いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

無秩序な太陽光発電。 disorderly sunlight power electric generation

2014-10-16 20:12:31 | 日記
 (1)将来のエネルギー政策のベストミックスを10年先に先送りして、原発再稼働は原規委に丸投げして世界一安全な基準だとかで審査して責任の所在もあいまいなままに原発再稼働を推進するという、安倍政権のメチャクチャなエネルギー政策の余波がそのあおりで宙に浮いた形の再生可能エネルギーの太陽光発電(sunlight power electric generation)に変なしわ寄せがきている。

 福島第一原発事故の収束もままならず増え続ける汚染水貯水対策、漏れ対応の技術的不備が指摘されて、国民の過半数が原発再稼働に慎重で反対する中で、政府は国民に責任あるエネルギー政策を打ち出せないでいる。

 (2)電力自由化による現在の電力地域寡占体制を見直して電力の流用性、流動性をはかる方針は示されているが、その「電力」を何によってまかなうのかが問題だ。
 今年の夏は比較的酷暑は避けられて電力需給も安定して、原発再稼働抜きでも使用規制もなく乗り切った。

 国民の意識の中にも節電(economy in power consumption)志向、効果、協力の高さは定着(世論調査)しており、経済界の原発依存による経済活動優先にばかり目を向ける安倍政権ではあるが、原発に依存しない将来のエネルギー政策を提示して国民的合意、理解をはかるチャンスではある。

 (3)その代替エネルギー源となる再生可能エネルギー制度であるが、宙に浮いた形のエネルギー政策の中で無計画性が表面化して社会問題を引き起こしている。
 環境の時代に適応する将来のエネルギーとして再生可能エネルギーを推進する制度は、再生可能エネルギー電力を電力大手に買い取りを義務付けて、買い取り価格を全国のすべての一般家庭の消費電気料金に上乗せして負担するというものだ。

 当初は再生可能エネルギーの普及目的で利用しない全国の一般家庭が電力会社の買い取り価格を均等に負担させられるという、あてつけがましい無理強い政策であった。
 一般家庭の電力の節約、効率、効能、ガマンを理解しない、利用もしない再生可能エネルギーの均等負担増で、消費負担原理に逆行するものでおかしな制度だった。

 (4)普及ばかりに目がいって再生可能エネルギーの太陽光発電は電力大手の高い買い取り価格が注目されて再生エネ事業者を各段に増やして、電力会社で引き受ける許容量を大きく上回り(報道)飽和状態となって、再生可能エネルギーのほとんどを太陽光発電が占めるまでになってインバランス(imbalance)が設備(送電網)が追い付かずに電力安定を脅(おびや)かすまでに無秩序な状態(disorderly situation)に放置されていた。

 (5)政府のエネルギー政策の立ち遅れ、無計画性による無秩序、放置が招いたものだ。電力5社は太陽光発電受け入れの許容量超過に設備が追い付かないと突如として再生可能エネルギーの受け入れを停止して、これに増え続けた再生エネ事業者は「まるで闇討ち」(報道)とばかりに困惑して混乱が続いている。

 とても政府の政策上のものとはいえないデタラメで無責任、理解不能の再生可能エネルギー制度だ。

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