いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

次世代ロボットの実用化。 utility of next generation robot

2014-01-03 19:28:55 | 日記
 (1)日本は先端的科学技術の研究力、開発力で優れた能力が高く国際的評価を受けている。2012年には若くして山中伸弥さんがiPS細胞作製でノーベル生理学、医学賞を授賞した。ここ10数年単位では米国に次いでノーベル賞授賞者を輩出して、その研究は未来の生命医学・工学、難病克服、宇宙のなりたち解明、宇宙開発、新技術開発に寄与することが期待されている。

 その日本の先端的科学技術力は、米国防総省主催の次世代ロボットの技術力を競う昨年末の大会で日本人研究者らのベンチャー企業が優勝(報道)した。

 (2)日本政府は、次世代ロボットの実用化(utility of next generation robot)の促進に向けて開発企業に助成、支援する制度を導入(報道)して後押しをする方針を固めた。

 すでに火災現場での消火活動、捜索活動へのロボット活用化は試行されており、震災でのガレキ倒壊現場での調査、捜索活動のロボット活用化の研究開発の話も聞く。本ブログでも災害対応ロボット、生活支援ロボットの必要性は述べてきた。

 (3)この分野でのロボット化の研究開発、実用化は、安全性、正確性、機能性、情報性の高さからも必然なものであったから、日本の高い研究開発技術力からすればむしろ取り組みが遅きに失した感はある。

 先端的科学技術力の高い日本にとっては、早くから実用ロボットの研究開発が求められて、高い社会資本力として実用化され社会貢献、世界貢献されているべきであった。
 ようやく政府も防災、減災、インフラ整備への高い機能性をいかして世界的貢献を視野に次世代ロボットへの助成、支援に乗り出す。

 (4)今、ロボット工学、機能が注目されているのは米軍による戦争、紛争地帯での無人戦闘機による軍事攻撃力で、米国内機関からはるか遠くの国際テロ組織の指導者に対するピンポイント攻撃もあれば、米国内のディスプレイの目視の利かない現地民間人も悲劇に巻き込まれるケースも増えて批判を浴びている。

 米国、米軍の戦争地域での人的被害も減る効果があり、米国内では無人戦闘機による軍事攻撃への支持も高いといわれる。日本への原爆投下が戦争の終結を早めたと、今でも国民の過半数が支持する米国の身勝手な論理だ。

 (5)無人戦闘機はロボット化の目的、使途、使命、効果への社会貢献、平和利用の本来的道筋を大きく踏み外したものだ。昨年末の米国での次世代ロボット技術大会も米国防総省の主催で何やら懸念も持たれる。

 ロボット化は高年令化社会の介護、生活支援、防災、災害調査・救助、社会的危険負担にこそ活用されるべき社会資本だ。日本の高い先端的科学技術力資本を投入して、世界平和、社会資本整備、生活向上にこそ活用、貢献すべきことだ。

 (6)国際宇宙ステーションにも日本ロボットが滞在しており、日本人宇宙飛行士若田さんとのコミュニケーション相手となっており、また中国は月面探査機による調査、物質採取に挑んでおり、健全なロボット化も夢ではなくすでにモデルもある。

 人類の先端的科学技術力のiPS細胞が人類の難病を克服し組織再生する一方で、無機質なロボットが人類の容易に踏み込めない分野で貢献、支援する未来共生社会図は見えてくる。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする