水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(1)

2014-09-15 12:12:59 | 古今和歌集
230 女郎花、秋の野風にうちなびき 心ひとつをたれによすらん

朱雀院のをみなへしあはせによみてたてまつりける

左のおほいまうちぎみ


おみなえし(女郎花)が風を受けて一斉になびくさまは、まるで、みんなが心ひとつにして、誰かに心を寄せているようです。

朱雀院(宇多上皇)主宰の、女郎花あわせ(左右に分かれ、花(もしくは歌?)の優劣を競う遊び)に参加したとき読んだ歌

左のおほいまうちぎみ=左大臣=藤原時平


古今和歌集は、905年に、醍醐天皇の勅命により編纂された、本邦最初の勅撰和歌集。
これより遡ること約百年前に編纂された万葉集に漏れた歌や、万葉集以後に作られた歌を集めることを目的としている。

国の事業として作られた歌集、ということなので、時の政権トップ、藤原時平に敬意を表し、彼の歌をトップにもってくることにした。

朱雀院の顔色を窺うような、こすからさ、を感じる、というのが直感。
まさか、みんなが、オレ(時平)をおそれている、とおもいあがってはいないでしょうね~。それとも、注目を浴びる絶世の美女がいるのでしょうか?


いやいやいや、ちょっと調べただけですが、この時代の政権内部の権力闘争はすざましいものですな~。
時平の養父、基経(不比等から6代後。道長は基経から4代後)が、藤原氏による摂関政治を確固としたようです。
テレビドラマにしたら面白い時代、と思いますが~。
おいおい紹介します。


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