いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

核兵器のない世界、静かな夏。 a world without nuclear weapons , silent Summer

2023-07-29 20:32:33 | 日記
 (1)今年の7月は観測史上最高の暑さを記録するといわれる。猛暑続きの影響か、今年の夏はセミの鳴き声がそうは騒がしくもない。朝方少し聞こえて日中はほとんど鳴き声を聞くことがない。静かな暑い夏だ。
 今年も8月に入れば広島、長崎の原爆の日を迎える。今年は5月のG7広島サミットでG7首脳一同が揃って原爆資料館を訪れて、慰霊碑に献花をした。

 (2)加のトリュドー首相は帰国に当たって再び広島原爆資料館を訪れたといわれて、関心の高さをみせた。これから核保有国での核兵器禁止に関する行動が出てくるのか、今のところは特に変わった動きはみられない。
 G7広島サミットの意味、意義はG7首脳が広島を訪れたというだけでなく、さらに唯一の戦争被爆国の日本として核兵器のない世界の実現に向けて行動を加速させることだが、昨日閣議了承された23年防衛白書には核兵器のない世界に向けた提言はなく、国家防衛戦略、反撃能力(敵基地攻撃能力)と専守防衛論から防衛費増額による防衛力整備計画が前面に出て、今年のG7広島サミットの効果は見られないものだった。

 (3)ウクライナ戦争では米国が殺傷能力の高いクラスター弾のウクライナ供与が話題になり、G7国でも英、加首脳から供与反対の意向も出て問題となっているが、日本のメディア世論調査では武器輸出三原則を巡って殺傷能力のある武器の輸出に反対が48%、賛成32%と反対が多数を占めてはいるが過半数には届いていない。

 (4)政府は台湾有事を想定して南西諸島に自衛隊駐屯地を増設してミサイル配備をして、防衛費も5年間で43兆円増額を決めているが、国民からは国防、防衛力強化には理解の高さもみられる時代だ。
 世界的な保守化傾向の中で政府の防衛力強化方針は国民の支持を受けていることが今年の防衛白書にもあらわれている印象だ。

 (5)G7広島サミットの意味、意義を思い起こして、政府、国民は核兵器のない世界、平和な世界実現に向けて日本のできる努力、行動、協力をしなければG7広島サミットの効果、役割が見失われてしまう。
 プーチン大統領はウクライナ戦争での核兵器使用に言及して対決を強めており、北朝鮮では朝鮮戦争休戦協定締結で中露高官を招いて軍事パレードで結束を示している。

 (6)世界は不安定で理不尽(unreasonableness)な思想、信条が台頭しており、脅威は増している。さ、どうするか。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする