いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

迷走するバイデン、米国。 astray Biden

2023-12-26 20:42:31 | 日記
 (1)米国、バイデン大統領が迷走している。露によるウクライナ軍事侵攻は1年以上経過して、米議会では共和党議員を中心に米国政府のウクライナ軍事支援の追加予算に反対の声が多く成立が進まずに、米国民の中でもウクライナ軍事支援に懐疑的な声が多くなっていると伝えられている。

 (2)ウクライナ戦争では西側諸国では長引く戦争に「支援疲れ」もみられて、ウクライナ軍の反攻も当初の思ったほどの成果はみられずにプーチン大統領に余裕(記者会見)もみられる。バイデン大統領としてはウクライナ戦争に直接介入すれば第3次世界戦争になると危惧してウクライナ軍事支援に踏み切ったが、戦況を狙い通りに切り開くことはできていない。

 (3)バイデン大統領としては誤算続きといえる。続いて起きたイスラエルとハマスの戦闘ではバイデン大統領がイスラエルの自衛権を認め、国連安保理では停戦に反対しているが、イスラエル軍のガザ侵攻では病院、学校など社会インフラ攻撃で民間人の被害も多数出てバイデン大統領も期限を切ってイスラエルに人道的配慮を求めたが、イスラエルはガザ地区北部制圧から避難民が多く移動した南部に戦線を拡大して、休戦、人質解放交渉も進まずに、国連安保理では人道支援促進が決議されたが米国は棄権し停戦には反対した。

 (4)3宗教が聖地とするエルサレムを巡るイスラエルとパレスチナ(ハマス)の戦争は、X’マスを迎えても戦争が休戦されることもなく続き、年を越す。バイデン大統領はイスラエルの自衛権は認めてガザ侵攻を正当化する一方で国際世論も配慮して、イスラエルの病院、学校など社会インフラ攻撃には注文をつけて市民、民間人の被害拡大には期限をつけて人道的配慮を求め、国連安保理では停戦には反対してイスラエル擁護にまわり「迷走」(astray)が続く。

 (5)米国はバイデン大統領になってから中東、アフガンからの撤退が続き、イスラエルでは独自に中東諸国との和解、協力関係を進めて、米国の中東での影響力低下がイスラエルとハマスの戦闘ではイスラエル擁護の姿勢を示して戦闘解決に向けて決定的な影響力を示せていない。
 ガザ地区戦闘での人道的配慮をみせながら、国連安保理では停戦に反対するというむずかしい迷走がとまらない。

 (6)むしろ一時休戦、延長での人質解放を求め支持し実行を進めたイスラエル国民の声、意思がネタニヤフ首相の判断に強い影響力を与えた(以前、ネタニヤフ首相は国民支持の低下で政権を降りた)。しかし根底には今回の衝突で人質を大量に捕られたハマス壊滅を目指すネタニヤフ首相を支持するもので、戦闘終結は見えない。

 (7)救いはイスラエルとハマスの戦闘がイランなど周辺国、イスラム諸国を巻き込んだ本格的な中東戦争に発展していないことで、早期停戦の条件提示が求められる。

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