備えよ常に! 備えあれば憂いなし
世界の半導体企業は、携帯電話やPCなど向け
メモリー半導体生産から、AIや自動運転などの
次世代産業向けを対象とした非メモリー
半導体生産時代へ向けた熾烈な開発競争
時代へと突入して来た。
これまで、メモリー半導体市場で1,2位を
占めていたサムスン電子とSKハイニックスは
急速な時代の移り変りに大慌てだ。
SKは、早くから非メモリー半導体開発に
取組んで来たので先行しているが、メモリー
半導体販売の王者だと胡坐をかいていた
サムスン電子は乗り遅れて経営が傾き出した。
サムスン電子の創業から3代目となる現会長は
経営環境の悪化に対する謝罪文を発表した。
早くから指摘されていた、世界一の座の
奢りに浸り、次の時代に備えるチャレンジ
精神が失われていたことが、やはり大きな
要因だとしている。
これまでの[超一流]や[超格差]企業だった
時代は去り、サムスンの幹部でさえ[もはや
技術的優位があるとは言い難い]と公言する
ほど組織が弱体化している。
かってのハングリー精神が失はれ、これまでの
ように優秀な人材も集まらなくなったことが
大きな要因だとも語る。
韓国財界では、サムスンは創意あるアイデアと
思い切った投資ではなく、安定した収益を
追求する文化に変わったことが原因と指摘。
再生を目指して、日立製作所やソニーなどの
企業研究部門を設けたり、創業期に日本の
家電製品を分解して調査する性能研究所が
存在した横浜に、日本が進める次世代半導体
製造に関わる情報収集の研究所を設立。
弛緩してしまった組織ややる気を取り戻す
のは、大きな組織体であるだけに容易ではない。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?