いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

度数を下げて見る安倍カラー。we watch the abe colors so that down the glasses of degree

2014-01-29 19:46:57 | 日記
 (1)メガネの度数を合わせるときに一度経験があるが、右目と左目それぞれにピッタリ合った度数でつると(ある業者がそうした)どうなるか。頭の芯まで痛くなってとても使えるものではない。

 熟練したメガネ店の専属医師の診断、助言にもとづいてメガネの度数を決めるときに、度数を「1度下げておきます」とそうでないと目が疲れますからと言われたのには、そういうものかと理解した(頭が痛くなるメガネの前の最初のメガネであった)。

 (2)安倍首相がダボス会議出席で現在の日中関係を第一次世界大戦の英独関係になぞらえて、戦争に発展したことに言及した問題がその後も海外で波紋を広げて(報道)いる。

 問題は、安倍首相が現在の日中関係と第一次世界大戦前の英独関係が「似た状況」と言ったという批判的な海外メディア報道に対して、安倍首相、日本側(政府関係者)は「似た状況」との表現は使っていないとして「日本語ではまったくおかしくない。英訳が変だった。同時通訳で正確に訳されなかった」というものだ。

 (3)そもそもがオフレコ(off the record)の海外メディアとの懇談インタビューが直前になってオンレコに安倍首相が同意して始まった(報道)中での問題発言だった。
 正式な議事録がある訳でもなく、言った、言わないの不毛の論争、ましてや日本語と英訳の対比で、多分それぞれの立場からいくらでも都合のいい解釈ができる日本語と英訳の対比発言だから、そのこと自体はさして問題とは思わない。

 多分海外メディアも安倍カラーを強調したいだけで、突き詰めて解明しようとなどと考えていないだろう。言った、言わない論争に勝者はいないからだ。

 (4)まず、安倍首相がスイスで第一次世界大戦前の英独関係をことさら持ちだして、したり顔(多分)で歴史分析、対比を披露してみせたことが、現在の日中関係全面対立の中で何かと話題にしたい、こじつけたい海外メディアを前に適当であったかどうかの問題であり、安倍首相として「似た状況」(戦争に発展した)と言ったか、言わないかの問題以前の誤解を招くに十分な詮索(せんさく)される発言だったということだ。

 (5)次に、安倍首相の政治理念、信条が保守的に強く右傾化といわれるように、中国、韓国をやたら刺激する靖国参拝に固執したり、憲法改正、自衛隊の国防軍化、集団的自衛権の行使容認に執念をみせる政治姿勢が招いた宿命がある。

 結局、歴史認識問題での独断的(侵略の定義はないなど)解釈を強めていた自らの政治行動が「そう」言ったと海外メディアに言わせて、これに対して安倍首相、日本側からすれば誤解を招いていると身からでた錆(さび)の防御反論することにつながっているのだ。

 (6)双方が近視眼的なものの見方をすれば本質が見えずに、度数を1度下げて見る(we watch the abe colors so that down the glasses of degree)ことも必要だ。

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