米アラスカ州の南端部にある太平洋に面した
都市ジュノーで、現地時間2021年6月28日夜と
30日夜の2度にわたり揺れが発生した。
揺れの規模は、28日がM2・7で、震源の深さが
6・6Km、30日はM2・6で、震源の深さは9・4Km。
これらの地震は、一般的な断層や海溝で発生する
地震とは異なる、地質学的な事象。
カナダのアルバータ州立地質調査所(AGS)に
よれば、気温が急激に上昇した際に、地盤に
含まれる氷が膨張して体積が変化し、その
変化が限界を超えたときに、地盤に亀裂や
隆起が発生して生じた地震で、「氷震」と呼ぶ。
ジュノーの南部には、カナダの西北端の
ブリティッシュコロンビア州があり、6月の
月末は猛烈な暑さに見舞われており、連日
40℃を記録する日が続く、リットンの街では
29日に49・5℃にまで気温が上昇した。
アラスカ州南部でも、過去に例を見ない高温
続きで、地下の凍土の氷が膨張して、地震を
引き起したとされる。
また、同じような事象で霜地震があるが、
これは水分を多く含んだ土壌が急激に凍結して
膨張した際に、その圧迫で亀裂が生じて発生
してする地震。
更に、氷河の溶解に伴って発生する自身もある。
アラスカ州グレイシャー・ベイ国立公園周辺で
進んでいる氷河の消失が、この近辺で発生する
地震に影響を与えているとする論文もある。
氷河の溶解で、重さから解放された地盤が
跳ね上がって地震を発生させるもので、アル
プスやヒマラヤの氷河地帯でも観測される。
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