(1)岸田内閣支持率が16%、自民党支持率17%、立憲14%、維新13%、以下ヒト桁でこれが日本の今の政治の現状で、急に冷えだした年末同様に今の政治はこんなもんだと思いつつも寒気がする。国民から日本の政治への不信感、失望感、失格らく印を意味する評価だ。
(2)これで野党が結束すれば低レベルといっても現実だから自民党にとって代われる政権を奪還できる状況が生まれたともいえるが、欧州ではかなり前から少数政党の多数派工作の連立政権政治が起きているのでそういう政治の流れが日本にもやってきたのかともいえるが、日本では09年民主党政権の保守から革新までの幅広い政権失敗が尾を引く。
(3)自民党に代われる政権を担える政党として立憲、維新が1、2位をどちらかで、そこに3位がまた自民党が出てくる調査結果では日本の政治の手詰まり感が見えて、あきらかに現在自民党が衆院絶対多数の3分の2以上を占めている時とは政治状況、国民の政治を見る目、意識が変わってきていることを示している。
(4)現状自民党支持率17%で衆院3分の2以上を自民党が占めているというのもおかしな話で、立憲泉代表は来年通常国会で解散総選挙を求めて強気の姿勢を表明している。
岸田首相が物価高対策で数十兆円規模の補正予算を組んでも国民からは選挙目当てとみられて支持を得られずに、防衛費増額の増税の批判に一転しての減税も理解を得られずに、岸田首相が内閣改造し、何を打ち出そうが国民からはまったく支持を得られずに見放されている厳しい国民の政治を見る目は変わってきている。
(5)国民の目を公然と無視し続けた疑惑と不信の安倍元首相の戦後最長の長期政権が終わって、亜流の菅前政権のコロナ対策での手遅れ対策の不満のあとの岸田首相、政権の誕生で政治が変わるとの期待も国民にはあったと思うが、岸田首相も国民よりは自民党保守政治、それを強く意識、実現する安倍元首相の方ばかり向いて国民からはあきれかえられて、岸田首相が低支持率の中でいまさら国民のために何をやろうとしても支持されずに批判される始末で、そこに自民党5派閥のパーティ券不記載、裏金疑惑で国民のガマン、怒りも頂点に達したというのが冒頭の政治状況といえる。
(6)自民党の自責失点、墓穴ちょう落の中でも野党に国民の期待がそれほど向かわないのも日本の政治の行き詰まり、手詰まり感、不信感、失望感を示すもので、国民から見放された日本の政治は立ち直るのは時間を要してむずかしい。
岸田首相と国民の不思議でおかしな背中合わせ(back to back)の不幸な関係が続く。