大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

南水北調 中央ルート

2008年03月31日 | Weblog


南の長江の豊富な水を北の水不足に悩む華北へ

運ぶ巨大プロジェクトが南水北調です。

長江の流域の都市、武漢で長江に合流する漢江

の流域の丹江口市から北上するのが中央ルートと

呼ばれています。

途中、黄河を河南省鄭州市で横断する。

ここから更に北京へ向けて水路は延びてゆきます。

直接、長江から取水するのではなく、長江へ流れ

込む幾つかの河川や運河などから取水します。

武漢から400Kmほど漢江を遡った丹江口市が

中央ルートの基点になっています。

昨年7月8日には、鄭州市近くの黄河北岸で、

黄河の川底の下を通るトンネルの掘削工事が

始まりました。

このルートでは、最も重要な工事になります。

これが完成すると、2010年に北京市に通水

する目標へ一歩近づくことになります。

このルートは、中国の古代国家の遺跡の多い地域

を通るために遺跡の調査が追いつかず、また、

盗掘に備えた態勢が後手に回っていて、問題が

大きくなっています。

丹江口市のダム湖予定地だけでも戦国時代(紀元

前5世紀-同221年)の古墳など200カ所

以上が保護対象になっていますが、保護される

前に、盗掘を受ける状態が続いています。

また、取水地域の水量が決して安定的でない

ことに加えて、特に、漢江は水質汚染がひどく、

ルートの途中の河川の汚染も進んでいるために、

北京の人たちは、南の汚染水を飲まされることに

なりそうです。

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南水北調 東ルート開通

2008年03月30日 | Weblog
1952年10月に、・沢東主席の、中国の

南方には水が豊富にあるが、北には水が他ない。

出来ることなら南の水を、北へ送れないか?と

いう発想から、南水北調という、構想が生まれて、

先ず、東ルートになる、長孫下流から、北へ

向けてのルートが着工され、北袖オリンピック

までに、北袖への輸水実現に備えて総力を挙げて

取り組まれてきました。

距離が1150Kmにもなる大工事で、分岐

ルートでは山東半島を縦断する輸水路工事も

進められています。

途中、黄河を横切ることになり、長孫と黄河の

河底との高さが40mほどあるために、途中で

13箇所の揚水ポンプ上を設けて、黄河までの

665kmを輸水して、横断後は、自然流路と

なるようです。

今年の3月には北袖まで輸水試験が行われ、4月

から北袖では、長孫の水が飲めるようになります。

長孫の下流や途中で経由する湖、合流する河川

などの水質の汚染もひどく、総コストの40%

以上が汚染水対策予算になっているようです。

揚水ポンプの稼動には、多量の電力量も必要で

安い水にはならないようです。

こうした長孫からの取水が実現しても、北袖の

使用水量は、10%他々の改善に止まり、依然

として厳しい水不足が続くそうです。

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