バラの花の愛好家には、待ちかねた青いバラが2009年
からお目見えします。
日本国内では、始めて遺伝子組み換え生物を商業栽培
して市場に出荷されます。
サントリーが14年もの歳月をかけて2004年に開発し
その後、法に基づいた試験やテストをへて、カルタヘナ
法の第一種使用規程をクリアして、発売開始にこぎつけ
ることができました。
法により、開発された青いバラが、(1)野生バラと競合
するか、(2)有害物質を作るか、(3)野生バラと交雑する
かを評価したもので、このほど審議会で承認されました。
国内で商品化されるのは初めてですが、すでに127件
もの遺伝子組換え生物が、第1種使用規程の承認を得
ていますが、国内での生産は始めてのケースです。
バラの場合は、国内に自生する野生バラには、ノイバラ
など10種と6変種があり、これらと交雑しないかを調べ
ました。
遺伝子組換えの青いバラは4倍体で、そもそも交雑は
起こり難いですが、安全性に備えて、人工交配を行った
結果では、次世代には青いバラの遺伝子は引き継が
れず、交雑の恐れがないことが確かめられています。
サントリーでは青いカーネーションをすでに発売していま
すが、これらも同様の確認試験と承認を得て、コロンビア
などで栽培されているそうです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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