石油輸出機構(OPEC)の臨時総会が、12月17日に
アルジェリアのオランで開催されました。
金融危機の影響で急速な需要の減退に見舞われて
急落している原油価格の歯止めに備えて、大幅な減産に
踏み切ることになりました。
現行の日量、2730万バレルの生産量を1月度から
220万バレル減産するという決定です。
7月11日に史上最高価格の147.27ドルを付けて以来
下落を続けています。
高値からの調整は当然のことながら、付いて回るもの
ですが、突然火を噴いた金融危機のあおりで、世界経済
がマヒ状態になり、生産活動の停滞による石油需要の
減少が加速度的な価格の下落を招いています。
すでにOPECでは過剰供給に備えて、9月以降に200万
バレルの減産を実施していますが、1月度から実施する
今回の220万バレル減産に加えて、非OPEC加盟国の
ロシアやカザフスタンなどの協調減産量の60万バレルも
あり、総減産量は480万バレルとなります。
これにより、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)
での現行、40ドル前後まで下落している先物価格を
OPEC諸国が、国の財政維持に必要なレベルまで一気に
回復させたいとの願いがあります。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。
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