今から30年程前には人口が20万人ほどであった
遊牧民の砂漠の国で石油が発見されたのがきっかけで
ドバイは近代化による石油需要の高まりとともに国が
目覚しく発展してきました。
半島内に近接する七つの首長国で連邦を作っていますが
他の首長国に比べて石油の産出量が少ないドバイは
近年の石油産出量の増加と価格の上昇に合わせて石油
依存型から決別して独自の国造りを始めました。
時代を先取りする大胆な外資の直接投資の自由化や
外国人労働者の雇用の自由化政策の採用などにより
首長国連邦の金融と流通機能を備えた拠点を目指して
発展し、近年は多くの観光客も集める一大拠点として
世界的な地位を欲しいままにするまでに発展しました。
金融市場や流通センターの発展と共に世界中から
ビジネスマンが集まり、また建設現場などでの仕事を
求めて人々がやって来て、ドバイ国民の5倍以上もの
人々が移り住み人口は230万人ほどになりました。
世界有数の豪華なホテルやリゾート施設が建設され
世界最大のショッピングセンターも建設されました。
来年完成予定の世界最高のビルである「ブルジュ・
ドバイ」や椰子の葉をかたどった人口島の高級別荘地の
「パームジェメイラ」などが、アラブの石油資本の象徴
として宣伝され来ましたが、今、この夢の楽園は猛烈な
砂漠の嵐に襲われています。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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