臨床試験のデータを開示せぬまま、ワクチン
外交を繰り広げ、WHOも50%以上の効果が
認められるならと緊急承認したこともあって、
アフリカ諸国や東南アジア諸国も中国製
ワクチン接種を進めた。
だが、WHOの錦の御旗が、積極的に接種を
進めた諸国で大きな災難をもたらしている。
最大の被害国はインドネシア。
ワクチン接種率が5%台と、接種が進まぬ中、
7月15日には新規感染者5万6757人と過去
最多を記録し、都市部の医療機関は医療崩壊
状態に追い込まれているが、感染拡大は続く。
問題なのは、早期に中國シノバック製の
ワクチンの2回の接種を終えた医者や医療
関係者、数百万人の中から感染者が出たこと
から検査を行った結果、数千人が陽性と判定。
また、多くの人が、中等症もしくは重症に
見舞われ、死者まで出している。
そこに、襲ってきているのがデルタ株。
だが、中国製ワクチンには、デルタ株に
対するデータがないという。
デルタ株には、全く無力ということか。
17日に、初めて1万人を超える新規感染者が
出たダイでは、医療関係者の多くは、シノ
バック製ワクチンの2回接種を終えている。
しかし、タイは、医療関係者の感染防止に
備えて、ファイザーとビオンテック製ワク
チン150万回分を、米国からの寄付を受けて
7月中に届く予定だという。
シンガポールは、7月10日過ぎに、シノバック
製ワクチンはデルタ株に対する効果のデータが
ないことから、このワクチンを接種した人を
接種完了者の統計から除外したという。
東南アジアでは、中国製ワクチンへの信頼は
全く失われただけでなく、有効性を保証する
臨床試験のデータがないまま、提供を受けて
接種を進めたために、大きな混乱と被害が出た。
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