備えよ常に! 備えあれば憂いなし
日本では大学の卒業式が迫り、卒業生の将来の
夢・期待を担う就職先も待っていることだろう。
60万人近い2022年の大卒者の4月1日現在の
就職内定率は95・8%だった。
大学院へ進む人や家業を継ぐ人などを除けは
ほぼ100%の内定率となっているのだろう。
だが、お隣、韓国では卒業の時期は異なるが、
新卒者にとっては、天国か地獄かの岐路に
立たされる過酷な運命の待つ時期となる。
大卒者、およそ30万人のうち、従業員数
250人以上の中~大手企業や公務員などに
就職できる枠は、8万人ほどと報じられていた。
韓国国内のトップ4大学の大卒業生の過去
数年間の就職率は60~70%と、高学歴の
エリートであっても、3~4割が職に就けない。
3分の2以上の新卒者は、次のチャンスを求めて
学内に止まり求職のために留年するか、生活
するために泣き泣き就職環境の著しく劣る
弱小企業に身を沈めるしかない。
大手企業では、労働組合に守られた終身雇用
制度のもと、新卒者の雇用枠も狭まるばかり。
2022年の失業率は2・9%と、前年の3・7%より
0・8ポイントと大きく改善した。
それなのに韓国統計庁の発表では、2022年
1月の雇用動向では、15~64歳の就業率は、
前年より改善したとはいえ67・0%止まり。
その主な理由として、専門家が指摘するのは、
若年層の失業率が高いことと自営業者などでの
非正規雇用の多さ。
更に、問題なのは就業も求職活動もしていない
人(非労働力人口)が1677万人もいること。
統計庁では、就業が可能だが就職先を探して
いない人のうち、過去1年間に求職活動の
経験のある[求職断念者]が、2021年には
62万8,000人に達したと発表している。
この中に、かつて求職活動をしてみたものの、
良い就職先が見つからずに求職活動を断念した
人々(隠れ失業者)が含まれている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?