大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

マカオのカジノバブルは破裂寸前に

2008年12月08日 | Weblog


    


人口が50万人のマカオは、政府収入の80%をカジノ

からの税収で賄っています。

また、昨年度のGDPは1536億バカタ(1兆8300億円)

であり、その半分を超える55%がカジノからの収入でした。

ここ数年間の好調なカジノ収入を支えて来たのが中国

からのお客さんでした。

人口が50万の狭い場所に、2700万人ものギャンブル

目当ての客が押しかけて来て、その半数以上が中国

本土からの客でした。              
        
このためマカオの不動産価格は、過去数年間に渉って

二桁の上昇を続け、カジノ客の増加に備えた大手の

高級ホテルやリゾートの企業進出が相次いでいて、

東洋のラスベガスの夢は膨らむばかりでした。

中国人の余りのギャンブル熱の高まりに、中国政府は

マカオへの渡航規制を掛けたことに、株式市場の低下が

重なり、カジノ客入国の伸びは止まり、今年9月には

カジノ収入は前月比で27%と大幅な減少を記録しました。

マカオの先行指標となる香港では、すでにGDPの2期

連続マイナス、不動産価格の下落、特に株価に至っては

9月末に60%強もピーク時から下落しています。 

このため、マカオに進出して、カジノ客目当ての高級

ホテルやリゾート建設を行っているラスベガスの企業が

カジノ客の減少に備えて、計画中のカジノ建設を中止を

発表して、建設労働者1万1000人を解雇する事態に

発展しています。

不動産価格の下落はすでに始まっており、カジノ客の

減少によるバブルの破裂が目前に迫っています。   

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