備えよ常に! 備えあれば憂いなし
中国の4~6月期のGDP成長率が、マイナスに
なるのではないかとされたが、発表された
数字は0・4のプラスだった。
通年では、3%のプラスが精いっぱいという。
セロコロナ政策による消費活動の沈滞に加え
大きなマイナス要因となっているのが不動産。
GDPの4分の1を占めるという住宅を中心とする
不動産販売が止まってしまったのだ。
2006年以降、中国の経済発展を引っ張って
来たのが土地使用権の販売による財政収入。
全国土が国の所有にして、土地の使用権販売に
よる収入が国の財政を支えて来た。
だが、建てては売って、不動産バブルを煽り
住宅が溢れて、14億の国民に34億戸の住宅が
存在する事態となり、販売が行き詰まった。
固定資産税がない中国、値上がりを期待して
党幹部や富裕層は10戸を超える住宅を買い
込んだが、値下がりはあってはならないこと。
他方、これからの若年層や、持ち家を指向
するミドル層は住宅を求めるが、売れ行きの
不振で住宅建設業者の経営が悪化。
広大な土地を取得して、日本で言う大規模な
ニュータウン開発を進めて来た住宅会社の
資金繰りが悪化。
開発計画発表と同時に販売を開始し、契約金・
頭金を取ると共に、住宅ローンまで組ませる
青田買いが一般的な中国の住宅販売慣習。
契約から、住宅引き渡しまで3年を要するのは
当たり前の世界で、建設工事が止まってしまい
契約者は、住宅ローンの支払い停止に動いた。
現在90都市余りで、数十万人の購入契約者が
約40兆円にも達する住宅ローンの支払い拒否。
不動産関連業界で、資金の流れが止まり、
金融機関の不良資産激増の非常事態になりそう。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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