(1)バイデン大統領が８１才と聞いて背景の違いはあるが、P.マッカートニーさんと同じ年令だとはちょっと違和感はある。P.マッカートニーさんは今年亡きジョン・レノンさんが７０年代に残したデモテープから最新AI技術を使ってジョンの声とピアノの音を切り離して、以前一度レコード化しようとして断念し今は亡きJ.ハリスンさんが弾いた同曲のギターフレーズにポールとR.スターさんが参加して完全「レコード」化した「now and then」を完成、発表し、ポールは８１才にして豪、メキシコなど世界ツアーの予定も発表されるなど（来年あたりに日本公演もあるのか）精力的な音楽活動が伝えられている。
(2)バイデン大統領も超多忙といわれる米国大統領として政治活動は続けているが、最近の記者会見では人名を間違えたり、突如無言が続いたりと年令の衰えを不安視する報道が伝えられる。しかし、来年に控えた米大統領選には共和党トランプ前大統領に対抗して立候補の意向をしており、民主党内では他の候補者を押えてリードしている報道だ。
(3)最近の報道では、バイデン大統領はこれまた共和党内でダントツで大統領候補者として有利な状況にあるトランプ前大統領を米国大統領にしないために立候補すると述べている。
世界から注目される米国大統領としてアレ、コレ書かれる立場にあるバイデン大統領としては史上最高令の米国大統領として問題はあるが、それなりに元気とはいえる。
(4)しかし米国民からは、８１才の高令で大統領再選を目指すバイデン大統領の「不支持率」は６０％とも７０％ともいわれて不人気といわれる。
最近の米国大統領では、民主党オバマ元大統領はオスロでの「核のない世界」宣言（現実は露との核競争時代に逆戻りした）でノーベル平和賞を授賞し、自分のことは自分が責任を持つ個人主義の強い米国社会で貧困層支援として日本の皆保険制度に相当する保険制度改革を苦難の末にやり遂げて８年間の大統領職で実績をあげた。
(5)トランプ前大統領は国際的に悪名高く不人気の米国第一、保護主義を打ち出して、NATOからの撤退、気候変動会議からの離脱、イスラエルへの異例の肩入れになんといっても米中経済戦争激化でこれまでの世界秩序、規律、基準を崩壊させてきた。
(6)バイデン大統領はというと、大統領就任４年間でこれといった実績（accomplishments）はまだ聞かれない。テロ組織侵攻のアフガンからの帰国者を残したまま米軍を急ぎ米国に撤退させた判断は国際、国内的な批判を招き、露のウクライナ軍事侵攻では米国が参戦すれば第３次世界大戦を招くとしてウクライ後方支援に回り、戦争は長期化して米国議会、国民からはウクライナ支援予算の反対の声も高く、現在のイスラエルとハマス戦闘を防ぐこともできずに戦闘拡大、民間人の犠牲も増えている。
(7)まだこれといった実績のない米国史上最高令の大統領として国民の支持も低く、せめて最後は実績づくりのためもあっての大統領再選を目指すのか。とても、８１才で輝き続けているP.
マッカートニーさんとは同じとは思えないが。
