中国政府は、落ち込む経済の下支えに備えて
鉄道建設に大がかりな投資を行う計画のようだ。
計画では、鉄道建設に対して、過去最高額と
なる8500億元(約13兆8000億円)の投資を行う。
中国鉄路総公司が発表した年間計画によれば、
今年新規着工する鉄道路線の総延長は6800㎞で、
前年に比べて45%増加する見込み。
そのうち高速鉄道は3200㎞で前年より20%
少ないが、山岳地帯を走る重慶―昆明間の高速
鉄道着工も含まれる。
過剰在庫になっている鋼材やセメントなどの
膨大な量が消化されることになる。
2018年末には、中国高速鉄道の営業距離は
2万9000キロに達しているが、利用者が多い
北京-上海間の全長1318kmと北京-広州間の
2,324kmを除けば、赤字路線。
総延長の12・5%、1/8だけが黒字路線。
1㎞当たりの平均輸送量を示す輸送密度で
比較すると、黒字の北京-上海間(京滬高速
鉄道)の4800万人㎞/㎞は4800万人であるのに
対して、日本の東海道新幹線の9000万人㎞/㎞。
毎年巨額の債務を積上げる中国鉄路総公司の
債務規模は5兆2800億元(約85兆5360億円)に
膨れ上がっている。
高速鉄道の新設駅は、住民の生活圏から遠く
離れていることが多く、地方政府の関連投資も
巨額に上がっている。
これら巨額の債務額が、かっての日本の国鉄
以上に、中国の国家経済に大きな打撃を与える
ことになる可能性を備えているとされる。
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