いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

荒唐無稽の話。 an absurd opinion

2023-07-05 20:26:42 | 日記
 (1)立憲民主党が野党第2党の日本維新の会との国会共闘、連携を働きかけながら拒否されて、血迷ったか立憲泉代表が打ち出したのが維新、共産と選挙協力をせずに独自候補だけで次期衆院選で150議席以上の獲得を目指して実現できなければ代表を辞任するという異次元のものだった。

 (2)現在衆院96人(参院38人)で野党第1党にはあるが、国民支持率は10%程度でこれでいきなり単独で150議席以上を目指すというのもどんな奥の手があるのか、政治に奥の手などあってはならない荒唐無稽の話(an absurd opinion)で立憲代表としてまるで捨て鉢な話にしか聞こえない。

 (3)政治には高い理念、理想、思想、信条は必要だが、手の届かないような高みを国民に見せても失望を買うだけだ。乱心したわけでもないのだろうが、立憲執行部としても真意を確かめて党としての見解を出すべきだろう。
 これに対抗するように日本維新の会の馬場代表は次回選挙で野党第1党を目指して、その次か次の衆院選で政権交代を目指すという主張の方がまだ現実味があり、しかしこれも自民党との支持率の開きをみれば自民党に余程の失点(その可能性がないわけではない)がなければ無理な話で、弱小野党の今は手の届かない絵に描いた餅合戦で国民からは話題、関心にもならない低次元の話でしかない。

 (4)そこに割って入ってきたのが、前回小選挙区で落選し比例代表で復活当選したもう政治的影響力はないとみられていた立憲の小沢一郎議員(81)だった。バイデン大統領と同じ高令ですっかり表舞台から消えていた小沢さんが泉代表の独自候補で150議席以上獲得する方針に対して、各党がそれぞれに独自候補を立てていては自民党に勝つことが出来ないとして野党候補一本化を主張して泉代表に反旗をひるがえしている。

 (5)小沢一郎さんといえば09年民主党政権誕生の立役者だったが、保守から革新まで理念、政策の違いを乗り越えて政権交代のために結集をみせて自民党の長期政権から本格的政権交代を実現したが、その後の民主党政権は打ち出す政策の財源保障もなく、保守、革新系の党内抗争にあけくれて「決めれない政治」で国民の反感、失望を買い3年半で自壊した経緯を思い出す。

 (6)今回の小沢一郎議員が目指す野党候補一本化も当時と似たような理念であり、国民には現在も当時の反感、不信が大きいトラウマになって野党弱小につながっており夢よもう一度の党利党略の過去形政治でしかない。
 

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