いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

AIと人間の未知数。 an unknown quantity of AI and Person

2023-07-20 20:25:06 | 日記
 (1)AIの功罪については各方面で指摘、応用について規制も強化されている。AIを使った存在もしない偽画像、偽情報が本物のように出回ったり、個人情報、知的財産が侵害されたり、一方で将棋、囲碁ではAI研究は欠かせない必要ツールとなっている。
 
 (2)各国、組織で個人情報保護、侵害でAI規制が強化される中で、国連安保理でもAI兵器禁止のための国際ルール、枠組み作りの必要性が指摘されて、監視する国連機関をつくる構想(報道)に言及した。

 (3)その前に南シナ、東シナ海で独自の論理で他国を威圧して領土拡大を目指す中国やウクライナ軍事侵攻を強行した露、事実にもとづかない大量破壊兵器を製造しているとしてイラク侵攻した米が安保理の拒否権を有している国であることの国際的な不条理、不適格性を議論、解消することの方が大事だ。
   AI兵器を禁止する国際ルール、枠組みを作っても遵守されなければ意味もなく、現在の国連に遵守させる力もないことが問題だ。

 (4)AIはどこまで進化するかと問えば、人間の様々な知識、知見、能力、経験、記憶の領域を超えるものではなく、それらのとても複雑な高度な組み合わせ、つながり、組み立ての中での創造性であり、人間を超える存在にはなりえない。

 (5)独の哲学者マルクス・ガブリエル氏がデジタル化の底流にある数学的思考には限界があるとして、やはりAIが人間の知能を超える可能性には否定的な見方(報道インタビュー)をしている。そして「テクノロジーが人間らしくなることではなく、テクノロジーを使うことで人間が人間らしさを失うこと」(同)が懸念すべきことだと指摘している。

 (6)科学は先端的研究が進んで未知の分野を切り開いてきたが、「人間」はどうだろう。「人間」の構造的未知の分野はまだまだ多く残り、人間の限界、一方で可能性についてどれだけ解明されてきたのか。
 先端的科学分野での革新的な研究は人間研究者が関わって成し遂げられてきたものだが、AIが高度で先端的な研究に関わる時代が来るのか、関わることによって今まで追究されてこなかった、できなかった先端的研究でAI分野が出てくるのか、時間の問題のようでもあり、まだわからない。

 (7)しかし、人間が人間の存在、構造的未知の分野が多く残されている時に、だからAIに頼るのはひとつの方法論(methodology)であるが、残された人間の未知、可能性の開発にかける、挑むのも確かな方法論だ。
 AIの個人情報、知的財産保護が指摘されていることが、AIが人間の可能性、すべての領域を超えるということは今のところあり得ない話であり、そういう意味でのAIと人間の未知数(an unknown quantity of AI and Person)関係だ。

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