2019年7月、日本政府は韓国を輸出優遇国から
除外し、半導体製造の主要材料3品目の輸出
審査を厳格化し、韓国の野放図な再輸出を規制。
これに反発した文在寅は、8月に日本依存脱却に
備えた主要な100品目を戦略品目に指定し、
部品・素材の国産化へ向けて研究開発投資に
7年間で7兆8000億ウォン(約6800億円)を
投じると発表。
特に、日本が輸出管理を厳格化した半導体
材料3品目の高純度フッ化水素、高性能レジスト
(感光材)、フッ化ポリイミドを含む20品目は
1年以内に「供給安定化」を図り、「脱日本
依存」を達成すると宣言。
残る80品目は、5年以内に脱日本依存を達成
するが、公開してもメリットがないと具体的な
品目は不明のまま。
韓国の対日貿易赤字は、宣言前の2018年は
240億ドル(約2兆5400億円)で国別では最大の
対日貿易赤字国であった。
宣言から2年、文在寅は7月2日に日本の不当な
輸出規制措置に対抗して、[素材・部品・装備
(素部装)]の自立化を進め、核心品目の国内
生産を増やして輸入先を多角化し、素部装
産業の自立度を画期的に高める契機にしたと評価。
半導体関連3品目については[50%に肉迫した
フッ化水素の日本依存度を10%台に下げ、
フッ化ポリイミドは独自技術の確保に続き
輸出まで成し遂げた]とし[EUV(極端紫外線)
レジストはグローバル企業の投資を誘致して
国内量産を控えている]と自賛。
この2年間、韓国の対日貿易赤字額は2019年に
反日不買運動の成果もあって、過去最低の
192億ドルとなったが、2020年は209億ドルに
増えて、2021年は1~5月で前年同期比35%増の
100億ドル(約1兆1100億円)と2018年に逆戻り。
結局は、半導体関連3品目の内、フッ化水素は
国産化が進み、2割以下にまで下がったようだが、
依存度がゼロになったとするフッ化ポリイミドは
事実は94%が日本製で減少せず、増加傾向に。
また、対日依存度が50%以下になったとする
EUVレジストは、全量がベルギーにある日本
企業からの輸入品であり、実態は日本製品。
先端製品の国産化に備えた努力は評価されても
嘘や偽装で胸を張る姿には見苦しさを覚える。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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