いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ワンダーランド。 wonder land

2024-08-14 20:31:58 | 日記
 (1)英国はEU、特にEUを主導したメルケル前独首相がアフリカからの移民、難民受け入れに寛容だったことに反対して、数年の交渉をかけてEU離脱を決めたが、その英国が難民受け入れに反対する極右主義者とこれを支持する市民デモで暴動騒ぎが起きている。

 (2)何のためのEU離脱だったのかわからない英国社会の混乱であり、EUとの経済対立が続いて国民の間にも今になってEU離脱が正しかったのかの問題意識も指摘されている。それだけではないが、EU離脱を推進した保守党は総選挙で敗北して労働党への政権交代が実現した。

 (3)難民受け入れに寛容な仏でもパリ五輪開催で不法移民の排除が進んで、マクロン大統領与党は総選挙で敗北して第3党になりパリ五輪が終わり今後の政権運営が混乱することが考えられる。ヨーロッパ中心に極右政治勢力が台頭して仏総選挙でも初の極右政治勢力の政権誕生かと注目されたが、最後の最後で国民の選択はそこまでは伸びなかった。

 (4)極右政治勢力もその過激思想性から変化して政策多様性を打ち出して国民への浸透をはかっており、大企業、富裕層優遇政策が国民から批判、不人気の多いマクロン政権にとって代われる日がくるかもしれない。
 露プーチン大統領からすれば英、仏の政治不安定、極右勢力の台頭はEU加盟を進めるウクライナをネオナチズムと批判、攻撃する材料ともなりそうで、ウクライナ戦争の終結も見通せない状況だ。

 (5)昨年夏にウクライナの反転攻勢が開始するという憶測も伝えられたが、米国議会、社会のウクライナ過剰(予算)支援への反対もあってウクライナ軍の兵器、銃弾不足が伝えられて露軍の進攻が目立ち、しかしここにきてウクライナ軍の露領域への攻撃進攻が伝えられている。
 ウクライナ戦争もおかしな、不思議な戦争だ。露軍がウクライナ領域に一方的に軍事侵攻して一部占領して、これに時たまウクライナ軍が露領域に越境攻撃をすればあってはならないと露が反発して、米、EUも支援した兵器を使ってウクライナが露領域を攻撃することには否定的な思惑があり、戦火を拡大させない意図もみられる。

 (6)それならさっさと休戦、停戦交渉に向けて米、EUが動く必要があっていいおかしな戦争だ。ウクライナ軍が露領内に進攻してわずかの地域を占拠する事態を受けて、ロシア人20万人が避難する事態を受けてプーチン大統領がどう出るのか新たな展開に油断できない事態だ。
 米、EUにはウクライナ軍事支援だけでない、戦争拡大を防ぐ効果的な対策、国際経済への悪化、改善を考えた対策が必要だ。
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