いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

年末の気分。 a mood of the year-end

2023-12-18 20:21:33 | 日記
 (1)年末ポカポカ陽気が続いて、とても年の瀬を迎えている気分ではないと思っていたら、急に冷え込んで相応の年末気分に戻された。新年を迎える気分になれば来年はいい年になるようにと思うものだが、今年は違う。
 自民党パーティ券収入キックバッグ(裏金)問題で安倍派の「5人衆」に疑惑が浮上して、全員政府(内閣)、党の要職から更迭(辞任)されて臨時国会終了に伴いいよいよ東京地検特捜部が安倍派関係議員から任意で事情聴取することになり、長年続いていたとみられる大疑惑事件解明が始まる。

 (2)岸田首相もようやく岸田派を離脱して無派閥となったが、岸田派でもパーティ券キックバッグの疑惑が伝えられて、この問題に集中して取り組むために来年当初に予定していた外遊を取りやめるとして外交、政治日程に影響が出ている。
 岸田首相は防衛費増額など財源とする増税と来年6月実施の定額減税、一部給付対応を抱えて、来年の通常国会は税と政治改革が焦点となり反転して国民の支持が回復気味の野党の追及が待ち構える。

 (3)岸田首相は当時菅首相が支持率の低迷により党総裁再選不出馬を表明した時に、菅首相を支えた党実力者の二階幹事長の多選を批判して多選禁止の政治改革を訴えて、党総裁選立候補をいち早く表明して流れをつくり党第2派閥麻生派と第3派閥茂木派の協力支持のもとに党総裁に選ばれて、国会で首相に選ばれて岸田政権誕生となった。

 (4)戦後最長の政権を維持した安倍元首相の政権、政治運営、手法に疑惑、不信が残る中で、岸田首相は二階幹事長の多選を批判して禁止し、政治改革を訴えて期待の高まりはあった。
 政策理念として成長と分配の好循環を打ち出して、これまでの大企業、富裕層優遇政策の安倍元首相とは違う中間所得層を厚くする政治運営、路線に期待を持たれたが、徐々に安倍元首相の成長論に軸足を移して独自の政策は見えなくなっていく。

 (5)その後は防衛費増額、少子化対策拡充の主要政策では財源は増税でまかなうとしながら具体化はせずに先送りして、安倍元首相死去による国葬、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有では国会にはかることなく岸田首相の独断専行で進め、持論の成長と分配の好循環は政権2年過ぎても具体策は賃上げ頼りで見えてこない。

 (6)その間、閣僚、党役員、子息秘書官の不祥事が続いて更迭に追い込まれて任命責任が問われて岸田内閣支持率は低落を続けて、パーティ券問題を受けて支持率はついに10%台に落ちた。

 (7)岸田首相は政治改革がうまく動かずに国民から評価されずに政権運営、路線が大きく揺らいでいる時に、首相は3年(1期)もやれば十分で開き直っているとも評されて、自らその道を突き進んでいるようだ。
 来年にいい夢を見たいものだが、このままでは持たない。

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