備えよ常に! 備えあれば憂いなし
今年の敬老の日は9月16日、[多年にわたり
社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を
祝う]日と定められ、国民の祝日だ。
お隣、韓国の敬老の日は10月2日で、[老人の
日]と定められている。
だが、韓国内では、[老人の日]の意識づけが
低く、余り浸透していないという。
その最たる理由は、韓国社会は、儒教の
教えが深く浸透しているため、特別に敬老の
日として特定の日を設けなくても、韓国民は
日常的に老人に感謝と敬愛の気持ちを持って
過ごしているからだという。
しかし、伝わって来る実情は、これとは
程遠く、大きく異なっているようだ。
韓国では7月に、65歳以上の高齢者数が
1000万人を超え、総人口の19・5%に達する。
平均寿命は、男性が86・7才、女性が90・7才。
この高齢者が、社会生活では蔑ろにされ、
悲哀を味わっているのが韓国の現実の姿だ。
韓国保健福祉部が発表した[23年度高齢者
虐待現況報告書]では、虐待件数は2万2000件で
昨年より12・2%も増加している。
殆どが身内からの虐待で、高齢や認知症などで
家族に負担をかけるストレスからくる虐待。
また、金銭がらみで高齢の親を告訴する
ケースもあるなど、親より金、家族より金だ。
特に、問題なのが社会保険制度の不備から
貧困老人が増えていることが指摘されて久しい。
電車内や公共施設の場では、若者がわが物顔で
振舞い、老人に席を譲らず、威嚇すらする。
政府は、虐待件数の増加に対して、例によって
虐待通報の専用アプリを開発するという。
儒教の国には程遠い対応で、老人の生活の
安定化を図り、若者への他人への思いやりの
気持ちを持たせる情操教育の観点がない。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?