いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

警戒すべきシーズンが予知。 precaution season foretell it

2014-10-03 19:43:59 | 日記
 (1)新聞紙面は47人の登山者が犠牲となった戦後最悪の御嶽山火山噴火(volcanic eruption)災害の報道一色だ。大見出しで犠牲者の人となり、家族との絆、社会活動の紹介で埋めつくされ、また必死の救援活動を続ける救助隊の活動状況であふれている。

 戦後最悪の火山噴火災害が進行中でその他にも犠牲者が多数いる(報道)ということで、その実態すらも把握、予測もつかない未知の災害とあっては当然のビッグニュースだから報道が犠牲者、救助活動に傾くのは致し方もないところだ。

 (2)いち早くかどうかはわからないが、専門家が記者会見して火山噴火を予知する(foretell)ことなどむずかしい趣旨の発言をして、戦後最悪の犠牲者を出した火山噴火の観測体制の限界を示してみせた。

 現在の取り組みではそれもまたそうなんだろうが、御嶽山は火山性微動が続き一時は多くなりその後小さくなったことが気象庁の観測データでわかっている。気象庁の会見ではこの推移から危険警戒を感知するほどのものではないと判断して、警戒レベルを最低(平常)の「1」として特別に警戒情報を発信しなかった。

 (3)御嶽山は91年に有史以来初の水蒸気噴火をくり返して、97年にも小規模な水蒸気噴火を観測(報道)している。火山活動が活発化している火山であることは観測データ上も見受けられる。

 今回の気象庁の警戒レベル判断はのちに書く社会、環境条件のもとではやむを得ないものだったのか、専門家に会見で先手を打たれたからといって見捨ておくことはできない。
 災害国日本はまた火山国である。狭い国土に110の火山が全国に存在して、そのうち47火山は今後100年程度の中、長期的な噴火の可能性がある(報道)といわれている。

 (4)気象庁による観測体制は敷かれているものの、いつまた火山噴火がどこかで起きるかわからないというのが現在の火山噴火観測能力であることを専門家は認めているのが現状だ。

 新聞メディアは今回の御嶽山火山噴火の観測体制、火山性微動の記録分析、結果として戦後最悪の犠牲者を出した判断について検証し、明日起きるかもしれない火山噴火危険予防、安全に備える情報発信の必要がある。
 現在のところそういう新聞紙面、メディア報道にはお目にかかっていない。

 (5)地球の中のことについてあまりにも知らなさすぎると書いたが、専門家が火山噴火予知はむずかしいと言うだけで「ああ、そうですか」と新聞メディアがなびいていてどうするのか。

 結果論とはいえ、御嶽山は火山性微動が続いて一時は多くなり、しかも実際噴火したのは紅葉シーズンのしかも土曜日の昼前の山頂に多くの日帰り登山の登山者がいた一瞬だった。(precaution season foretell it)
 こういう絶妙の環境条件が重なるシーズンでの火山観測データの扱いに細心の当然の配慮が専門的立場の中に必要ではなかったのか、検証が求められる。明日をも知れぬ火山活動だ。

 (6)結果論でもそういう検証、指摘、報道が新聞メディアには求められてこそ、国民への安全行動思考に結びつくものだ。新聞メディアの批評力の低下だ。

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