いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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露へのG7の圧力。 the press of G7 against russia

2023-07-13 20:50:45 | 日記
 (1)最近聞かれなくなったのが、ウクライナ戦争の停戦協議に岸田首相の解散総選挙の言及だ。NATO首脳会議に岸田首相が出席して「G7」としてウクライナへの兵器供与に軍事訓練などの支援を強化する共同宣言を発表した。
 ウクライナ側の露軍に対する本格的な反抗開始が伝えられる中で、ウクライナ側の戦果が思ったほどでないことにNATOとしても誤算があるとみられて、G7としてもウクライナ軍事支援に本腰を入れる共同宣言だ。

 (2)これで戦争が集結に向かうのか、停戦に結びつけられるか。ゼレンスキー大統領からは露軍が全面撤退しない限り停戦協議はないと表明しているので、露ではワグネルの反乱が伝えられて露国内の動揺もみられたが今のところウクライナ、露双方の「誤算」の中での双方弱みをみせられない戦力、体制建て直しの必要性に迫られて、停戦に向けた動きは遠のいた感じだ。

 (3)プーチン大統領に停戦に向けた言及がない中でNATOとしてもウクライナ軍事支援をさらに強化して戦力均衡状況を覆して停戦へのイニシアティブをとりたいところで、今回のNATO首脳会議はG7としても露プーチン大統領へ圧力をかける戦略でもある。
 プーチン大統領がこれに対してどう出るのか注目されるが、NATOとしてもウクライナ軍事支援強化だけではウクライナ戦争の終結に向けた戦略にはならないので停戦協議の落としどころを見定めての支援強化が必要で、NATOに加えてG7として安全保障の国際的枠組み拡大の中で停戦に向けて解決策を模索するものであれば期待したい。

 (4)中国の出方が注目されるところであり、G7の台頭で逆に中国の露への連携を強める効果となるのか見極めが必要だ。米国もブリンケン国務長官、イエレン財務長官などの主要閣僚の訪中が続いて米中対話を通じて米中首脳会談に向けての地ならしもみられるが、今後の米中首脳会談の実現、あるとすれば会談の中身に関心、注目が集まる。

 (5)さらに露国内でのワグネルの反抗で今後どう副作用がみられるのか、出てくるのかプーチン大統領からもあまり強気の発言が聞かれなくなり国内体制の立て直しに迫られているものとみられるが、それを見越してのNATO首脳会議、G7の露への圧力関与だ。

 (6)露によるウクライナ軍事侵攻も不思議な戦争、展開をみせており、米国、NATOが直接関与することなくウクライナ支援に回り、露は首都キーウ攻撃を始めて不可解に陥落を取りやめて南部に攻撃標的を変えて、攻撃目標が民間施設、市民に向えば国際批判が高まり(戦争そのものに問題)、国家間の戦争でありながらプーチン大統領に国際刑事裁判所から逮捕状が出て、露国内では民間軍事会社ワグネルの反乱が起きるというあってはならないが不思議な戦争だ。
 

 

 

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