえない。今回のトンネル事故は、きざしであり、警告だろう。

いっせいにおしよせる社会インフラの崩壊に、政策をもってそなえる必要があるだろう。また、それを口実にするコンクリート公共事業の復活をゆるしてもいけない。
(2012・12・3)

追記:昨日のクローズアップ現代で、さっそく今回のトンネル事故をとりあげていましたが、日本中のインフラの老朽化がはじまった警告であることはいっさいふれられていませんでした。分析不足です。
一方、今日の日経新聞朝刊は、さっそく道路や橋の老朽化をとりあげて分析しています。老朽化の修繕に年に8兆円も必要だという指摘や、15メートル以上の橋の217が通行止になり、重量制限の橋などたった4年で1.7倍になったという指摘もあります。大半の橋が寿命をむかえ、そのいくつが建て替え可能なのか。

国債の日銀引き受け

2012-11-20 21:57:52 | 読書/新聞/映画など
国債の日銀引き受け。

ついにそんな時代がやってきた。1960年代の前半、わたしが大学院で財政学を専攻していたころ、「建設国債」という名前の赤字国債の発行が議論され、はじまった。

財政の専門家は、かぎりない赤字国債の発行につながり、やがては、そのたがさえはずれて日銀引き受けという麻薬にいたるに違いないと警告していた。

それはもちろん、借金を際限なく拡大しながらインフレでチャラにしようという都合の良い目論見だが、資本主義経済はもっとおそろしい。

際限ないしっぺがえしをうける。日本経済は、再起不能なほどの奈落にすすむことになる。

国債破綻のなかでも、最悪のシナリオだ。

科学を信じるな

2012-10-25 06:24:02 | 読書/新聞/映画など
「科学を信じるな」子孫に伝える悲痛な石碑を桜島で見た。

石の鳥居の一番上だけが地上に出ている村だ。村は、噴火で埋まってしまった。
噴火の危険がせまって全員避難した村民に、気象庁は安全を宣言。戻ったところに大噴火。ほんのわずかの村民が海に飛び込み生き残った。

生き残った村民が残した石碑だ。科学ではなく、自分の判断で命を守れと。

もしかすると、原発事故にもあてはまるのかもしれない。科学は、当局なのだ。

イタリアの地震学者の安全宣言に禁固6年の判決にいろいろ考えさせられる。地震学者に責任を問うのはむずかしいと思うが、原発事故対応では責任を問いたくなる事例がたくさんある。

語り継ぐ

2012-10-20 10:59:13 | 読書/新聞/映画など
戊辰戦争で袈裟斬りの刀傷を負った人を風呂場でみかけたことがある。そんな話をむかし聞いた。

その人が、刀傷の人から経験を聞いてわたしに話してくれれば、ほぼ145年前の話の伝聞だ。私がその話を10歳の子どもに話せば、彼が90歳になったとき、225年前の話を2回の伝聞で知っていることになる。古事記の世界をふと思い出す。

そういえば、第二次世界大戦の戦争経験は、どのように人々の中に伝聞としてのこされているのだろうか。

渡嘉敷島であった老人の話を思い出した。山頂から少し降りた山陰に案内してくれたその老人は、ここであった集団自決のほんのわずかの生き残りの1人だという。かれは、まだ5,6歳の子どもだった。いまも、木々の下にたたずむ霊がみえると話してくれた。島の人たちは、戦後、かれ以外のだれもここには来ていない。あまりにつらくて来れないということだった。その大きな岩陰でだれが自決し、ここでは、だれが亡くなったのだとたんたんと話してくれた。かれには、つぎつぎに亡くなっていった人々がいまも見える。生き残った生まれたばかりの赤ちゃんが、いまの教育長だと教えてくれた。話を聞いたのは、10年ほど前だ。

西表島の海岸で声をかけてくれた老人の戦争体験もすさまじかった。少年兵として南方の島に送られ、輸送船は撃沈され、激戦で戦友の大半をうしなった。かれは、残してある軍靴を見せてくれた。

生活をどう守るか

2012-09-28 08:30:11 | 読書/新聞/映画など
民間企業に勤める人に2011年1年間に支給された平均給与は409万円で、前年を3万円(0.7%)下回った。

平均給与が減る一方、源泉徴収された所得税の総額は7兆5529億円で前年比4.2%増えた。

給与所得者は4566万人。300万円以下の人は1865万人で全体の4割。一方、1000万円以上の人は178万人。
以上、日経新聞から。

給与が減り、税金が増えてダブルパンチ。300万円以下と1000万円以上の人が増えて、格差拡大。
年間平均給与は、1997年のピークから約50万円も減少している。おそろしく生活が圧迫されている。

この傾向は、さらに続く。

景気回復「半年ほど後ずれ」

2012-09-19 22:20:30 | 読書/新聞/映画など
きょうの経済ニュース。

「日銀総裁、景気回復「半年ほど後ずれ」」(日経新聞)日銀総裁は、表現がうまい。そう、景気は回復が必要な局面にすでに入っている。

「全国の住宅地が2.5%、商業地が3.1%それぞれ下落した。」住宅地は、20年連続の地価下落。トレンドは、20年前に始まっている。

知りたくない

2012-08-19 14:31:08 | 読書/新聞/映画など
迫る危機「知りたくない」16%。

「明るさ失うから」ーーーーー 昨日の朝日新聞電子版の記事。

危機が迫りきている時代の象徴です。危機が危機をより深刻にしていく。

「明るさを失うから」!! 知りたくない理由も象徴的ですね。本能的に危機が迫っているのは感じている。だから、知りたくない。それまでは、明るくしていたい。

江戸末期の「ええじゃないか」の騒乱をふと思い出します。

目立つ正規従業員の減少

2012-08-17 21:41:44 | 読書/新聞/映画など
8月14日発表の政府統計によれば、正規従業員は3,370万人と,前年同期に比べ46万人の減少。

非正規の職員・従業員は1,755万人で1万人の減少。

働く人の34%、文字通り3人に1人が非正規であり、正規従業員の減少が目立っています。

景気は、急減速している。4四半期続いたGDPの成長も、4-6月期には減速が目立ち、7-9月期にはマイナス成長もほぼ確実になっている。連続2四半期のマイナス成長はリセッションとよばれるが、リセッションは、意外にはやいかもしれない。

個人消費のおちこみがはげしい。