オバマ政権が誕生してから、間もなく3ヶ月になろうと
している。
期待と不安とが交錯した中での政権運営での最大の
課題はアメリカが引起した金融危機の爆裂源の金融機関の
立て直しと、次いで実体経済にまで深刻な影響を及ぼして
いる経済の回復に備えた景気対策。
それと積年の課題、健康保険への非加入者の問題で
08年現在で4760万人と5000万人近い非常に多くの
人々が健康保険制度の枠外に置かれていることです。
7870億ドルの巨額の景気対策予算も、審議当時の
GDP成長率などを前提にしていたのが、未だ予算が
実行に移されていない段階で、実体経済の悪化が一段と
深刻化しているために、こんな額では不十分と異論噴出。
一方AIGの巨額ボーナス問題では、常識外れも甚だしいと
怒りをぶっつけて、90%の特別付加税法案を通して
国民の喝采を受けたものの、資本主義社会では違法でも
脱法でもない行為。
政治的な吊るし上げのパフォーマンスに、議会と同調して
ポピュリズム(大衆迎合主義)に走りすぎとの声もあります。
GMが134億ドルでは足らないので、166億ドルの追加
支援を求める再建計画案が不十分だと突き返し、ワゴナー
会長の更迭を求め、また、クライスラーにはフィアットとの
提携合意が支援条件などと、会社人事や会社経営の根本
部分に手を突っ込む過度の介入に、抜き差しならぬGMとの
一蓮托生の将来の姿を見る人も少なくないようです。
就任後のハネムーン期間が過ぎた時期に入れば始まる、
厳しい新婚いじめの題材は少なくないようです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
安全と安心の非常持出袋の準備は?