2008年の金融危機後の景気回復に備えて
4兆元が投じられたが、今度は慢性的な水資源
不足解消に備えて、今後10年間に4兆元が
投じられると言う。
中国は世界人口の1/4を占めるが、水資源は
7%に過ぎず、それも南部に偏っている。
国民1人当たりの水資源量は世界の1/4であり
北京市民2000万人は更にその1/10だ。
地勢上、南部に偏っている利用可能な水資源を
北部に送る「南水北調」プロジェクトに5000億元を
投じて3ルートで進められている。
10月12日に公表された水利施設整備に投資
される計画の内、9月末までに既に2600億元が
投じられ、2015年までに1兆8千億元が投入される。
中国の水資源不足は、単に農業の灌漑水不足
だけでなく飲料水、生活用水不足など広範囲だ。
にもかかわらず、灌漑施設は老朽化し、排水処理
施設を備えぬまま汚染水は河川に垂れ流され
山積みに廃棄されたクロムによる鉱毒が地下水を
汚染するなど山とある問題点が放置されたままだ。
全国の主要都市660の内、2/3は慢性的な
水不足であり、今、揚子江の流域都市でも汚染の
ために飲料水源に利用できぬ所も出る始末だ。
水資源問題の解決が中国の将来を左右する。
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