中国人民銀行(中央銀行)は11月21日夜に予想
外の利下げを行い、1年物貸出金利を40ポイント
引き下げ5.6%に、1年物預金金利は25bp引下げ
2.75%とすると発表した。
低迷傾向を強める景気の回復に備えた利下げ
だが、国有企業や大企業向けであり、中小企業は
恩恵に与れそうにない。
貸出金利の引き下げで、銀行にとっては利ザヤ
縮小の煽りで利益圧迫要因となり、不良債権の
増加に苦しむ中、益々厳しさが増すことになる。
また、政府が意図とする中小企業の活性化に
備えた金融緩和には結び付きそうになく、大手
銀行は、中小企業には貸付金焦げ付きが増加
する傾向が更に強まるとし、融資増は望めない。
貸出先は、従前通り国有企業や政府系の大型
プロジェクトが対象となる。
9月末で中小企業向け銀行融資残高は14兆6000
億元で企業向け銀行融資全体の29.6%に止まる。
経済の活性化には、需要の活性化や中小企業の
成長が欠かせないため、こうした層を対象に
もう一段の利下げの観測も出ている。
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