水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(3)

2014-09-17 10:04:50 | 古今和歌集
1 年の内に春はきにけり ひととせをこぞとやいわん ことしとやいわん

ふるとしに春たちける日よめる

在原元方


年内に春がきてしまった一年を、去年と言えばいいのでしょうか 今年と言えばいいのでしょうか

年内立春になった日に詠んだ

在原元方=業平の孫、藤原国経(時平政権の中納言)の養子(政権中枢に極めて近い)、古今集に14首採択


旧暦では、立春(太陽暦、冬至と春分の中間)に一番近い新月の日を元旦とする(太陰暦)ので、年二回立春が発生する年の確率は、およそ1/2。


古今和歌集は20の章に分かれていて、個々の歌に通し番号がふられている。
国の事業であるから、歌の採否や配列(章だて、順番)に、どこからも文句が出ぬよう、細心の注意が払われたはずである。
上の歌も、一番に持ってくるだけの理由があったに違いない。
残念ながら今はそれがわからない。読んでいくうちに回答が得られることを期待しよう。

さて、これからどのように読み進めようか?
さんざん迷ったあげく、全体の傾向を知ることを期待し、まず、各章の最初の歌を詠みきってみようと思う。

ちなみに、今日の歌は、第一章「春歌上」の最初。

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