大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

鄭州市の大水難事故は人災と抗議沸騰

2021年07月27日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし


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卑弥呼の時代に、北魏の都が置かれ、隋や

後唐の都の所在地であった洛陽は、日本人に

とって歴史上はつながりの深い場所だ。

この古都がある河南省では、7月20日を中心に

大洪水に見舞われた。

特に、洛陽に近い省都の鄭州市では、基幹

道路の長さ4・3Kmの道路トンネルが水没し、

多数の車がトンネル内に閉じ込められた。

夕刻の4時頃のラッシュ時に、突然洪水が

襲い、5分間で水没したと伝えられている。

渋滞していれば、計算上では4800台になり、

少なくとも4桁の車と運転手などが被災。

トンネルの出入り口周辺は、完全封鎖され

人民軍が出動して救助活動に当たっている。

19日に、鄭州市の党書記長が、洪水対策と

する5項目の指令を出しており、ダムなどの

水利関連施設で事故を起こさないことや

市街部での浸水を起こさない、また主要な

交通の中断を起こさないことなどを指示。

地下鉄での大規模浸水に続く道路トンネル

水没事故発生の原因は、ダムの放水にある。

省内には、数十のダムがあるとされるが、

これらのダムが、一斉に放水を行ったようだ。

日本では、ダムの放水前には、必ず下流域

への事前告知が義務付けられている。

だが、中国では、ダムの決壊事故は管理者の

責任を問われることになるため、適当な

判断で放水を行うことが多く、下流域への

事前の放水通知は、増水による浸水被災に

対する賠償請求や責任追及を避けるため

事前告知はしないようだ。

災害発生は、天災で済まされるからだという。

市当局は、当初、100年に一度の豪雨と言って

いたのが、事故発生時には、5000年に一度の

豪雨だったと発表している。

600mmを超える降水量ではあったが、50年

ほど前には、これを超える降雨記録が存在する。。

市書記の通達直後であったため、ダム管理者は

決壊を恐れ、交通部は昼間に一旦通行止め

しながら、ラッシュ時を前に通行止めを解除。

トンネル内で、渋滞が発生している時に、

ダムの放水による洪水が市中を襲ったとすれば、

最悪の条件下での人災事故と言うほかがない。

これほどの大事故になれば、前例のごとく

党中央は責任逃れのために、情報管理も

徹底して行うことに繋がるだろう。

事故発生直後、習近平は現場への事故見舞いを

避けて、遠くチベットへ出向いたという。

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